「翼の祈り」教団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/01 15:10 UTC 版)
クロエ 当代の「聖女アーシェル」。穏健派と急進派の権力闘争や、実権が第一階梯と教団総会に握られていることによってなにもできない現状に憂えている。 レオニアからアリシアの人となりを聞いたことで彼女に興味を持ち、アリシアが教団本部にさらわれたときには自身の客として扱い、彼女の身を保護した。 第二階梯にあり、自分の花婿候補であるナディールを嫌っていたが、ゼオルディスの戴冠式と同時に結婚式が行われ、ついに彼と結婚してしまった。が、結婚式の直後にナディールの出自が明らかになり、ゼオルディスの命により捕らえられてしまう。 ユーラン・スタンバール 声 - 関俊彦 ティルナードの後見人で「翼の祈り」教団の聖職者。うっかりと口を滑らすことがある。穏健派の実力者で、下剋上をたくらむものの排除や、かつての地方伯に立場を取り戻し、教団にいいように操ろうと行動していた。 今までの後見人と違って非道な振る舞いをしなかったため、ティルナードからは信頼されていたが、彼自身は「ティルナード」という一人の人間でなく「名家レイデンの血を引くお坊ちゃん」としてのティルナードしか見ていなかった。 カシュヴァーンの排除に失敗したことから、足に重りをつけたまま湖に落とされるという罰を受けたが、生還。第三階梯から第二階梯に昇格し、ナディールと同じくクロエの花婿候補となった。 レイデン地方を強襲し、セイグラムに重傷を負わせティルナードを誘拐。「水底の国から生還した」と言っており、その信仰心にはいっそう磨きがかかり、狂信者ともいえるほどになっている。レオニアが発明したクロスボウ・「裁きの弓」を使い、アリシアと共に脱走しようとしたリュクの腕を傷つけた。アリシアとディネロを結婚させようとしたが、最終的には「裁きの弓」に隠されていた仕掛けにより自滅。ティルナードの前で息絶えた。彼の墓はレイデン地方にひっそりと建てられた。 シルディーン王国宰相・イーダル・スタンバールの息子であり、彼が高い階梯にあったのもイーダルの息子であったためと考えられる。 ナディール 急進派の代表であり、第二階梯にあるクロエの花婿候補。 薄化粧を施した常に笑みを絶やさぬ美青年。夜毎に違う女性を寝所に呼ぶ、至と高い国に位をつくり多額の寄付を貴族に求めるなどの行動から、クロエからは嫌悪されている。 策略家ではあるが、カシュヴァーンたちが教団の本部がラグラドールにあると知っていると勘違いしてアリシアを誘拐する、自身のために行っていた「アーシェル交代の時期が迫っている」という噂の扇動が仇となり「アリシアが新たな聖女である」という考えを信者に植えつけてしまうなど自身の考え・策が裏目に出てしまうことも。 クロエとの結婚式の後、ギゼの告発によりラグラドール人の血をひく「灰色」であることが明らかになった。現在は、ゼオルディスの命により牢に入れられている。 レオニア 目元や鼻を覆い隠した長い長髪が特徴的な30代の男。教団での位は、第五階梯。極度の面倒くさがり屋で、発明を得意とする(本人曰く、「面倒を減らすため」)。 教団にいたころのリュクの面倒を見ており、彼とのやりあいは漫才のようである。急進派に所属しており、ユーランの「裁きの弓」に仕掛けを施し彼を自滅させるなどの行動をとったが、「(急進派に所属しているのは)逆らうのも面倒だから」と述べている。 クロエからは好感をもたれており、自ら教団本部に誘拐されたアリシアを逃がそうという計画を持ちかけた。アリシアの逃亡計画に加担したことで捕まっていたが、「翼の祈り」によるアスベルグ侵攻の混乱に乗じ、脱出に成功。捕まっていた時に、髪を切られて印象が変わったため、アリシアは最初彼が判らなかった。クロエが城に囚われていると聞き、すぐに助けに行こうとするなど彼女に対し特別な思いを持っていることを伺わせる行動をとっている。 第五階梯という高い階梯にあるのは、伯爵家の出身のため。 ソルラスカ 先々代の「聖女アーシェル」。聖女の座を降りた後誰とも結婚せず、聖職者になる道を選び、現在は第二階梯にある。 ナディールと共に急進派の代表であったが、のちに「聖女アーシェル」自身による直接支配を唱える原理派の頭目であることが明らかになった。 聖女の座を降りてからも聖女の座に執着し、クロエを追い詰め、パーシアを殺し、「新たな聖女」と一部では呼ばれるアリシアの殺害を『先生』に命じるなどの行動を行ったが、最後はパーシアや教団本部に集めていた次代の聖女候補を殺したときのように海に突き落とされ死亡した。 パーシア 先代の「聖女アーシェル」。聖女の座を降りた後に、現在の第一階梯にあるノートレーと結婚。その後、海に突き落とされ、恐怖で幼児退行を起こしてしまった。 教団本部に誘拐されたアリシアと仲良くなり、彼女に海から生還するための重要なヒントを教えた。 アリシアが救出された後は、急進派の手により海に突き落とされ死亡した。 ノートレー 現在の第一階梯で、パーシアの夫。事実上の教団のトップだが、運営に関心は無く、女遊びにふけっている。
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