カリウムチャネル遮断薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/27 17:16 UTC 版)
「呼吸興奮薬」の記事における「カリウムチャネル遮断薬」の解説
カリウムチャネル遮断薬で代表的なものはドキサプラムとGAL-021(英語版)である。これらは頚動脈小体のカリウムチャネルに作用する。頚動脈小体の細胞は、酸素濃度の低下を感知してその情報を中枢神経系に伝達し、最終的に呼吸を増加させる役割を担っている。この細胞膜上のカリウムチャネルを遮断すると、膜電位が効果的に脱分極され、電位依存性カルシウムチャネルが開き、神経伝達物質が放出される。これにより、中枢神経系に信号を伝達するプロセスが開始される。ドキサプラムは、タンデムポア型カリウムチャネル(英語版)ファミリーのリーク型カリウムチャネルを阻害し、GAL-021は、膜電位の変化や内部カルシウムの増加によって活性化されるBKチャネル(英語版)(大コンダクタンスカルシウム活性化カリウムチャネル)を阻害する。
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