硫酸水素カリウムとは? わかりやすく解説

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硫酸水素カリウム


硫酸水素カリウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/08 01:55 UTC 版)

硫酸水素カリウム
One potassium cation and one hydrogensulfate anion
Ball-and-stick model of the component ions
Potassium bisulfate crystals on filter paper
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.028.722
EC番号
  • 231-594-1
E番号 E515(ii) (pH調整剤、固化防止剤)
PubChem CID
RTECS number
  • TS7200000
UNII
国連/北米番号 2509
CompTox Dashboard (EPA)
性質
KHSO4
モル質量 136.169 g/mol
外観 無色の固体
匂い 無臭
密度 2.245 g/cm3
融点 197℃
沸点 300℃ ピロ硫酸カリウムと水に分解
36.6 g/100 mL (0 °C)
49 g/100 mL (20 °C)
121.6 g/100 mL (100 °C)
溶解度 アセトンに溶ける、エタノールに溶けない
磁化率 −49.8·10−6 cm3/mol
熱化学
標準生成熱 fH298)
−1163.3 kJ/mol
危険性
GHS表示:
Danger
H314, H335
P260, P261, P264, P271, P280, P301+P330+P331, P303+P361+P353, P304+P340, P305+P351+P338, P310, P312, P321, P363, P403+P233, P405, P501
致死量または濃度 (LD, LC)
2340 mg*kg−1
安全データシート (SDS) External MSDS
関連する物質
関連物質 硫酸カリウム
硫酸水素ナトリウム
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
N verify (what is  N ?)

硫酸水素カリウム(りゅうさんすいそカリウム、Potassium hydrogen sulfate)は化学式 KHSO4無機化合物

性質

かつて、硝石硫酸を反応させて硝酸を作る際の副産物として得られたが、現在では硫酸カリウム硫酸を等量反応させて溶液から析出させる。水溶液からは含水塩が得られる。結晶水は1または5.5だとされ、無水塩は斜方晶系または単斜方系の無色の結晶である。

210°Cで分解してピロ硫酸カリウムになり、さらに加熱すると三酸化硫黄硫酸カリウムに分解する。水溶液は酸性。エタノール中では分解する。用途としては難溶性塩の酸性融解用融剤や白金器具の洗浄が挙げられる。 などの組成のものもある。

合成法

前述の通り、硝石(硝酸カリウム)と硫酸を加えて加熱すると硝酸とともに副生する。

硫酸カリウム硫酸との反応式も示す。

出典

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