カルッセル編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 05:10 UTC 版)
「パンプキン・シザーズの登場人物一覧」の記事における「カルッセル編」の解説
アーヴィー カルッセル独立国境警備隊隊長。 代々カルッセルを治める名家の生まれ。先代である父アーヴィー子爵は名主だったが、先の戦争にて共和国軍を前に戦死。戦中に軌道装甲列車の整備員を務め、戦後は爵位は継がず、独立国境警備隊隊長となる。 停戦時に、兵器局のスキャンダルを利用して現在の地位に就任および、帝国からの軌道装甲列車の譲渡を受け、これらを利用して、事実上カルッセルを帝国より隔離して完全支配下に置く。その後、配下の警備隊と共に街で横暴な振る舞いを行なっていた。カルッセル編終盤で、マイルに後述の欠点を指摘されたために逆上してマイルを殺した後、自暴自棄となって街を彷徨い、危うく装甲列車の下敷きになるところをアリスに救出される。以後は身柄を拘束された模様。 自分のことを支配者の器と言っているがその為に必要とされる知識も能力も持たない小物に過ぎず、ブランドンに操られている自覚も無い。アリスがそれ(小物であること)を指摘した時の周りの反応から、周囲の人間は気づいているようである。本人も少なからずその自覚があるようで、自分を小物呼ばわりされることを嫌い、とりわけ父と比べられることを極端に嫌う。 ブランドン 帝国陸軍情報部第2課所属の中尉。 フランシア伍長と共にカルッセルに潜伏し諜報活動を行う任務を受ける。その後、カルッセルの現状を知り、支配者のアーヴィーに近づくことでカルッセルを影で操る黒幕となる。また、これに気付いたフランシアを殺害する。 面子にこだわる保守的で虚栄に頼る帝国の現状に嫌気が差し、逆に手段を選ばず進歩を続けている共和国に憧れ、亡命を企てる。そのための条件として出された「共和国への人身売買」を、カルッセルを利用して行っていた。形式的にアーヴィーに従っているが内心では馬鹿にし、逆に自分の都合のいいように利用している。 いよいよ念願の亡命というタイミングで現われたヴィッターに、ミスと欠点を指摘され、結果的に亡命は失敗。挙句に亡命の協力者であった犯罪組織「嘴(クリウーフ)」からも撃たれて重傷を負い、ヴィッターに拘束される。その後、ランデルを見て信じていなかった「不可視の9番」の実在を知り、その上で帝国は滅びると示唆した。 マイル カルッセル区長。 形式上はカルッセルの長だが、臆病な性格で実態はアーヴィーの言いなり。アリスに接して町を救う決心をし、機転を利かせて陸軍本部に助けを求める。その後、全ての罪を被った上で、わざとアーヴィーを刺激して殺されるという自殺同然の最期を遂げる。 かつてはアーヴィー子爵家に仕え、幼いアーヴィーの面倒も見ていた人物で、戦場へ向かう子爵に息子のことを頼むと言われた後見人に近い存在でもあった。それもあって、死の直前まで暴虐の限りを尽くすアーヴィーを諌めることができずにいた。 アリスは民の上に立つという責任論から「行政の長としては無能だった」と断じるが、住民たちからはとても慕われており、彼の最後の録音音声が町の復興の鍵となる。 フラウス・フランシア 帝国陸軍情報部第2課所属の伍長。 帝国兵だった父親が恩赦を受けて釈放された共和国兵に殺されており、その関係からの宣伝目的もあって情報部に配属された。 以前にヴィッター少尉と共に夫婦(に身元を擬装)として共和国に潜入した。その際にヴィッターから「本当の結婚」を申し込まれるが拒絶。これがヴィッターについて噂された「女性問題」である。 帝国への帰還後、ブランドンの補佐としてカルッセルに赴任したが、人身売買に上司であるブランドン自身が関わっている事に気づくが2課員としての規則を優先。愛犬であるティラミスを解き放ち、その保護を頼む手紙をヴィッターに送った後、アーヴィーたち警備隊の拷問を受けて死亡した。 ティラミスの首輪にはヴィッターへのメッセージが遺されていたが、その意味に関しては当事者のみの問題である。
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