4タイプとは? わかりやすく解説

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4タイプ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/06/16 08:03 UTC 版)

4タイプとは岡田斗司夫が独自に導き出した人間関係学である。人間が生まれながらに持っている社会的欲求の偏りを『注目型』、『司令型』、『法則型』、『理想型』の4タイプに分類することを基本とする。対人関係の円滑化やストレスの軽減、自己管理の効率化や自分にあった生き方を目指すためのメソッドにもなっている。

目次

概説

4つの分類

人間を、「外向的か、内向的か」「抽象的か、具体的か」という2×2の組み合わせによって4種類に分類することで、4種類のタイプに特定する。

  • 『注目型』:外向的×抽象的、『ほめられたい』という社会的欲求を最も多く持つ。
  • 『司令型』:外向的×具体的:『勝ちたい』という社会的欲求を最も多く持つ。
  • 『法則型』:内向的×具体的、『知りたい』という社会的欲求を最も多く持つ。
  • 『理想型』:内向的×抽象的、『できるようになりたい』という社会的欲求を最も多く持つ。

4つの関係

4つのタイプの関係は、常に四象限の位置で表される。上半分が外向的、下半分が内向的。左半分が抽象的、右半分が具体的。従って、象限の左上が『注目型』、右上が『司令型』、右下が『法則型』、左下が『理想型』となる。

優位・劣位の関係

4タイプには、それぞれ優位・劣位の関係がある。

自分のとって優位なタイプに対しては憧れや怖れの感情を抱きやすく、劣位のタイプに対しては侮蔑や保護の感情を抱きやすい。

『注目型』から見た『司令型』、『司令型』から見た『法則型』、『法則型』から見た『理想型』、『理想型』から見た『注目型』。四象限で見ると右回りにあたるこの関係が優位にあたる。

逆に左回りは、劣位にあたる。

対角線の関係

四象限において対角線の位置にあたる『注目型』と『法則型』、『司令型』と『理想型』は、もっとも共感しにくく、互いに理解が困難な関係にあたる。四象限で隣り合うタイプの欲求は僅かながらも併せ持つものの、対角線の欲求はほとんど持たないからである。

ただし、同じ目的を持って協力し行動する場合、欲求同士がぶつからず、欠点を補い合える関係良いを築くことができる。

学説史

構想時代

岡田斗司夫が最初に4タイプを思いついたのは、株式会社ガイナックスの社長業を担っていた1980年代後半である。プロデューサーとして、ヒットする作品とそうでない作品はどう違うのかを考えていく中で、人間の根源的な欲求が4種類であるという考えに至った。

その後、一人娘が生まれ子育てに参加。他の家庭の親子関係を観察することで、「4タイプの関係」に気付き、思想を深めていった。

週刊SPA連載時代

4タイプ・メソッドを初めて発表したのは、「週刊SPA!」連載『人生の取扱説明書』においてである。(1997年5年~1998年5月、53回)[1]。1年あまり続いた連作の中で、岡田は、具体的なケースを想定して、事細かな解説を展開している。

発表当初、4タイプの名称は『王様』『軍人』『学者』『職人』という言葉が使われていた。

単行本時代

2000年4月に『人生テスト―人を動かす4つの力』が発行される。連載『人生の取扱説明書』を整理し、加筆した内容である。2001年12月には『究極の恋愛心理テスト 恋愛の取説』が発行される。恋愛に特化した4タイプ活用法を、実践的マニュアルにまとめたものである。

立教大学時代

詳細な時期不明だが2000年2005年の間に岡田が立教大学で講義を行った際、4タイプを講義のテーマとしてとりあげた。

大阪芸術大学時代

岡田斗司夫は、2005年4月大阪芸術大学の客員教授として就任以来、講義のテーマとして毎年4タイプをとりあげている。最初に学生たちに判定テストを受けさせ、タイプごとにまとめて着席させるという独特のスタイルで展開。この講義は、2011年現在まで続いている。

オタキングex時代

2010年8月14日、朝日新聞東京本社の読者ホールで「人間関係を楽にする方法」という講演会を開催。4タイプに関して総括的に語った。

2011年2月、オタキングexのメンバーとともに執筆した『人生の法則「欲求の4タイプ」で分かるあなたと他人』を発行。2010年の講演内容と、exメンバーの書いた小説とで構成されている。

関連図書

脚注

関連項目

外部リンク


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