アメリカ軍との関係とは? わかりやすく解説

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アメリカ軍との関係

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 18:33 UTC 版)

ジッポー」の記事における「アメリカ軍との関係」の解説

ジッポーライターの普及には、アメリカ軍大きく関わっている。第二次世界大戦中、「どこでも、どんな状況でも点火できる器具」が求められジッポー注目された。ジッポー耐風性が高く頑丈で、かつ必要最小限構成ゆえ部品少なく修理容易だった。また戦場では燃料としてガソリン入手できた。 アメリカ軍製造元であるZippo Manufacturing Companyに軍へのライター納入依頼した納入され正確な数は戦闘部隊数が知られしまうた極秘とされており不明であるが、相当の数が納入されたようである。 当時戦時で、ジッポー本来の材質である真鍮材は、薬莢製造用に優先して回されていた。この資材不足対策として、軍用ライターケース材料には使いその上に錆止め塗装施した。これらは黒い塗料表面細かくひび割れたように見えたため、通称Black Crackleモデル呼ばれた。これには後に「戦場では、光る物は反射自分位置知らせてしまうので、敢えて反射止め黒く塗った」とするもっともらしい俗説付いた。ただ関係者筋に拠れば苦肉の策だった」ことが明かされている。 このライター兵士達に大変好評で「GIの友」とまで呼ばれ売店入荷する基地内の兵士の間では取り合いになったという。大戦中、アメリカ軍名将として知られノルマンディー上陸作戦指揮したドワイト・D・アイゼンハワーも「私の持っているライターの中でどんな時でも火がつくのはこれだけだ」と賞賛した。 当時市販品製造より軍納入分の生産優先したため、ジッポー不足は著しかった戦地赴く恋人のために、ある女性市民ラジオ放送通じジッポー譲ってくれる人を募集したというエピソードもある。 戦地実証され耐久性評判は、アメリカ軍兵士通じて一般国民諸外国敗戦国・被占領国も含む)にも広まり、「アメリカ豊かさ文化象徴」の一つとして世界的なヒット商品となった日本でも第二次世界大戦以降からベトナム戦争時代日本国内米軍基地兵士持っていたもの一部伝わっており、日本デッドコピー輸出品として日本製品悪評高めた歴史もある。1980年代よりはビンテージ・ジッポーの人気上昇1990年代頃よりは盛んにジッポー関係のムック本ワールドフォトプレスなどから出版されている。 なお、ジッポーアメリカ合衆国軍制式採用されたことはない。軍に供給されたジッポーライターは、全量アメリカ軍PX売店)での販売用であり、官給品ではなく将兵私物扱いであったアメリカ軍は、戦中国外基地PXで、兵士士気維持するために、特にアメリカ的とされる製品多く並べた第二次大戦開戦当時PXではほかのアメリカ製ライター販売されていたが、兵士らは専らジッポーのみを好んで購入した。ブレイズデルは開戦ニュース好機とらえて、軍から部隊章などの提供を受けた場合は、一個につき20セントの手数料で取り付けるとしたサービス打ち出した。また同時期には、PXへの卸価格10%値引き表明している。

※この「アメリカ軍との関係」の解説は、「ジッポー」の解説の一部です。
「アメリカ軍との関係」を含む「ジッポー」の記事については、「ジッポー」の概要を参照ください。

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