セミファイナルシリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 14:00 UTC 版)
「Mリーグ2021-22」の記事における「セミファイナルシリーズ」の解説
混戦となったレギュラーシーズンに加え持越しポイントが半分となったことで、全チームほとんど差がない状態で始まったセミファイナルは、初日からABEMAS、格闘倶楽部、サクラナイツが1日ごとに連続トップを決め、この3チームが先に抜け出す形となった。特に2日目には、格闘倶楽部・寿人が今シーズン初となる役満・四暗刻を成就した。その一方、レギュラーシーズンを首位で通過したパイレーツは、MVPの瑞原が連続ラスに沈むなどして開幕から5連続逆連対となり、一気にボーダー争いに巻き込まれた。しかし6戦目で小林剛がチーム初トップを記録すると、再びファイナル進出圏内に浮上する。 3月31日セミファイナル7日目、サクラナイツが内川・堀で連勝を決めると、翌8日目には格闘倶楽部が滝沢・寿人と連続ラスに沈み2位から4位へ後退、この時点でサクラナイツがやや抜けた首位に立つ。また、ここまで1トップとなかなか加点できずにいた風林火山が唯一置いていかれる形となった。 残りの4チームがボーダーを争う形になった中、4月5日セミファイナル9日目の第2試合にABEMAS・日向、翌10日目第1試合に格闘倶楽部・伊達、第2試合にフェニックス・東城と、ボーダー上のチームが立て続けにトップを獲得する。その一方でパイレーツは次の試合で石橋伸洋がラスに沈んでこの流れに乗ることができなかったものの、第2試合で小林がトップを獲得し、最終日に試合がない4位フェニックスと43.3pt差の条件を残した。また、同じく最終日に試合がないながらも、この日首位をキープすればファイナル進出確定であったサクラナイツは、堀慎吾が59900点の大トップで首位をキープし、一足早くファイナル進出を決めた。 迎えた4月8日セミファイナル最終日、風林火山は素点にして15万点分のトップが必要、パイレーツはフェニックスとのポイント差を埋めればよしという条件となる。第1試合は全員が2万点台という超接戦で推移したが、南3局に石橋が風林火山・松ヶ瀬のダマテンに捉えられ、痛恨の跳満放銃。この結果、石橋は激痛のラス引き、トップを獲得した松ヶ瀬も33800点にとどまり、試合後インタビューに登場した両者はともに沈痛な面持ちであった。 続く第2試合、パイレーツは68600点、風林火山は115800点の条件を課されて試合に臨む。すると、風林火山・勝又が東1局の親番から怒涛の連荘を開始し、早くも持ち点が8万点を超える。11万点条件の達成も現実味を帯びてきたものの、それ以降勝又は加点することができず、トップは獲得したものの条件は達成できずに終わった。また、この影響で東場のうちに箱下に沈められた小林は、その後何度か和了を積み重ねて点数を回復させたものの、3着にとどまった。 昨季優勝の風林火山は、苦しい展開の中で最終節に5位に浮上して意地を見せたものの、連覇の夢はここで潰えることとなった。昨季ファイナルから常にチームの稼ぎ頭であった勝又が最終戦までトップを取れずに苦しんだことに加え、レギュラーシーズンに大活躍した松ヶ瀬が新型コロナウィルス陽性により長期の戦線離脱を強いられたことが大きな痛手となった。 レギュラーシーズンを首位で通過したパイレーツは、一転してセミファイナルを最下位で去ることとなった。小林が持ち前の安定感で個人3位と気を吐いたものの、レギュラーシーズンMVPの瑞原が個人最下位に沈むなど、他のメンバーが波に乗れずに終わった。パイレーツはこれにより、2シーズン連続で同一選手構成かつファイナルに進めなかった場合に選手の入れ替えを強制される規定が適用される初の事例となった。 一方、首位通過を果たしたサクラナイツは、レギュラーシーズンに絶不調だった岡田紗佳が復調して個人2位、堀がセミファイナルMVPという絶好調ぶりで、レギュラー6位通過から一転して首位通過となった。また、この時点で沢崎が病気療養のためファイナルを欠場することが発表されており、その沢崎に捧げる首位通過ともなった。 なお、全チームレギュラーシーズンで大きくポイントをプラスしていたことから、6位のパイレーツまで全チームがプラスの状態でセミファイナルが終了する初の事態となった。
