そら‐まめ【空豆/蚕=豆】
そらまめ (空豆)
そらまめ
そらまめの原産地や祖先種はよく分かっていませんが、北アフリカや南西アジアが原産地とみられており、日本へは、奈良時代にインド僧の仙那によって中国から持ち込まれたという説もあります。記録に登場するのは江戸時代で、林羅山の「多識篇」に「蚕豆」の名が出てきます。蚕(かいこ)が繭(まゆ)を作る頃においしくなる豆という意味でついたとも言われ、この他、若莢の時に莢が上(空)を向くことから「空豆」とも書かれます。なお、英名は"broad bean"です。 | |
日本でそらまめの本格的な栽培が始まったのは、明治時代になってからで、ヨーロッパやアメリカの品種が導入され、試作を重ねるうちに現在の品種の基礎がつくられました。関東以西の冬期も温暖な地方で栽培され、最盛期には全国で4万haの栽培面積がありましたが、最近では激減し、四国と九州の一部で栽培されています。しかし、これら国内栽培の大部分は完熟前の軟らかい豆を食べる野菜としての利用で、乾燥豆については、ほとんどを輸入に頼っており、大半が中国、一部がオーストラリア、ポルトガルなどから輸入されています。 フライビーンズをはじめとする炒り豆菓子の代表的な原料となるほか、甘納豆や餡にも使われ、大粒種を甘く煮てお多福豆が作られます。また、香川県では醤油豆に加工されます。なお、中国料理に欠かせない調味料の豆板醤(とうばんじゃん)は、そらまめを発酵させて作られます。 |
そらまめ
食品名(100g当たり) | 廃棄率(%) | エネルギー(kcal) | 水分(g) | たんぱく質(g) | 脂質(g) | 炭水化物(g) | 灰分(g) |
野菜類-野菜類/そらまめ/未熟豆、生 | |||||||
野菜類-野菜類/そらまめ/未熟豆、ゆで | |||||||
豆類-豆類/そらまめ/全粒、乾 | |||||||
豆類-豆類/そらまめ/フライビーンズ | |||||||
豆類-豆類/そらまめ/ふき豆 | |||||||
豆類-豆類/そらまめ/おたふく豆 |
ソラマメ
(そらまめ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/17 23:58 UTC 版)
ソラマメ(空豆[4]、蚕豆[4]、学名: Vicia faba)は、マメ科の一年草または越年草。別名、ノラマメ(野良豆)、ナツマメ(夏豆)[1]、テンマメ(天豆)、シガツマメ(四月豆)[1]、コヤマメ(高野豆)、トウマメ[1]。
- ^ a b c d 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Vicia faba L. ソラマメ 標準”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年6月11日閲覧。
- ^ 文部科学省、「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
- ^ 厚生労働省 「日本人の食事摂取基準(2015年版)」
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 138.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 主婦の友社編 2011, p. 106.
- ^ a b c d e f g h i 市川啓一郎 2021, p. 80.
- ^ “Vicia faba (Broad bean)”. Biological Records Centre and Botanical Society of Britain and Ireland. 2017年5月31日閲覧。
- ^ a b c 市川啓一郎 2021, p. 81.
- ^ “ソラマメ|基本の育て方と本格的な栽培のコツ | AGRI PICK”. 農業・ガーデニング・園芸・家庭菜園マガジン[AGRI PICK]. 2021年2月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k 講談社編 2013, p. 53.
- ^ “e食材辞典 ソラマメ おたふく豆/お多福豆”. 第一三共. 2022年8月6日閲覧。
- ^ モリス 2020, pp. 45–47.
- ^ a b c d e 主婦の友社編 2011, p. 108.
- ^ a b c d e f 主婦の友社編 2011, p. 109.
- ^ 坂井建雄『ポケットポプラディア6 検定クイズ100 人のからだ』2010年、100ページ。
そらまめ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 04:46 UTC 版)
「プリンタニア・ニッポン」の記事における「そらまめ」の解説
佐藤が気付かないうちにすあまの直後に出力されていたプリンタニア・ニッポン。塩野に命名された。掌に乗る程度のサイズで体色は緑。食欲旺盛で活動的。
※この「そらまめ」の解説は、「プリンタニア・ニッポン」の解説の一部です。
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