アメリカ軍とアイスクリーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/14 16:37 UTC 版)
「アイスクリーム・バージ」の記事における「アメリカ軍とアイスクリーム」の解説
1893年、一部のアメリカ軍艦への冷蔵庫および製氷機の導入が行われ、1906年には戦艦ミズーリにおいて初めてアイスクリーム製造機が設置された。 1914年7月1日、絶対禁酒主義者でもあったジョセファス・ダニエルズ海軍長官のもと、軍艦および海軍施設における飲酒が禁止された。ダニエルズの禁酒令が正式に効力を有したのは、禁酒法が施行される1920年までの6年間のみだった。しかし、酒類の代わりに供給されたアイスクリームは、以後も将兵の士気を維持する手段として重要な地位を保った。 第二次世界大戦の頃にも、アイスクリームの重要性は変わらなかった。「アイスクリームは外国に派遣された兵士のカロリーと士気を共に高める最良の方法である」とする主張のもと、海軍のみならず全軍において可能な限りでの供給が試みられた。陸軍需品隊が報告したところによれば、1943年には世界中の連合国軍基地に向けて1億3500万ポンドを超えるアイスクリームが出荷されていた。 マーガレット・ヴィッサー(英語版)は、アイスクリームは兵士たちに2種類の郷愁を引き起こしたと指摘した。1つは幼少期への郷愁であり、もう1つは「別の場所への郷愁」、すなわち戦地から遠く離れた故郷などへの郷愁である。
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