亜塩素酸カリウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/06 21:43 UTC 版)
亜塩素酸カリウム | |
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Potassium chlorite |
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識別情報 | |
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3D model (JSmol)
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ChemSpider | |
MeSH | 67063160 |
PubChem CID
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UNII | |
CompTox Dashboard (EPA)
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特性 | |
化学式 | KClO2, ClKO2 |
モル質量 | 106.55 g/mol |
危険性 | |
GHS表示: | |
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H314 | |
P260, P264, P280, P301+330+331, P304+340, P305+351+338, P310, P405, P501 | |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
亜塩素酸カリウム(あえんそさん—、potassium chlorite)は、無機化合物の一種で、亜塩素酸 (HClO2) のカリウム塩にあたる。化学式は KClO2 と表される。
性質
また、加熱すると光を放ちながら塩化カリウムと酸素に分解する[2]。
- (加熱)
室温で、数時間のうちに分解したとの報告もある[3]。
結晶について、X線構造解析の報告がなされている[3]。
酸化性の物質であり[4]、日本では消防法によって危険物第1類の酸化性固体として分類される[5]。
合成
Bruni らは塩素酸カリウムをシュウ酸で処理し、水/エタノールからの再結晶により亜塩素酸カリウムの結晶を得ている[2]。
また、水酸化カリウムと二酸化塩素の反応、過酸化カリウムと二酸化塩素との反応、亜塩素酸バリウムと硫酸カリウムの複分解などによっても得ることができる[4]。
参考文献
- ^ Garzarolli-Thurnlackh, K.; Hayn, K. v. Liebigs Ann. Chem. 1881, 209, 207.
- ^ a b Bruni, G.; Levi, G. Gazz. Chim. Ital. 1915, 45(II), 161-179.
- ^ a b Smolentsev, A. I.; Naumov, D. Y. Acta Crystallogr., Sect. C: Cryst. Struct. Commun. 2005, 61, I17-I19.
- ^ a b 宮川誠之助 著、化学大辞典編集委員会(編) 編『化学大辞典』 1巻(縮刷版第26版)、共立、1981年10月、21頁頁。
- ^ “第1類酸化性固体”. 日本危険物倉庫協会. 2012年2月26日閲覧。
亜塩素酸カリウムと同じ種類の言葉
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