オウム真理教と密教経典との関係とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > オウム真理教と密教経典との関係の意味・解説 

オウム真理教と密教経典との関係

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 09:51 UTC 版)

金剛乗」の記事における「オウム真理教と密教経典との関係」の解説

四天王寺国際仏教大学教授国選弁護人として林泰男弁護をした中島尚志は、密教経典秘密集会タントラ第五分において、殺人などの大罪を犯す者、嘘つき他人財物欲しがる者、常にセックス求めて性行悦楽する者は、梵行行っている行者等しく麻原教義インド後期密教経典との間に表現上の根本的な矛盾はないと指摘している。続けて秘密集会タントラ第五分では母、妹、娘にセックス求める者は最上の悟り境地達すであろうと書かれており、この他にも『最勝出現タントラ』『ヘーヴァジュラ・タントラ』でも性行について書かれ、また『摂大乗論』にも殺害許可書かれているまた、密教金剛乗経典には以下のように貧欲行(ragacarya)が記されている。 この如来三昧耶悉地秘密タントラとは次の如くである。「汝は三昧耶なり」 と告げてすべての女性愛欲すべ し。「有情利益厭うことなかれと言って修法者は仏を愛欲すべし。と世尊毘盧遮那語られた。 — 真実摂経教理厳し苦行や制戒(niyama)に頼っていては、成就を得ることができない。その逆に一切の欲の享受身を委ねるならば、速やかに成就を得ることができる。貧欲に耽りながら〔五〕智を望む者は、常に五妙楽(Pancakamaguna) に身を委ねるべし。堅個な心をもつ、〔大印と作す12歳乙女手に入れてそれぞれの部族別の喩伽によって自らの精液でもって供養すべし。 — 秘密集会タントラ第七提婆アーリヤデーヴァ)は、色などの諸対象煩悩生じる因であるから罪過の因と説かれているのに 矛盾ではないかとの質問答えて、『吉祥最勝本初』大喩伽タントラでも貪・瞋・癡とん・じん・ち)の三毒不適切用いられると毒になるが、甘露としても役立つと説かれ宝積経でも、般若方便等しく具えた菩薩にとっては、諸煩悩もまた饒益となる」「般若方便等しく具足した菩薩煩悩によって堕落させられない」と答えた上祐史浩は、五仏の法則秘密集会タントラのような経典書かれている悪行上記貪欲行)の説教についてのダライ・ラマ14世説教紹介する。 ある経典には、自分の親を殺さなくてはならないと書かれています。このような経典言葉を、文字通り額面通り理解するわけにはいきませんさらなる解釈が必要です。この場合、親とは、汚された(有漏の)行い執着のことです。それらの結果として輪廻中に再生するそれ故そのような汚された行為と執着断て、という意味なのです同じよう表現は、「秘密集会タントラのような密教経典中にも見いだせます。そこでブッダは、「仏を殺せ、仏を殺せば、最高の悟り到達できるだろう」と言ってます。もちろん、このような教え文字通りに受け取るわけにはいきません — ダライ・ラマ14世宇宙ダルマ1996,角川書店 また、時輪タントラカーラチャクラ・タントラ)には五仏の法則、および、シャンバラ王ルドラチャクリンが最終戦争で悪の王を破壊する予言書かれていたが、麻原はこれをヨハネ黙示録ハルマゲドン世界最終戦争)と同様にヴァジラヤーナ路線として使用した。しかし、この経典イスラム教インド進出し仏教衰退した時代成立したもので、武力仏教滅ぼされる際の正当防衛という解釈成り立つ。これに対してオウム真理教場合は、自分たちを滅ぼす軍事的な勢力がいなかったに関わらず弾圧されていると陰謀論主張したが、これは事実反すると上祐考察している。

※この「オウム真理教と密教経典との関係」の解説は、「金剛乗」の解説の一部です。
「オウム真理教と密教経典との関係」を含む「金剛乗」の記事については、「金剛乗」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「オウム真理教と密教経典との関係」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オウム真理教と密教経典との関係」の関連用語

1
金剛乗 百科事典
10% |||||

オウム真理教と密教経典との関係のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オウム真理教と密教経典との関係のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの金剛乗 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS