クローバーの花言葉
クローバーの花言葉の由来
#クローバーの「幸運」という花言葉の由来「幸運」の花言葉に関しては、世界各地で様々な説や逸話が由来として言い伝えられている。
(1)《4枚目の葉が表すシンボルによる説》
クローバーには(通常)複数枚の葉がみられるが、葉の枚数によってシンボルが異なり、四つ葉の場合は3枚の葉がそれぞれ「希望」、「信仰」、「愛情」のシンボル、4枚目の葉が「幸福」や「幸運」のシンボルとされている(日本の場合)。クローバーに「幸運」という花言葉が与えられているのはこれらのシンボルのイメージに由来している、とする説。
(2)《エデンの園の植物だった説》
聖書において神が最初に作った人間アダムと、その妻イブ。神の言いつけを破って禁忌の実を食べ、苦しみや憂いのないエデンの園から追放された際、イブは四つ葉のクローバーを持っていたという。つまり四つ葉のクローバーは楽園に存在していた植物であり、その尊さから「幸運」の花言葉が与えられた、という説。
(3)《ナポレオンの幸運説》
フランスの英雄ナポレオンが戦場を視察していた際、ふと足元に四つ葉のクローバーを見つけてその場にかがんだ。次の瞬間、ナポレオンを狙って放たれた銃弾が、かがんだ彼の頭上を飛んでいった。もしもクローバーを見つけてかがんでいなければおそらく被弾しており、ナポレオンは命拾いをしたという。その逸話からクローバーは幸運をもたらす象徴として知られるようになり、花言葉に「幸運」がつけられた、とする説。
#クローバーの「約束」という花言葉の由来《西洋に伝わる故事・習わしによる説》
司教 聖パトリックは西暦432年にアイルランドを訪れた際、クローバーの3枚の葉(カタバミだったとも言われている)を使ってキリスト教の教えの一つである『三位一体(父=神、子=イエスキリスト、そして聖霊は三つそれぞれの姿を持つが、いずれも一つの神であるという教え)』について説明、さまざまな奇跡を起こしてキリスト教の布教を進めたという。
アイルランドではその後、クローバーを国花とし、聖パトリックの命日である3月17日を『セントパトリックス・デー』、聖パトリックの祝日と定めている。この日はクローバー(シャムロック)を胸にさして飾ったり、緑色のものを身につけたりして聖パトリックを称える、という風習が現在も受け継がれており、クローバーの「約束」という花言葉はこの故事や習わしを忘れず続けていることに由来している、とする説。
#クローバーの「わたしを想って」という花言葉の由来《キリスト教との結びつきによる説》
「約束」の花言葉の由来でも触れたとおり、クローバーはキリスト教の布教に使われたとされている。花言葉にある『わたし』とは神を示しており、「わたしを想って」とは「神のことを思い起こせ」という信仰心の教えや現れからきている、という説。クローバーのほかの花言葉である「わたしを思い出して」、「わたしのものになって」などもこれと同様の由来、意味を持つと考えられている。
#クローバーの「わたしのものになって」という花言葉の由来《アイヌの言い伝え説》
この花言葉に関しては、前述の通り『キリスト教の教えに由来する』とした説のほか、アイヌ民族に伝わる伝説によるものだという説もある。とある部落で、一人の娘が沼の主と恋仲になった。しかし、娘の身を案じた娘の親と許婚の男によって、沼の主は毒矢で暗殺される。主が殺された瞬間、大渦が発生し、許婚、さらに娘の親が飲み込まれ、果ては娘も沼に身を投げた。その後、豊漁だった川では魚が獲れなくなり、沼のほとりにはシロツメクサが咲くようになった、という伝説。この話において、沼の主が娘を恋人(≒自分のもの)にしていることから「わたしのものになって」という花言葉がつけられたとされる。
クローバーの英語の花言葉
