カルチョ・カターニアとは? わかりやすく解説

カターニアFC

(カルチョ・カターニア から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/27 07:23 UTC 版)

カターニアFC
原語表記 Catania Football Club s.r.l.[1][2]
愛称 I Rossazzurri (The Red and Blues)
Gli Elefanti (The Elephants)
Gli Etnei (The Etneans)
クラブカラー 赤と水色
創設年 1929年
所属リーグ セリエC
所属ディビジョン 3部
ホームタウン カターニア
ホームスタジアム スタディオ・アンジェロ・マッシミーノ
収容人数 23,266[3]
代表者 ロザリオ・ペリグラ
監督 ルカ・タッビアーニ
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

カターニアFCCatania FC)は、イタリアカターニアを本拠地とするサッカークラブ。パレルモFCとの対戦はデルビー・ディ・シチリアと呼ばれる。

歴史

セリエAでの過去最高順位は8位 (1960-61, 1964-65, 2012-13) 。

1929年創設[4]第二次世界大戦後の1946年にクラブを再結成した。

2004年、それまでクラブを所有していたガウッチ家(当時はペルージャも所有)より、地元実業家のプルビレンティが買収し、堅実経営を標榜してクラブ躍進が始まる。2005-06シーズンにセリエBで2位の成績をおさめて昇格条件を満たし、1983-84シーズン以来、23シーズンぶりにセリエA復帰を果たす。

2006-07シーズンは開幕から好調であったが、カターニアのサッカー暴動の制裁措置の影響などで成績が急降下し、残留確定は最終節まで持ち越された。2007年夏にはシルヴィオ・バルディーニ監督と契約した。FWバブー、FWホルヘ・マルティネス、GKアルバノ・ビサーリなど、主に南米から選手を獲得し各ポジションの強化に努めた。

2007-08シーズンは得点数がリーグワースト2位の33得点と、得点力不足にあえぎ、2008年4月にはシルヴィオ・バルディーニ監督を解任し、ワルテル・ゼンガ新監督を迎えた。2シーズン連続で残留決定が最終節までもつれ込んだ。

2008年夏にはDFフアン・マヌエル・バルガスACFフィオレンティーナに約19億円で売却し、MFパブロ・レデスマ、FWミケーレ・パオルッチ、MFエセキエル・カルボーニ、FWニコラエ・ディカなど積極的な補強を施した。

2008-09シーズン、FWジュゼッペ・マスカーライタリア代表に招集されるまでに成長し、FW森本貴幸は7得点を挙げて潜在能力の高さを見せた。後半戦に順位を落としたが、過去2シーズンとは違って残留争いとは無縁で、15位でシーズンを終えた。

2009年夏、ワルテル・ゼンガ監督をライバルのUSチッタ・ディ・パレルモに引き抜かれ、後任にセリエA初采配のジャンルカ・アッツォーリ監督を招聘し、ふたりのアルゼンチン人、MFパブロ・バリエントス、GKマリアーノ・アンドゥハルなど10名もの新戦力を加えて若返りを図った。近年はエセキエル・カルボーニパブロ・レデスマなど、アルゼンチン出身の選手を多く獲得している。2013-14シーズンにリーグ18位に終わりセリエBに降格した。さらに、2014-15シーズンはセリエBでも苦戦を強いられ、一時は降格圏に沈んだが、シーズン終盤に勝ち点を稼いで15位に入り残留を決めていた。しかし、アントニーノ・プルヴィレンティ会長が、5試合の八百長に関与したことを認め、最終順位が自動的に最下位とされ、レガ・プロに降格した。2015-16シーズンは勝点9ポイントを減点された状態からのスタートとなった[5][6]

2020年7月24日、Sport Investment Group Italia S.p.A.(SIGI)がクラブの株式の95.4パーセントを取得した[7]

2021年12月22日、負債が蓄積したことから市の裁判所から破産宣告を受ける[8]。市の管理下に置かれ、2022年4月19日まで執行猶予が与えられた。3度の競売にかけられ買収提案もなされたが成立まで至らず、2022年4月9日に正式に破産が決定した[9]。プロ資格も停止され、2021-22シーズンのリーグから除外されることになった。

2022年7月13日、イタリア系オーストラリア人のロザリオ・ペリグラを会長にカターニアSSD(Catania Società Sportiva Dilettantistica)として再スタート。2023年6月にカターニアFC(Catania Football Club)へと改名した[10]

