カリウムミョウバンとは? わかりやすく解説

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カリウム‐みょうばん〔‐ミヤウバン〕【カリウム明×礬】

読み方:かりうむみょうばん

カリ明礬


カリウムミョウバン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/15 08:08 UTC 版)

カリウムミョウバン
識別情報
CAS登録番号 7784-24-9
E番号 E522 (pH調整剤、固化防止剤)
特性
化学式 AlK(SO4)2·12H2O
モル質量 474.388 g mol−1
外観 無色結晶
密度 1.757 g/cm3 (20 ℃)
融点

92.5℃

沸点

脱水分解

への溶解度 6.74 g/100 g水溶液 (25 ℃)
構造
結晶構造 立方晶系
熱化学
標準生成熱 ΔfHo −6061.8 kJ mol−1[1]
標準モルエントロピー So 687.4 J mol−1K−1
標準定圧モル比熱, Cpo 651.03 J mol−1K−1
危険性
EU Index Not listed
NFPA 704
0
2
0
引火点 不燃性
関連する物質
関連物質 クロムミョウバン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

カリウムミョウバン: potassium alum)とはミョウバンの一種で、カリウムイオン、水和アルミニウムイオンおよび硫酸イオンを含む複塩である。ミョウバン参照。

概要

硫酸カリウムアルミニウムともいう。硫酸アルミニウム硫酸カリウム水溶液を当量反応させると生成する複塩の結晶。

アルミニウム水酸化カリウムに溶かして硫酸を加えても生成する。

十二水和物の結晶は[Al(H2O)6]3+ を含み、また6個の H2OK+が囲まれている。十二水和物は水に対して吸熱的に溶解するため溶解度の温度依存性が大きく、再結晶により正八面体型の大結晶が得られる。64.5℃で9個の結晶水を失い、200℃では無水物となる[2]。無水物は焼明礬と呼ばれる。

媒染剤、なめし剤として用いられる。また血液凝固性があるので止血剤にも用いられる[3]

参考文献

  1. ^ D.D. Wagman, W.H. Evans, V.B. Parker, R.H. Schumm, I. Halow, S.M. Bailey, K.L. Churney, R.I. Nuttal, K.L. Churney and R.I. Nuttal, The NBS tables of chemical thermodynamics properties, J. Phys. Chem. Ref. Data 11 Suppl. 2 (1982).
  2. ^ 日本化学会編 『化学便覧 基礎編 改訂4版』 丸善、1993年
  3. ^ 『化学大辞典』 共立出版、1993年


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