カゼインとは? わかりやすく解説

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カゼイン

蛋白質一種。乳に多く含まれる。  

カゼイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/09 06:36 UTC 版)

カゼイン: casein)は、牛乳チーズなどに含まれるリンタンパク英語版の一種。またはそれを原料とするカゼインプラスチックの略称としても用いられる。酪素とも呼ばれる[1]




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カゼイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 03:56 UTC 版)

「乳」の記事における「カゼイン」の解説

カゼインミセルは、液状ミルク中に存在する最大構造物であり、表層界面活性剤ミセルと近かよったナノメートル大のリン酸カルシウム微細粒子を持つ、数千というタンパク質分子集まりである。それぞれのカゼインミセルは、直径40-600nmのコロイド粒子である。カゼイン状タンパク質は αs1-, αs2-, β-, κ- の4タイプ分類できるミルク中に含まれるタンパク質のうち、重量比で76-86%を占めるカゼイン状タンパク質や、不溶リン酸カルシウムのほとんどはミセル中に捕らわれている。 ミセル精密な構造に関して複数理論提唱されているが、最も外側の層はk-カゼイン(英語版)のみで構成され周囲流体突き出ているという考え共通している。このk-カゼイン分子は負の電荷帯びているためにミセル同士電気的に反発し合い通常ならばそれぞれ離れた状態を維持し主成分とする液体の中でコロイド懸濁液となる。構造モデル一つは「サブミセルモデル」と呼ばれ小さなサブミセルが寄せ集まってミセル作っているという考えである。これによると、ミセル内側にはk-カゼイン含有量少ないサブミセルがあり、これをk-カゼインに豊むサブミセルが覆いつつ、これらの間にリン酸カルシウム存在する構造を持つ。他に提唱される「ナノクラスターモデル」では、中心にリン酸カルシウム小さな集合体があり、その周囲に紐状のカゼインが付着している構造を取るという考えであり、この場合サブミセルは作られていないミルクにはカゼイン以外にも、β-ラクトグロブリン(β-Lg)、乳糖合成関与するα-ラクトアルブミン(α-La)、免疫グロブリンIgG)、血清アルブミンBSA)、ラクトフェリンLf)などそれぞれの機能を持つ多種多様なタンパク質含まれている。これらはカゼインよりも水溶性が高いため、大きな構造には纏まらない。カードをつくるとカゼインが凝乳側に集まるのに対し、これらのタンパク質乳清ホエイ)側に残る。そのため乳漿蛋白ホエイプロテイン)とも呼ばれる乳漿蛋白重量比でミルク中のタンパク質20%占める。代表的な乳漿蛋白はラクトグロブリン(英語版)である。

※この「カゼイン」の解説は、「乳」の解説の一部です。
「カゼイン」を含む「乳」の記事については、「乳」の概要を参照ください。

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