「G作品企画」とは? わかりやすく解説

「G作品企画」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 10:07 UTC 版)

ゴジラ (1954年の映画)」の記事における「「G作品企画」」の解説

この前未聞企画臨み、本企画は「G作品」と銘打たれ極秘裏に進行されることとなった大まかなストーリー怪獣設定が決まると、田中次に文芸部松下忠2人で、田中自身ファンであった怪奇幻想作家香山滋自宅飛び込み訪ね原作執筆依頼したところ快諾得た5月中旬のことだった。こうして香山の筆によって、田中曰くシナリオ風の原作」が1週間ほどして完成し、これを基に「G作品検討台本」が印刷された。この時点で、正式に円谷英二企画参加することとなった円谷1952年昭和27年)の春に「海から現れ化け物のようなクジラ東京を襲う」、また、1953年昭和28年)には「インド洋大蛸日本の捕鯨船を襲う」という特撮映画プロット企画部提出していた。この円谷企画着想は、1945年昭和20年)の東京大空襲最中防空壕避難していた時に思いいたものであり、家族に対しても、これで戦争恐ろしさ書いてみたいと語っていた。このいきさつもあり、円谷怪獣設定を「大蛸」にすることを主張した一方田中は@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}「(当時の)風潮によりマッチする」として[要出典]これを「太古の恐竜」とすることを主張結果として田中案が採用され主役怪物キャラクターは「太古の恐竜となった田中はただちに監督に、前年に2本の特撮作品太平洋の鷲』と『さらばラバウル』で円谷組んだ本多猪四郎抜擢また、同じく前年円谷日本初立体映画飛び出した日曜日』を撮った村田武雄をいれ、本多村田2人脚本製作に入ってもらった田中友幸は、題名が『海底二万哩から来た大怪獣』では長いので、もっと良い題名はないものかと考えあぐねていたところ、佐藤一郎プロデューサーから、当時東宝演劇部にいた"「クジラ」が好物で「ゴリラのような容貌"をした網倉志朗(後の東宝演芸部部長)という人物のあだ名が「グジラ」だと聞きつけ、語呂良いこのあだ名参考にし、「ゴリラ」と「クジラ」を合わせてゴジラ」とした。 村田本多による「G作品準備稿」が仕上がると、「ピクトリアル・スケッチ」(場面ごとに画にしたイメージ・ボード)が制作された。渡辺美術監督飯塚定雄ほか、4、5人の学生指導して描き上げた、全228シーン306カット上るこの絵コンテ企画室に張り出され前に村田本多円谷田中シーンごとの説明行い検討重ねられた。浅井正勝によると、ゴジラの吐く「白熱光」や「光る背びれ」は、こうした検討段階で「かっこつけ」で生まれたアイディアだったという。この検討会議が終わると、は「成功疑いない」と宣言したという。 次にゴジラ」のデザイン検討され、『サンケイ新聞夕刊で『山男ダンさん』を連載中だった漫画家阿部和助デザイン画が依頼されたが、この起用は、「関係者による子供たち相手アンケート結果による」と当時報じられている。阿部デザインキノコ雲イメージが強すぎたため、参考程度にとどめ、実際デザイン渡辺明が行った(下項参照)。渡辺利光貞三による粘土原型完成したのは6月末のことだった。 当初円谷英二ゴジラ撮影方法について欧米倣い人形アニメ技法検討したが、11月3日封切り上映日から逆算して工程上無理と判断し演技者中に入る形でのぬいぐるみ方式を採った。メイン演技者務めた中島春雄円谷に、「人形アニメでやれば7年かかるが、お前が演ってくれれば3月でできる」と口説かれたという。それまで映画怪獣というと人形アニメでの表現しかなく、カメラマン有川貞昌中島も「ぬいぐるみでやるぞ」と円谷言われても全くイメージが湧かなかったという。『ゴジラ』本格的なぬいぐるみ怪獣」としても日本初取り組みだった。

※この「「G作品企画」」の解説は、「ゴジラ (1954年の映画)」の解説の一部です。
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