カリウムチャネル
英訳・(英)同義/類義語:K+ channel, potassium channel
膜に存在するカリウムイオンに対して選択的な透過性を持つチャネルタンパクで、膜の電位差や、Gタンパク質などからの刺激により、分子内部の穴を広げてカリウムイオンを濃度勾配方向に透過させる。
酵素タンパク質モチーフなど: | カゼイン カゼインキナーゼ カタラーゼ カリウムチャネル カリウムポンプ カリシウムポンプ カルシウムATPアーゼ |
カリウムチャネル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/02 13:44 UTC 版)
カリウムチャネル(英語:potassium channel)とは、細胞膜に存在するイオンチャネルの一種である。ほとんどの細胞に存在し、カリウムイオンを選択的に通過させる。それによって細胞の機能を維持している[1][2]。
- ^ Hille, Bertil (2001). “Chapter 5: Potassium Channels and Chloride Channels”. Ion channels of excitable membranes. Sunderland, Mass: Sinauer. pp. pages 131-168. ISBN 0-87893-321-2
- ^ Jessell, Thomas M.; Kandel, Eric R.(エリック・カンデル); Schwartz, James H. (2000). “Chapter 6: Ion Channels”. Principles of Neural Science (4th edition ed.). New York: McGraw-Hill. pp. pages 105-124. ISBN 0-8385-7701-6
- ^ a b (訳注)直列ポアドメインは「Tandem pore domain」に対する適切な日本語が見つからなかったため、暫定的に名付けた。
- ^ a b c d Unless else specified in table, then ref is: Rang, H. P. (2003). Pharmacology. Edinburgh: Churchill Livingstone. ISBN 0-443-07145-4 Page 60
- ^ Doyle DA, Morais Cabral J, Pfuetzner RA, Kuo A, Gulbis JM, Cohen SL, Chait BT, MacKinnon R (1998). “The structure of the potassium channel: molecular basis of K+ conduction and selectivity”. Science 280 (5360): 69–77. doi:10.1126/science.280.5360.69. PMID 9525859.
- ^ Zhou Y, Morais-Cabral JH, Kaufman A, MacKinnon R (2001). “Chemistry of ion coordination and hydration revealed by a K+ channel-Fab complex at 2.0 Â resolution”. Nature 414 (6859): 43–8. doi:10.1038/35102009. PMID 11689936.
- 1 カリウムチャネルとは
- 2 カリウムチャネルの概要
- 3 ムスカリンカリウムチャネル
カリウムチャネル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/13 06:04 UTC 版)
「電位依存性イオンチャネル」の記事における「カリウムチャネル」の解説
カリウムチャネルは電位依存性チャネルの中で最大かつ最も多様なクラスであり、ヒトではカリウムチャネルをコードする遺伝子は100以上存在する。これらのチャネルはゲート機能が大きく異なり、不活性化が極めて遅いものや迅速に不活性化するものなどがある。こうした活性化時間の差異は活動電位の発火の持続時間や速度に影響を与え、軸索に沿った電気伝導やシナプス伝達に大きな影響を持つ。カリウムチャネルは構造面で他のチャネルとは異なる。カリウムチャネルは4つの異なるポリペプチドサブユニットを含んでいるのに対し、他のチャネルは4つの相同なドメインを持つ単一のポリペプチドから構成される。
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カリウムチャネル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 01:53 UTC 版)
カリウムチャネルは非常に多彩な仕事がある。静止膜電位を負に維持する仕事、ナトリウムチャネル、カルシウムチャネルによって活動電位や脱分極が起こったとき、一定の時間で再分極を起こす仕事などがある。これらの役割を行うにあたりカリウムチャネルは複数知られている。電位依存性カリウムチャネル(Kv)と内向き整流型カリウムチャネル(Kir)である。 電位依存性カリウムチャネル これらによって起こる電流としては一過性外向き電流と遅延整流性カリウム電流が知られている。ともに外向きのカリウム電流と考えられている。一過性外向き電流は脱分極後、内向き電流の過剰を矯正する電流である。遅延整流性カリウム電流はプラトー相形成後、徐々に再分極をおこすための電流である。電位依存性カリウムチャネルは数種類のサブタイプが知られている。 内向き整流型カリウムチャネル このチャネルは内向きにも外向きにも電流を流しえるが内向きの方により電流を流しやすいという特性をもつ。このチャネルの主要な役割は静止膜電位の維持である。このチャネルが開閉を繰り返すことで一定の静止膜電位が作られている。また-40~-90mVの間で外向き電流を起こすため膜の再分極にも寄与している。逆に-40mVより浅い膜電位ではこのチャネルによる再分極を期待できず、異常自動能が発生しえる。またこのチャネルは血中のカリウム濃度によって電気的な性質が変化するため、カリウム濃度異常の場合は心電図変化及び不整脈が発生しやすくなる。ATP感受性カリウムチャネル、アセチルコリン感受性カリウムチャネルもこの群に所属している。
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