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セミファイナルシリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 10:29 UTC 版)
「Mリーグ2020-21」の記事における「セミファイナルシリーズ」の解説
4月12日から始まったセミファイナルの序盤は、レギュラーシーズンの持越しポイントから大きく変化することがないまま、2強4弱の構図で進んでいった。 動きがあったのは4月20日セミファイナル6日目。この日の1戦目にドリブンズ・園田が6万点超えの大トップを獲得すると、2戦目には同じくドリブンズのたろうが役満・四暗刻を和了ってまたも6万点超えの大トップを記録。この1日でドリブンズが200ポイント近くまで浮上し、3強3弱の構図へと変わった。 さらに翌7日目には、セミファイナルではここまで不振が続いてきたレギュラーシーズンMVP・寿人がМリーグレコードとなる9万8200点の特大トップを記録。チームは0ポイント付近まで浮上し、この時点で共に-100ポイント付近にいた風林火山と雷電が置いていかれる形となった。 しかし4月27日セミファイナル10日目。この日連闘となった風林火山・滝沢が連続トップを決め、この日連続逆連対だった格闘倶楽部をかわして風林火山が4位に躍り出る。また、この日2試合目で4着を引いた雷電は最終日に連トップ条件を突き付けられることになった 迎えた4月29日セミファイナル11日目。この日で全日程終了となる格闘倶楽部と雷電が共にボーダー越えを目指す中、1試合目では東3局に倍満をツモった格闘倶楽部・前原が5万点超えのトップに到達するも、南3局にABEMAS・日向の親満に振り込んで痛恨のトップ陥落。前原はその後再逆転できず、2着で終了となった。また、この試合で黒沢咲が4着に終わった雷電はこの時点でボーダーと200ポイント以上の差がつき、事実上の終戦となった。2試合目では雷電・瀬戸熊が20万点超えの奇跡の大トップを、格闘倶楽部・寿人が連対での4位逆転を目指す形となったが、東1局にいきなり役満・四暗刻を自模ったABEMAS・松本が独走して9万点超えの特大トップを獲得。瀬戸熊はМリーグワーストとなる▲3万5600点を記録し、寿人も持ち点わずか500点の3着に沈んだ。これにより4位・風林火山と5位・格闘倶楽部との差が68.3ポイントに開いた。 4月30日セミファイナル最終日。上位3チームの勝ち抜けが濃厚となり、風林火山も4着・3着以下でなければ勝ち抜けという比較的楽な条件が残っていた。ところが1試合目、滝沢が900点の大きなラスに沈んでしまい、2試合目は一転して2着以上の条件を突きつけられる。その2試合目に登板した勝又は、一時ラス落ちするなど苦しい状況が続いていたものの、南3局に1000-2000ツモでオーラスに2000点条件を残すと、最後はトップに立っていたABEMAS・多井のアシストにも助けられて2000点を和了し、わずか200点差の2着に浮上。首の皮一枚つながる形で、風林火山がファイナル進出を決めた。 格闘倶楽部と雷電は、2年連続でセミファイナル敗退となった。雷電は黒沢が全選手中トップタイとなる3勝を挙げたものの、持ち越しの少なさとトップの小ささに苦しみ、最後は無理をする展開を強いられた中で急落した。格闘倶楽部はレギュラーシーズン大活躍だった寿人が不振だった一方、個人2位の成績を収めた高宮の活躍に支えられたものの、終盤で風林火山にまくられてあと一歩及ばなかった。 首位通過を果たしたABEMASは開幕から9戦トップ無しとレギュラーシーズンとは打って変わって不調に喘ぎ、一時はサクラナイツに首位逆転を許したものの、10戦目での多井のトップを皮切りに一転して7連続連対を記録。最終的なセミファイナルポイントも200ポイント超えと、他を圧倒した。
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