クローバー全般の英語の花言葉は「think of me(わたしを想って)」。四つ葉のクローバーの英語の花言葉は「be mine(わたしのものになって)」、「good luck(幸運)」。
白クローバー(シロツメクサ)の英語の花言葉は「think of me(わたしを想って)」、「promise(約束)」「incertitude(疑い・不安心)」。
赤クローバー(ムラサキツメクサ/アカツメクサ)の英語の花言葉は「industry(勤勉)」。
クローバーの色別の花言葉
白クローバー(シロツメクサ)の花言葉は「わたしを想って」、「わたしを思い出して」、「約束」、「幸運」、「実直」。赤クローバー(ムラサキツメクサ/アカツメクサ)の花言葉は「勤勉」、「実直」、「豊かな愛」、「善良で陽気」、「楽しいだけでなくためになる」。
特に濃い赤色のアカツメクサには「華美でなく上品」、「控えめ」、「注意深い」などの花言葉もある。
クローバーの本数別、葉の枚数別の花言葉
クローバーには本数別に特別な花言葉はつけられていない。全般の花言葉のほか、葉の枚数によって異なる花言葉を持つ。- 葉が1枚のクローバーの花言葉は「初恋」、「始まり」、「開拓」、「困難に打ち勝つ」。
- 葉が2枚のクローバーの花言葉は「平和」、「調和」、「素敵な出会い」。
- 葉が3枚のクローバーの花言葉は「愛情・希望・信仰」、「信頼」、「わたしを思い出して」。
- 葉が4枚のクローバーの花言葉は「希望・信仰・愛情・幸福」、「幸運」、「真実の愛」、「わたしのものになって」。
- 葉が5枚のクローバーの花言葉は「財運」、「金運」、「経済的な繁栄」。
- 葉が6枚のクローバーの花言葉は「地位」、「名誉」、「名声」。
- 葉が7枚のクローバーの花言葉は「無限の幸福」「最大の幸福」。
- 葉が8枚のクローバーの花言葉は「家内安全」、「子孫繁栄」、「縁結び」、「無限の発展」。
- 葉が9枚のクローバーの花言葉は「神の運」、「神がかりの運」、「邪を退ける」。
- 葉が10枚のクローバーの花言葉は「完成」、「成就」。
クローバーの怖い花言葉
クローバーには「復讐」という、なかなか怖さを感じさせる花言葉がある。このような花言葉がついた理由は、明確ではないが、複数の説が伝えられている。#(1)クローバーが持つほかの花言葉に由来する
先に挙げた通り、クローバーの花言葉には「復讐」のほかに「約束」や「わたしを想って」といったものがある。約束が破られる、愛や願いが裏切られるなどしてこれらの思いが叶わなかったとき、愛が憎しみへと変化、クローバーから得ようとする力がネガティブなものになる、というイメージから「復讐」の花言葉が生み出された、とする説。
#(2)宗教的な連想に由来する
西洋において、四つ葉のクローバーはその形からしばしば十字架に見立てられる。十字架からはキリストの磔(はりつけ)が連想されるため、『処刑』に伴う不吉さや暗い感情のイメージから「復讐」という花言葉がつけられた、という説。ただし、同じようにクローバーを十字架として見立てたうえで、聖なるものであるため「幸福」や「信仰」の象徴である、と解釈する場合もある。
#(3)キリスト教の信仰心に由来する
クローバーはキリスト教の布教活動に用いられてきたことから、「約束を守らなければ(信仰を果たさなければ)報いを受ける」という信仰心の在り方やその教えに由来しているという説。
#(4)黒魔術の手法に由来する
黒魔術における四つ葉のクローバーは、『他人に見せることで相手の幸福を奪い取り、自分の幸せにできる』アイテムである、と伝えられている。黒魔術を使う人間と対象となる人間との間に存在する暗い感情のイメージから連想された、という説。
※ 花言葉の内容は諸説あります。
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