テレンス・T・ヘンリックス
名前::テレンス・T・ヘンリックス(Terence T.Henricks)
性別:男
国名:アメリカ
生年月日:1952年7月5日(オハイオ州ブライアン)
所属機関:アメリカ航空宇宙局(NASA)
飛行実績:スペースシャトル計画(STS-44/アトランティス号)(STS-55/コロンビア号)(STS-70/ディスカバリー号)(STS-78/コロンビア号)
ヘンリックスは4回の宇宙飛行を経験し、シャトルの船長を2回つとめているベテラン宇宙飛行士です。彼は1974年にアメリカ空軍アカデミーの土木工学科を卒業後、アメリカ空軍に入隊し、アラバマの空軍基地でパイロット訓練を積みました。その後1982年には、ゴールデンゲート大学で社会管理学の修士を取得し、1983年には空軍テストパイロット学校に入って、F16-C戦闘機などのテストパイロットを務めています。空軍在籍中は747回のパラシュート降下を経験しています。NASAには1985年6月に選ばれ、訓練を経て1986年7月に正式に宇宙飛行士となりました。NASAでの地上勤務では、土木の知識を生かしてシャトルの着陸場所の再評価を行ったり、ケネディ宇宙センターでのテスト飛行や、ジョンソン宇宙センターのシャトル航空電子工学進化研究所で研究に協力したりしています。プライベートでの彼は、3人の子どもの父親です。
1.同じロケット、衛星に乗った宇宙飛行士はいるの?
STS-44(アトランティス号、1991年11月24日打ち上げ)では、フレデリック・D・グレゴリー、マリオ・ルンコ Jr.、ジェームス・S・ヴォス、F・ストーリー・マスグレーブ、トーマス・J・ヘンネンと同乗しました。
STS-55(コロンビア号、1993年4月26日打ち上げ)では、スティーブン・R・ナーゲル、チャールズ・J・プレコート、ジェリー・L・ロス、バーナード・A・ハリス、ウルリッヒ・ウォルター、ハンス・ウィリアム・シュレーゲルと同乗しました。
STS-70(ディスカバリー号、1995年7月13日打ち上げ)では、ケビン・R・クレーゲル、ナンシー・J・キュリー、ドナルド・A・トーマス、マリー・E・ウェーバーと同乗しました。
STS-78(コロンビア号、1996年6月20日打上げ)では、ケビン・R・クレーゲル、スーザン・J・ヘルムス、リチャード・M・リネハン、チャールズ・E・ブラディ、ジャン-ジャック・ファビア、ロバート・ブレント・チルスクと同乗しています。
2.宇宙でどのようなことをおこない、どんなことに成功しているの?
STS-44(アトランティス号)では、アメリカ国防総省の宇宙軍事演習・実験やNASAの実験などが行われ、防衛支援プログラム衛星(DSP)の射出などが行われました。ヘンリックスはパイロットとしてシャトルを操縦しました。
STS-55(コロンビア号)では、ドイツが主催する宇宙実験室D-2が行われ、生命科学や材料科学、物理学、ロボット工学、宇宙と地球などに関する90近い実験が行われました。また、シャトルと地上とのアマチュア無線の実験(SAREX)が行われ、世界の14の学校の生徒との交信が行われました。ヘンリックスはパイロットとしてシャトルを操縦しました。
STS-70(ディスカバリー号)では、NASAのデータ中継衛星の6回目の射出の他、さまざまな実験が行われました。このミッションは、新しい地上管制局でコントロールされた、はじめてのシャトル飛行となります。また、この飛行は乗組員全員がアメリカ・オハイオ州出身という「オール・オハイオ」シャトルでした。ヘンリックスは船長(コマンダー)として全員の指揮にあたっています。
STS-78(コロンビア号)では、宇宙空間の極微重力下での生命活動の変化を調べる実験が、16日間にわたって行われました。この実験は、将来打ち上げられる国際共同宇宙ステーション内での生活のモデルとなります。このミッションは10ヶ国、5つの宇宙機構がスポンサーとなって行われ、乗組員もアメリカ人の他、フランス人、カナダ人、スペイン人、イタリア人が加わる国際色豊かなものとなりました。ヘンリックスは船長(コマンダー)として全員の指揮にあたっています。
3.どれくらいの時間、宇宙を飛んでいるの?
STS-44(アトランティス号、1991年11月24日打ち上げ)では6日と22時間48分、STS-55(コロンビア号、1993年4月26日打ち上げ)では10日、STS-70(ディスカバリー号、1995年7月13日打ち上げ)では8日と22時間、STS-78(コロンビア号、1996年6月20日打ち上げ)では16日と21時間48分、宇宙に滞在しています。
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