アイスクリーム・バージ
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アイスクリーム・バージ(Ice cream barge)は、第二次世界大戦中の太平洋戦線において、アイスクリームを製造・輸送するべく、アメリカ軍が運用したコンクリート製の艀である。正式には大型冷蔵用バージ(Barge, Refrigerated, Large, BRL)と呼ばれた。1945年、アメリカ海軍が陸軍輸送隊から移管された艀をBRLに改装し、海兵隊員および水兵のためのアイスクリーム製造を行わせた。また、アイスクリーム以外にも食肉や野菜、果物といった冷蔵・冷凍が必要な生鮮食品の輸送も同時に行っていた。アメリカ陸軍でも後に3隻のBRLを運用した[1]。
- ^ a b c d e f g “How the Navy’s ban on booze birthed a million-dollar floating ice cream parlor”. Task & Purpose. 2021年8月12日閲覧。
- ^ a b c “How Ice Cream Helped America at War”. The Atlantic. 2021年8月12日閲覧。
- ^ a b c d e “We All Scream For Ice Cream: World War II and America's Sweet Tooth”. U.S. Naval Institute. 2021年8月12日閲覧。
- ^ a b c d “Why the U.S. Navy Once Had a Concrete Ice Cream Barge”. Atlas Obscura. 2021年8月12日閲覧。
- ^ “Gedunk (also Geedunk and Gedonk)”. 2021年8月12日閲覧。
- ^ a b Masterson 1949.
- 1 アイスクリーム・バージとは
- 2 アイスクリーム・バージの概要
- 3 参考文献
アイスクリーム・バージ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/14 16:37 UTC 版)
「アイスクリーム・バージ」の記事における「アイスクリーム・バージ」の解説
1944年に就任したジェームズ・フォレスタル海軍長官は、アイスクリームについて「あらゆる重要な士気要因のうち、最も軽視されている」との報告を受けた後、アイスクリームの十分な備蓄を保つことに高い優先度を認めた。 1945年、海軍では100万ドルの予算を費やし、陸軍輸送隊から移管されたコンクリート製の艀をアイスクリーム・バージ、すなわちBRLへと改装した。BRLの全長は265フィート (81 m)で、7分あたり10米ガロン (38 l)、1日あたり500米ガロン (1,900 l)のアイスクリームを製造する能力を有した。船倉にはさらにアイスクリーム500米ガロン (1,900 l)のほか、1,500トンの食肉、500トンの野菜を格納することができた。アイスクリームだけではなく祖国の雰囲気も感じさせるために、BRLにはソーダ・ファウンテンも設置されていた。エンジンは搭載されておらず、移動時にはタグボートなどで曳航する必要があった。陸軍でも後に3隻のBRLを運用した 戦後、BRLがどのような運命を辿ったのかは定かではない。
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