ふたたび脱漫画家とは? わかりやすく解説

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ふたたび脱漫画家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 22:57 UTC 版)

つげ義春」の記事における「ふたたび脱漫画家」の解説

漫画を描くことを苦痛感じて他に職を求め1981年古物商免許取得。「ピント商会」を設立し古本屋経営目指し古本漫画収集するまた、中古カメラ質屋安く仕入れて自分修理しマニア向けに転売したところ、思わぬ収入になった成功の秘訣は、相場よりもかなり安く売ったことである。これは闇市アイスクリームおもちゃ安く売り成功した体験元になっている。そこで「中古カメラ屋」に転業試みたが、翌1982年には安い中古カメラ入手できなくなり、この「商売」は断念したまた、無能の人』に描かれた「売石業」も、実際に試してみたが、うまくいかなかった。作家として1983年3月から「小説現代」に「つげ義春日記」を発表するが、読み物として若干私事書きすぎたため妻に怒られ11月中断。妻との悶着続いたことで、ノイローゼ悪化一途を辿ることになる。 1984年2年ぶりの新作である『散歩の日々』を受け取った夜久弘は、つげ作品発表の場としてふさわしい季刊漫画雑誌COMICばく』(日本文芸社)を創刊し、つげは毎号漫画を描くようになったが、「マイナー意識の強い自分」の作品主体となったことに困惑する。 これら「駄目人間としての体験描いた無能の人』(1985年)を刊行。つげ独自の暗さユーモア健在であり人気博したこの間仏教書水泳での治療試みたノイローゼだったが、発作性から慢性移行1987年春先から強度不安神経症発作に悩むようになり、3月発表自伝的密航『海へ』の後、6月9月発表した『別離』ラストに、仕事一切できなくなる。気晴らし子供一緒にファミコンで遊ぶようになり、超高難易度知られた「スーパーマリオブラザーズ2」をクリアしたことが桜玉吉ゲーム業界人間の中で話題となる。 1987年上旬、「つげ義春研究会研究旅行15名)に同行し甲斐路訪問点燈社の深沢喇嘛舎の長田などが参加。宿にて午前5時まで人生について語りあかす。翌日午後に甲斐国分寺跡訪問本堂前で日向ぼっこしながら今はここは何宗なのかな」と呟く。その後、つげの提案犬目宿立ち寄る犬目宿は『猫町紀行』の舞台であったが、出版した喇嘛舎の長田は「ここがどうかしたのですか?ふつうのではないですか?」とぼやくのに、「ホントダメな人たちですね」とあきれ顔を示す。次に一行はやはりつげ氏の提案でその数か月前につげが"発見"したばかりの秘郷・秋山村訪ねる夕暮れ迫る深い峡谷集落に灯が一つ二つ灯り暗く哀しいつげ義春世界」が現出。が、長田が再び「ここに何かあるのですか?」。つげは「この人たちは景色を見る資格がないのね」と茶化すが「景色を見るにも資格がいるんですか?」と長田応酬集落へ入ると、つげはつげ好みの宿がないかと、威勢よく民宿探し始めた1988年には自己否定深化からひと山奥住んだり、乞食になることを夢想するようになり、山梨県秋山村訪れて場所探しをする。宗教惹かれながらも同時にどうでもいとする開き直り心境経験した同年実売5千部だった『COMICばく』は第15号をもって休刊し、事実上休筆状態に追い込まれる以降エッセイ旅行記等の文筆活動継続するものの、漫画制作はずっと休止しており今日[いつ?]まで新作発表されていない

※この「ふたたび脱漫画家」の解説は、「つげ義春」の解説の一部です。
「ふたたび脱漫画家」を含む「つげ義春」の記事については、「つげ義春」の概要を参照ください。

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