四葉のクローバーの花言葉
四葉のクローバーの花言葉の由来
(1)四葉のクローバーを見つけるのが困難であることが由来四葉のクローバーの代表的な花言葉は「幸運」であるが、それは四葉のクローバーを発見できるのが幸運だということが由来となっている。四葉のクローバーは、シロツメクサの葉であるが、基本的には葉は3枚しかない。四葉のクローバーは、本来3枚である葉が4枚になってしまう突然変異によるものだ。その突然変異が発生する確率は、およそ10万分の1とされる。また、成長段階で付いた傷が元で四葉のクローバーになる場合もあるが、傷が付いた状態から葉がもう1枚生え、その上でしっかり成長する可能性は低い。したがって、四葉のクローバーを見つけることは非常に困難であり、見つけられた人はとても幸運である。そのことから、「幸運」が花言葉となった。
(2)ナポレオンに関する逸話が元になっている説
「幸運」の花言葉は、かつてのフランス皇帝ナポレオンに関する逸話が由来だという説もある。ナポレオンが戦場で馬に乗っていた際、珍しい四葉のクローバーを見つけて身体をかがめたところ、銃弾が当たらずにかすめていったという逸話である。その、ナポレオンが命を救われた逸話から、四葉のクローバーが幸運の象徴となった形だ。
(3)ヨーロッパの伝承が説
ヨーロッパでは古くから、夏至の夜に四葉のクローバーを摘むと、魔除けの力が得られるという言い伝えがあった。その言い伝えが、花言葉「幸運」の由来になったとする説もある。魔除けによって悪いことが起こらないのが、幸運だと考える形である。
(4)葉の1枚1枚に異なる意味がある
四葉のクローバーでは、葉の1枚1枚に異なる意味が込められており、その内3枚は「希望」「信仰」「愛情」で、三つ葉のクローバーと共通である。そして、四葉のクローバーでは、そこに「幸福」が追加される。その「希望」「信仰」「愛情」「幸福」も、四葉のクローバーの花言葉として扱われることがある。
これは、アイルランドでキリスト教を広めた聖パトリキウスが、三つ葉のクローバーが「希望」「信仰」「愛情」であり、四葉のクローバーはそこに「幸福」あるいは「幸運」を追加したものだと提唱したという説が有力である。そして、四葉のクローバーが、キリスト教における「幸福」の象徴である十字架に見えるというのもひとつの説だ。
また、4枚目の意味が「幸福」なのは、アダムとイブに関する、キリスト教の言い伝えが由来であるという説もある。キリスト教では、楽園で暮らしていたアダムとイブが、禁断の果実である林檎を口にしてしまったため、楽園を追放されてしまったとされている。そして、イブが楽園を追放される際に、幸福であった楽園での生活の思い出として、四葉のクローバーを持って行ったという言い伝えがある。そのことから、四葉のクローバーの4枚目の意味が「幸福」とされる形だ。
そして、四葉のクローバーの1枚1枚に異なる意味を持たせるという点は同じでありながら、その意味が「希望」「信仰」「愛情」「幸福」ではなく、「健康」「名声」「富」「愛」だとする場合もある。その4つ全てが揃うと、真実の愛が手に入るという考え方である。これは、幸せになるために欠かせない要素を、現実的に集めている形だ。生活の基本となる「健康」と、心を満たす「名声」、生活を充実させる「富」を揃えると、「愛」が真実の愛になるというわけである。
(6)花言葉「愛」が派生した形の「私のものになって」
三つ葉のクローバーの花言葉には、「私を思って」という花言葉がある。これは、クローバーの花言葉のひとつである「愛」が由来となっている。相手を愛するゆえに、自身も同じように相手から思われたいと考える形である。そして、四葉のクローバーは、葉が1枚多いため、三つ葉よりも強い気持ちを表すとされる。そのため三つ葉のクローバーの花言葉である「私を思って」は、四葉のクローバーでは「私のものになって」という表現になる。相手から思われるだけでは飽き足らず、相手の全てを手に入れたいという表現である。
(5)聖パトリキウスの言い伝えが元
四葉のクローバーの「約束」という花言葉は、聖パトリキウスに関する言い伝えが由来となっている。聖パトリキウスは、布教で三位一体というキリスト教の考えを解説するために、クローバーを例として取り上げた。そのことから、アイルランドの聖パトリキウスの日には、クローバーを身に付けることが約束ごととなっている。そのことから、「約束」という花言葉が生まれた。
四葉のクローバーの英語の花言葉
四葉のクローバーの花言葉を英語で表現すると、「good luck(幸運)」「hope(希望)」「faith(信仰)」「love(愛情)」「health(健康)」「fame(名声)」「wealth(富)」「be mine(私のものになって)」「promise(約束)」である。四葉のクローバーの色別の花言葉の解説
四葉のクローバーは原則として緑一色であるため、色別の花言葉はない。クローバーには花が白色のシロツメクサと、花が赤や紫のムラサキツメクサの2通りがあるが、四葉のクローバーができるのはシロツメクサであり、ムラサキツメクサでは四葉のクローバーはほとんどできない。したがって、四葉のクローバーの花言葉の対象となるのは、花が白色のシロツメクサのみである。そして、四葉のクローバーの花言葉には、シロツメクサの花言葉も含まれる。四葉のクローバーの本数別の花言葉の解説
四葉のクローバーの花言葉の意味は、本数によって変わることはない。四葉のクローバーの怖い花言葉
四葉のクローバーの花言葉「私のものになって」は、捉え方によっては怖い意味となる。相手を自分のものにしたい、誰にも渡したくないという気持ちの表れであるからだ。場合によっては、相手の都合を一切考えず、一方的な気持ちの押し付けになることもあるだろう。その結果、相手との関係がこじれたり、周囲の人間を巻き込んだ大きなトラブルになったりしかねない。また、四葉のクローバーには、「復讐」という怖い花言葉がある。その由来は諸説あるが、ひとつは花言葉「私のものになって」が関係している。相手を自分のものにしたいというほど強い願望が実現できなかった場合、それが復讐心に変わる形だ。愛情と憎しみは表裏一体であり、愛情がいつ復讐心に変化してもおかしくはない。そして、愛情が大きければ大きいほど、復讐心は強くなりやすい。また、「約束」の花言葉が元になっているという説もある。大切な約束が破られることで、復讐心が芽生える形だ。
四葉のクローバーは、幸運の象徴である十字架に見立てられることがあるが、十字架はあくまでも処刑の道具である。人体を固定して命を奪うために使用し、本来は決して良い意味を持つものではない。あくまでもキリストに関係しているため、良い意味を与えられているに過ぎない。そして、かつて行われていた十字架を用いた磔の刑には、復讐の意味合いが込められていた可能性がある。何らかの罪を犯した人物を、処刑する形だからだ。誰かにとって大切な人の命を奪ったり、大事なものを盗んだりした人が、復讐心を向けられるのはごく自然なことである。
また、磔の刑に処された側が、何らかの復讐心を抱いていた可能性もある。その復讐を果たした結果、磔にされた例もあるだろう。いずれの場合も、復讐心とは怖いものである。復讐心が衝動となって他人を攻撃したり、自らの内に溜め込んで心が壊れてしまったりするなど、良い結果になる可能性は低い。そして、四葉のクローバーが、「幸福」と「復讐」という、意味が全く異なる花言葉を併せ持っていること自体も、怖いと言えるだろう。
※ 花言葉の内容は諸説あります。
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