スタイリングなど
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/22 15:43 UTC 版)
多メディア展開や他系列作品への登場などのために再デザインされたなどで複数バージョンあり、印象等もそれぞれで違いが多少ある。全長約400メートルとされており、既存の水上船舶等と比較すれば大きいが、数千メートル級もザラというSF設定としては巨大といったほどでもない。基本的なモティーフは海賊の乗艦らしく「海賊船」であるが、艦橋部や3連砲塔は宇宙戦艦ヤマトなどと共通した第二次世界大戦までの戦艦を意識したデザインである。その他の艦体各部は古今の兵器や機械類を随所にモチーフとしており、大気中で使用する大きな主翼も備える。艫にはとりわけ華美な船尾楼(スターンキャッスル)を有しており、独特の様式美を見せている。近年の作品においてはトチロー自身または「我が友」の指示により随時改造や改良がクルーによって行われており、宇宙中でも常に最高峰の戦闘力・防御力を保持している。 海賊旗を掲揚するための装備があり、『ハーロック』では重力風によってなびくと説明されていたが、『ニーベルングの指環』での3号艦はトチローの弁によれば、真空中でもはためくようにマストに細工を施しているとのこと。 なお、原作漫画中では数話を除いて主に艦尾の船尾楼上の掲揚柱に掲揚されることが多く「大気圏航行の間は…」の漫画中のセリフ(原作第6話)のとおり大気圏内のみで掲揚することがほとんどで大気圏内外問わず旗を全く掲げていないことも多い。その場合は掲揚柱の代わりにランタンが同位置に出現する。アニメ『ハーロック』では艦中央にそびえるメインマストと船尾楼上の掲揚柱の2箇所に常に掲げられている。髑髏艦首版では登場するアニメ作品中の物は船尾楼の1旗のみ常時掲げられているが『ニーベルングの指環』にてはほとんどの場面で旗の掲揚はなく2 - 3シーンだけメインマストに高々と掲揚し船尾楼上の掲揚は一切見られず、掲揚柱自体も存在しない。 船体側面にある髑髏の目の部分から艦外に出ることも可能なほか、この髑髏の部分が左右に開くことで宇宙艇の収納も可能にしている(『ハーロック』アニメ版40話)。艦底側にエアロックがあり、着地時の乗員の乗降および、スペースウルフなどの艦載機はここから発進する。 なお、艦首部分については最も大きな異同がある。『ハーロック』では先端が鋭角になったサメの鼻面のような艦首を持つタイプが登場するが、のちに映画版『銀河鉄道999』でマッコウクジラの頭部のような形態に巨大な髑髏の紋章のレリーフを真正面にすえた新たなアルカディア号が登場し、以後の作品ではこちらのデザインが主流となる。『ニーベルングの指環』や『コスモウォーリアー零』など、1990年代以降の作品では以前と設定が変更され、鋭角艦首型は「デスシャドウ号」、「同 2号艦」などと呼ばれている(映画版『999』および『ハーロック』原作に登場したデスシャドウ号は、若き日のトチローがハーロックと共に建造し共に旅した戦艦であり、形は鋭角艦首型アルカディア号とは全く別で、経緯は作品によって異なるものの惑星ヘビーメルダーの砂漠上に艦首を埋没させたまま朽ち果てている)。なお、艦体色は鋭角艦首型が青主体、髑髏艦首型が緑主体であり、国内ファンの間ではそのスタイルから前者を「烏賊」、後者を「鯨」、また海外ファンの間では艦体色からそれぞれを「BLUE ARCADIA」「GREEN ARCADIA」と呼称されている。 対ショックバランサーにより惑星への大気圏突入からそのまま一気に海中への突入という、普通の船であればバラバラになってしまうような荒業を可能としている。TVアニメ『わが青春のアルカディア 無限軌道SSX』では、ワープを使用している。 後年の『ニーベルングの指環』によれば、「宇宙最強の剣」にして同程度の性能を持つのは宇宙戦艦ヤマト、ヤマトの姉妹艦で、原型はヤマトと同じ大和型戦艦の末妹の第4番艦(史実の111号艦に当たる)の「超時空戦艦まほろば」、そして「クイーン・エメラルダス号」しかないという。
※この「スタイリングなど」の解説は、「アルカディア号」の解説の一部です。
「スタイリングなど」を含む「アルカディア号」の記事については、「アルカディア号」の概要を参照ください。
- スタイリングなどのページへのリンク