れんぞく‐しゃしん【連続写真】
連続写真
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 00:21 UTC 版)
「エドワード・マイブリッジ」の記事における「連続写真」の解説
さらに翌年の1878年6月15日にはこの装置を等間隔に12台並べ、疾走する馬の連続撮影を成功させた。 シャッターは当初ゴムやスプリングを用いたものであったが、後には安定して高速度を得るために電気式のものに改良された。これにより露出時間は1/1,000秒~1/6,000秒が得られた。 レンズはダルメイヤー製、焦点距離90mm、レンズ口径32mmが用いられた。 この馬の撮影はそれまでヨーロッパの絵画表現において支配的であった、前足は前方に、後ろ足は後方にそれぞれ伸ばして走るというのが事実とは異なっていることを示しただけでなく、得られた連続写真を用いて動的錯覚をもたらしたことで衝撃を与え、喝采を浴びた。 まずゾエトロープと組み合わされ、次に幻燈機のように投影するための装置が作られた。図像がディナー皿程度の大きさのガラスの円盤の縁に沿って並んでいるもので、「ゾープラクシスコープ」と呼ばれた。投影されたのは実のところ写真ではなく、写真をもとに描かれた絵であった。1879年にスタンフォードと友人らを相手に上映され、サンフランシスコで一般にも公開された。スタンフォードの出資により、パリとロンドンでの講演旅行も行われた。 この連続写真を見たトーマス・エジソンは大いに触発され、後に映写機キネトスコープを発明することになる。これがシネマトグラフにつながり、映画が誕生することになる。
※この「連続写真」の解説は、「エドワード・マイブリッジ」の解説の一部です。
「連続写真」を含む「エドワード・マイブリッジ」の記事については、「エドワード・マイブリッジ」の概要を参照ください。
「連続写真」の例文・使い方・用例・文例
- 連続写真のページへのリンク