あきづき_(護衛艦・2代)とは? わかりやすく解説

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あきづき (護衛艦・2代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/08 14:09 UTC 版)

あきづき
基本情報
建造所 三菱重工業 長崎造船所
運用者  海上自衛隊
艦種 汎用護衛艦(DD)
級名 あきづき型
建造費 750億円
母港 佐世保
所属 第1護衛隊群第5護衛隊
艦歴
計画 平成19年度計画
発注 2007年
起工 2009年7月17日
進水 2010年10月13日
竣工 2012年3月14日
要目
基準排水量 5,050トン
満載排水量 6,800トン
全長 150.5m
最大幅 18.3m
深さ 10.9m
吃水 5.4m
機関 COGAG方式
主機 SM1Cガスタービンエンジン × 4基
出力 64,000PS
推進器 スクリュープロペラ × 2軸
速力 最大30kt
乗員 約200名
兵装 62口径5インチ単装砲 × 1基
高性能20ミリ機関砲CIWS) × 2基
90式SSM 4連装発射筒 × 2基
Mk.41 Mod29 VLS (32セル)
HOS-303 3連装短魚雷発射管 × 2基
搭載機 SH-60K 哨戒ヘリコプター ×1/2機
C4ISTAR MOFシステムSUPERBIRD B2)
海軍戦術情報システム
OYQ-11 ACDSリンク 11/14/16
FCS-3A FCS
レーダー FCS-3A 多機能レーダー × 1基
OPS-20C 対水上レーダー × 1基
ソナー OQQ-22 統合ソナー・システム
電子戦
対抗手段
NOLQ-3D 統合電子戦システム
Mk.137 6連装デコイ発射機 × 4基
その他 曳航具4型 対魚雷デコイ
投射型静止式ジャマー (FAJ) 4連装発射機 × 1基
自走式デコイ (MOD) 4連装発射機 × 1基
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あきづきローマ字JS Akizuki, DD-115)は、海上自衛隊護衛艦あきづき型護衛艦 (2代)の1番艦。艦名は「秋の月」に由来し、旧海軍の防空駆逐艦秋月型駆逐艦1番艦「秋月」、海上自衛隊の自衛艦隊及び護衛艦隊旗艦を務めたあきづき型護衛艦 (初代)あきづき」など伝統ある名称であり知名度が高いことから選定された[1]。なお、この名を受け継ぐ日本の艦艇は3代目に当たる。

本記事は、本艦の艦暦について主に取り扱っているため、性能や装備等の概要についてはあきづき型護衛艦 (2代)を参照されたい。

艦歴

「あきづき」は、中期防衛力整備計画に基づき平成19年度計画5,000トン型護衛艦2244号艦として、三菱重工業長崎造船所で2009年7月17日に起工され、2010年10月13日に命名・進水[2]、2011年7月28日に公試開始、2012年3月14日に就役し、第1護衛隊群第5護衛隊に編入された。定係港は佐世保基地

2015年7月5日第22次派遣海賊対処行動水上部隊として護衛艦「さわぎり」と共にソマリア沖・アデン湾に向けて佐世保基地から出航[3]、任務を終了後の同年12月18日に帰国した[4]

2020年4月10日19時頃、男女群島の南西約420kmの海域を南東進する中国海軍クズネツォフ級空母遼寧」1隻、ルーヤンⅢ級ミサイル駆逐艦2隻、ジャンカイⅡ級フリゲート2隻及びフユ級高速戦闘支援艦1隻の計6隻を確認した。 その後、これらの艦艇が沖縄本島宮古島との間の海域を南下し、太平洋へ向けて航行したことを確認するまでの間、第1航空群所属P-1哨戒機と共に所要の情報収集・警戒監視を行った[5]

2021年4月18日、第5次派遣情報収集活動水上部隊として佐世保基地から出港。乗員全員に対しPCR検査を実施すると共に、日本近海において14日間にわたり訓練等を行い、乗員の健康観察を実施した後、中東方面に向け進出し、2021年5月後半に「すずなみ」から任務を引き継いだ[6][7]。任務終了後の帰国途上の10月19日から23日にかけて、南シナ海において米海軍駆逐艦ミリウス」と[8]、10月25日には沖縄東方において米海軍駆逐艦「ベンフォールド」、オーストラリア海軍駆逐艦「ブリスベン」と共同訓練を実施した[9]。同年10月30日、佐世保に帰港した[10]

2021年12月15日11時ごろ、男女群島の西約350kmにおいて、同海域を南東進する中国海軍クズネツォフ級空母「遼寧」1隻、レンハイ級ミサイル駆逐艦1隻、ジャンカイⅡ級フリゲート1隻及びフユ級高速戦 闘支援艦1隻の計4隻を確認した。 その後、12月16日にこれらの艦艇が沖縄本島と宮古島の間の海域を南下し、太平洋へ向けて航行したことを確認した。 また、東シナ海及び太平洋において艦載ヘリの、太平洋において艦載戦闘機の発着艦をそれぞれ確認した。 その間、第1護衛隊所属「いずも」、第4航空群所属P-1哨戒機及び第5航空群所属P-3C哨戒機と共に、所要の情報収集・警戒監視を行った[11]

2024年5月11日から5月13日にかけて、東シナ海の訓練海空域において実施された日米新共同訓練(ノーブル・レイブン24)に参加した。米海軍からは遠征用海上基地艦ミゲル・キース」が、ニュージーランド空軍からはP-8が参加し、各種戦術訓練(LINKEX、対水上戦)及びPHOTOEXを実施した[12]

歴代艦長

歴代艦長(特記ない限り2等海佐
氏名 在任期間 出身校・期 前職 後職 備考
艤装員長
- 高田昌樹 2010.10.13 - 2012.3.14 防大29期  ありあけ艦長 あきづき艦長
 艦長
01 髙田昌樹  2012.3.14 - 2013.8.19 防大29期  あきづき艤装員長 佐世保海上訓練指導隊指導部長  
02 渕 孔 2013.8.20 - 2015.1.29   艦艇開発隊艦艇第2科長 艦艇開発隊
03 麻生康晴 2015.1.30 - 2016.12.19 まきなみ艦長  
04 石井和徳 2016.12.20 - 2018.5.9 艦艇開発隊艦艇第2科長 自衛艦隊司令部
兼 護衛艦隊司令部
05 那須靖司 2018.5.10 - 2019.4.7 せんだい艦長 海上自衛隊第1術科学校教官
兼 研究部員
06 柴田悟朗 2019.4.8 - 2020.7.16 防大44期 統合幕僚監部指揮通信システム部
指揮通信システム課
情報業務群電子情報支援隊研究指導科長
07 中澤憲弥 2020.7.17 - 2022.3.17 防大47期 第4護衛艦隊司令部幕僚 海上自衛隊幹部学校 2022.1.1
1等海佐昇任
08 清 香織 2022.3.18 - 2023.8.17 早稲田大学
55期幹候
自衛艦隊司令部 海上自衛隊幹部学校付 2023.7.1
1等海佐昇任
09 小松大祐 2023.8.18 -

ギャラリー

脚注

参考文献

関連項目




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