タイトル

国内タイトル

国際タイトル

なし

過去の成績

シーズン ディビジョン コッパ・イタリア
リーグ 勝ち点 順位
2000-01 セリエC1・ジローネB 34 16 10 8 49 40 58 3位
2001-02 セリエC1・ジローネB 34 17 7 10 44 26 58 3位[11] GS敗退
2002-03 セリエB 38 12 7 19 45 60 43 17位 GS敗退
2003-04 セリエB 46 18 13 15 53 53 67 9位 GS敗退
2004-05 セリエB 42 13 16 13 42 44 55 12位 GS敗退
2005-06 セリエB 42 22 12 8 67 42 78 2位 1回戦敗退
2006-07 セリエA 38 10 11 17 46 68 41 13位 1回戦敗退
2007-08 セリエA 38 8 13 17 33 45 37 17位 ベスト4
2008-09 セリエA 38 12 7 19 41 51 43 15位 ベスト16
2009-10 セリエA 38 10 15 13 44 45 45 13位 ベスト8
2010-11 セリエA 38 12 10 16 40 52 46 13位 ベスト16
2011-12 セリエA 38 11 15 12 47 52 48 11位 4回戦敗退
2012-13 セリエA 38 15 11 12 50 46 56 8位 ベスト8
2013-14 セリエA 38 8 8 22 34 66 32 18位 ベスト16
2014-15 セリエB 42 12 13 17 59 60 49 15→22位[12] 3回戦敗退
2015-16 レガプロ・ジローネC 34 12 13 9 37 34 49→39 13位 3回戦敗退
2016-17 レガプロ・ジローネC 38 14 12 12 40 36 54→47 11位
2017-18 セリエC・ジローネC 36 21 7 8 65 31 70 2位
2018-19 セリエC・ジローネC 36 19 8 9 48 29 65 4位 4回戦敗退
2019-20 セリエC・ジローネC 30[13] 13 8 9 39 38 47→45 6位 2回戦敗退
2020-21 セリエC・ジローネC 36 17 10 9 50 38 61→59 6位 1回戦敗退
2021-22 セリエC・ジローネC /[14] / / / / / / /
2022-23 セリエD・ジローネI

歴代監督

歴代所属選手

GK

DF

MF

FW

脚注

  1. ^ Catania, Figc riconosce nuova denominazione Catania FC” (イタリア語). ItaSportPress (10 June 2023). 12 June 2023閲覧。
  2. ^ COMUNICATO UFFICIALE n. 51 Stagione Sportiva 2022/2023” (イタリア語). LND (4 August 2022). 6 August 2022閲覧。
  3. ^ Impianti superiori a 7500 posti, dati del Comitato Nazionale di Informazione sulle Manifestazioni Sportive”. osservatoriosport.interno.it. 21 July 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。7 September 2009閲覧。
  4. ^ La Storia del Calcio Catania”. 19 December 2021閲覧。
  5. ^ Prosecutor: Catania to Lega Pro - Football Italia”. football-italia.net. 10 June 2016時点のオリジナルよりアーカイブ29 April 2018閲覧。
  6. ^ Pulvirenti: ‘€100k per match’ - Football Italia”. www.football-italia.net. 7 September 2015時点のオリジナルよりアーカイブ29 April 2018閲覧。
  7. ^ Redazione, di. “A S.I.G.I. il 95,4% del Calcio Catania” (イタリア語). CalcioCataniaCom. 2020年7月23日閲覧。
  8. ^ イタリア3部カターニャに破産宣告 過去には森本貴幸が所属”. 東スポ (2021年12月23日). 2022年4月17日閲覧。
  9. ^ かつて元日本代表FW森本貴幸が在籍したカターニャが破産…プロ資格が即時剥奪、セリエCから除名に”. 超Worldサッカー (2022年4月10日). 2022年4月17日閲覧。
  10. ^ LA STORIA” (イタリア語). Catania FC. 2024年12月27日閲覧。
  11. ^ プレーオフに勝利し昇格
  12. ^ 八百長により最下位扱いとなったため降格
  13. ^ 新型コロナの影響でリーグが途中で打ち切られた
  14. ^ 破産によりリーグ除外となった

外部リンク


カルチョ・カターニア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 03:44 UTC 版)

ディエゴ・シメオネ」の記事における「カルチョ・カターニア」の解説

2011年1月解任されマルコ・ジャンパオロ後任としてセリエAのカルチョ・カターニアの監督就任したセリエA残留という目標果たし2010-11シーズン終了後2011年6月1日にカルチョ・カターニアの職を離れた

※この「カルチョ・カターニア」の解説は、「ディエゴ・シメオネ」の解説の一部です。
「カルチョ・カターニア」を含む「ディエゴ・シメオネ」の記事については、「ディエゴ・シメオネ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「カルチョ・カターニア」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「カルチョ・カターニア」の関連用語

カルチョ・カターニアのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



カルチョ・カターニアのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカターニアFC (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのディエゴ・シメオネ (改訂履歴)、森本貴幸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS