ガチョーン
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「ガチョーン」追い詰められたときやCM前のオチに使用される。『素敵なデイト』で初めて使われたとみられ、当時は伸ばさず、「ガチョン」と発音していた(谷の初シングル『愛してタムレ』でも最後に「ガチョン」と言っているのが確認できる)。また、手の動作は『右手を前後させる』と思われがちで、そのように報道されたこともある が、前述の通り麻雀が元ネタとなっているので実際に動いているのはテレビカメラのほうであり伸ばした手を引き込む のが正しい。ただし起源については諸説あり。山下勝利は麻雀から生まれたギャグと伝えており、「いい牌をつもってきたときや、相手の大きな手に打ちこんでしまったときなど、このガチョーンをやっていた。そのときの心境を音にすると、ちょうどこれだった」と記している。また、テレビ番組のコントで魚釣りの話をした時、谷啓が「でかい魚をつりあげたのに、ガチョーンと逃げられちゃって」といつもの口癖を出すと、それを聴いていた放送作家の塚田茂が「いいね、それ、使おうよ」と言い出したのが起源であるとも山下は伝えている。 ガチョーンの補足 日刊スポーツが2011年に実施した「お笑い史上最高の一発芸は?」アンケートにおいて、有効投票数3084票中354票を獲得して1位となった。2位はビートたけしの「コマネチ」、3位は志村けんの「アイ~ン」であった。 平成時代のドラマ・アニメ作品において、昭和を代表する一発ギャグ・流行語として用いられることが多い。アニメ『おそ松さん』(2015年10月から) NHKドラマ『ひよっこ』(2017年4月から9月) NHKドラマ『植木等とのぼせもん』(2017年9月から10月) 1980年代のバラエティー番組「オレたちひょうきん族」に準レギュラー出演した素人の男性(通称「吉田君のお父さん」)が持ちギャグとして使用した。ただし、手を引く正式な仕草ではなく「ガッチョーン」と連呼して手を突き出す動作を繰り返す我流のものであった。 詳細は「牛の吉田君」を参照 間違ったガチョーンの仕草が広まってしまったことから、後年、「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」ガチョーンでハラホロヒレハレずっこけ大会など 、に本人が正しい動作をレクチャーするテレビの企画などが度々あった。また、1983年発行の『テレビの黄金時代』(キネマ旬報社。後年の同名著書ではなく、小林信彦責任編集のムック)の巻頭特写グラビア「正しい〈ガチョーン!〉のやり方」では、連続写真でガチョーンをレクチャーしている。 本来の意味ではなく「ガビーン」のようにショックや落胆を表す時にも用いられることがある。特に宇多田ヒカルが多用していた。 1992年に、川崎重工業(現・カワサキモータース)から発売された250㏄の二輪車「エストレア」の広告コピーにも採用された。 ガチョーンの派生作品 『ガチョン侍武者修行』(1964年1月3日)「おとなの漫画」の正月スペシャル『新春おとなの漫画』で特集された時代劇。 『マイケル・ジャクソン出世太閤記』(1984年)大瀧詠一プロデュース、小林信彦原案、藤井青銅脚本のニッポン放送30周年記念特番。谷啓演じる「我嘲禅師」に片岡鶴太郎演じる「マイケル・ジャクソン」が弟子入りし、谷啓がマイケル・ジャクソン風のガチョーンを披露している。 『NaHaNaHa vs. Gattchoon Battle』DJ senda & tiny-k(せんだみつお・谷啓)1999年5月発売。プレイステーション用ソフト「beatmania GOTTAMIX」収録曲。
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