テレビ朝日系列で異例の全国中継へとは? わかりやすく解説

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テレビ朝日系列で異例の全国中継へ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 07:47 UTC 版)

10.19」の記事における「テレビ朝日系列で異例の全国中継へ」の解説

1988年パ・リーグは、降雨による試合中止が例年より多くロッテ近鉄戦の消化とりわけ遅れていた。9月26日から29日までの間にも川崎球場で4連戦予定されいたものの、3試合降雨中止パ・リーグ事務局では遅くとも10月19日優勝決定想定していたため、降雨中止分のロッテ近鉄戦を、18日1試合19日ダブルヘッダーで2試合消化する方向公式戦日程組み直した。ABCで当時スポーツ次長スポーツ部長兼務していた高田五三郎は、9月末にロッテ近鉄戦が3試合中になったことを受けて、「このカードがおそらくパ・リーグの(レギュラーシーズンの)最後に回って優勝決め大一番になる」と予想ロッテ球団川崎球場における主催試合のテレビ中継許認可有していたことを背景に、かねてから懇意にしていた当時近鉄球団営業部長吉川孝を通じて、未消化試合テレビ中継ロッテ球団打診した。この打診に対してロッテ球団は「在京テレビ局から中継申し込みなければ、(ABC単独での)中継は可能」と回答結局他局中継申し込まなかったため、ABCスタッフ乗り込みによる19日開催分のテレビ中継実現した第1試合については、福岡県九州朝日放送KBC)と、宮城県東日本放送KHBでも、朝日放送制作中継第1試合から同時ネット放送した。 ABCで第2試合時間帯編成されていたレギュラー番組のうち、『ハーイあっこです』(自社制作のネットワークセールス18:50 - 19:20放送されていたアニメ)については、同局のみ放送臨時移動テレビ朝日大半系列局に対しては、上記時間帯裏送り(ABCからの先行ネット方式放送した当時20:00 - 20:54放送されていた『ビートたけしのスポーツ大将』(テレビ朝日制作全国ネット番組)については、ABCのみ後日振り替え放送対応したテレビ朝日では、自社保有する系列局向けの中継回線貸与するなど、ABCによるテレビ中継制作協力当初自社放送対象地域である関東地方向けに第2試合中継することを予定しておらず、前述の『ハーイあっこです』もABCからの裏送り方式放送したが、『パオパオチャンネル』(関東ローカル生放送番組)と『ニュースシャトル』(ANN全国向けニュース番組)でABCの中継映像使用(『ニュースシャトル』の時間帯はABCでも野球中継中断して同時ネット)。『パオパオチャンネル』では大熊英司当時テレビ朝日スポーツアナウンサー)による電話リポート、『ニュースシャトル』では第2試合実況安部中継試合経過伝えていた。 しかし、このような対応を繰り返すうちに、試合経過知った視聴者から中継延長求め電話数百件にもわたりテレビ朝日殺到。さらに、「局内のどこへいっても、誰もがABCからの裏送り局内向けに流れているテレビ中継見ている」という有様でもあったため、編成局では20以降第2試合中継放送めぐって協議入った協議では、『ビートたけしのスポーツ大将』と『さすらい刑事旅情編』(当時21:00 - 21:54放送されていた全国ネット連続ドラマ)の全面差し替え検討されたという。結局21:00から10分間だけ中継放送したうえで、『さすらい刑事以降番組放送開始時間を10分ずつ遅らせる方針落ち着いた。本来は22:00から放送するニュースステーション』のスタッフ後述する事情から「10分遅れで番組スタート」という方針異議唱えたものの、テレビ朝日編成部では、スポンサー系列局との折衝開始いずれも了承得られたため、第2試合途中21:00(7回裏・ロッテ攻撃中)から全国放送踏み切ったテレビ朝日はABCに近鉄寄り実況から中立実況をするように指示出しており、安部も「ロッテプロです」、「ロッテザ・プロフェッショナルとしての意地ガッツぶつけて良い戦い」などとロッテ側を配慮したり、前述にある水上ファインプレー賛辞する実況をしていた)。 実際には、10分で切り上げる予定だった中継時間延長繰り返したあげく、21:30迎え直前で『さすらい刑事』の休止22:00までの中継延長決定結果として21時台CMなしの中継続いたため、事実上サスプロ」(スポンサー付かない自主編成番組)として放送された。以上の対応を直々に指示した斎田祐造(当時テレビ朝日編部長)は、中継を見ながら、「(CM出稿しているスポンサーからの収入成り立つ民間放送としての身を切るようなエライ大変な)ことをしている」という思い何度も苛まれたという。 上記措置によって、『ニュースステーション』は22:009回表近鉄攻撃中)から放送開始したものの、メインキャスター久米宏オープニングで事情説明。「今日お伝えなければならないニュース山ほどあるのですが、このまま野球中継をやめるわけにもいきません」「どんな番組になるか今夜分からないんですが、伝えニュースいっぱいあるし助けて下さい」という表現で、視聴者理解求めた結局当初予定していた企画をすべて休止したうえで、第2試合中継事実上優先攻守交代合間などを縫って主なニュース伝えた22:41羽田併殺打によって西武パ・リーグ優勝決定すると、第2試合中継並行しながら、西武ライオンズ球場のライブビジョンでテレビ中継映像見ていたファン様子取材していた石橋幸治当時テレビ朝日スポーツアナウンサー)が生中継伝えていた。

※この「テレビ朝日系列で異例の全国中継へ」の解説は、「10.19」の解説の一部です。
「テレビ朝日系列で異例の全国中継へ」を含む「10.19」の記事については、「10.19」の概要を参照ください。

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