101回目のプロポーズ 101回目のプロポーズの概要

101回目のプロポーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/20 06:19 UTC 版)

101回目のプロポーズ
ジャンル テレビドラマ
企画 山田良明
脚本 野島伸司
演出 光野道夫
石坂理江子
林徹
出演者 浅野温子
武田鉄矢
江口洋介
田中律子
竹内力
石田ゆり子
長谷川初範
オープニング CHAGE&ASKASAY YES
製作
プロデューサー 大多亮
制作 フジテレビ
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本
放送期間1991年7月1日 - 9月16日
放送時間月曜21:00 - 21:54
放送枠フジテレビ月曜9時枠の連続ドラマ
放送分54分
回数12
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舞台化された他、中国や韓国などの海外でもテレビドラマや映画としてリメイクもされている。

概要

いわゆる「トレンディドラマ」の一つであるが、トレンディ女優の代表であった浅野の相手役としてトレンディとはかけ離れたイメージであった武田が抜擢された。当初は否定的な意見が多かったが、恋愛に不器用で冴えない男を熱演した武田が回を追うごとに大きな評判となった[1]

このドラマの名台詞は、再び恋人を失うことを怖いと告白する浅野が演じる薫の前で、武田が演じる達郎がダンプカーの前に突如飛び出し、間一髪の所でダンプカーが止まった後に、達郎が絶叫した「僕は死にません。僕は死にません! あなたが好きだから、僕は死にません。僕が、幸せにしますから!」(第6話のラストシーン)という台詞であった。武田は熱演の余り「僕は死にません」を博多弁で「僕は死にましぇん」 と発音しており、それはその表記のまま同年の新語・流行語大賞(大衆部門・金賞)となった[2](実際には「死にましぇん」とはいっておらず「死にません」と言っている。武田の持つ博多のイメージと涙を流しながら叫ぶ熱演で、マスメディアが「死にましぇん」と言いだしそれがあまりにも象徴的であったため通説となってしまった)。また、ダンプカーのスタントシーンはスタントマンを使わずに武田自らが演じた。

ドラマのBGMに連続ドラマ初担当となる西村由紀江を起用、ピアノやクラシック音楽を重点的に使用するなど、音楽面を重視しており、本作から月9枠のドラマはステレオ放送となった。

主題歌はCHAGE&ASKAの「SAY YES」で(オリコンシングルチャートで13週連続1位)、フジテレビは同枠で放送された1990年10月期の『すてきな片想い』、1991年1月期の『東京ラブストーリー』、そしてこの作品を『純愛三部作』と名付けた[要出典]

1992年にポニーキャニオンからVHSでソフト化され、2001年にフジテレビからDVDが発売された。

系列外の青森テレビでは、15日遅れの火曜日19:00から、山形テレビでは3ヶ月遅れの日曜日12:00から、テレビ宮崎では6日遅れの日曜日22:30から放送していた。

2012年1月9日からBSフジの『名作ドラマアワー』枠(月曜22:00)、同年2月6日からはフジテレビTWO(月曜23:00)にて再放送。また、同年6月13日からはBSフジで水曜18:00の枠で改めて再放送された。

2023年1月6日からBSフジの『名作ドラマアワー』枠(金曜22:00)でさらに再放送された。

あらすじ

矢吹薫は3年前に交通事故で亡くなった婚約者・真壁芳之を忘れられずにいた。星野達郎は冴えないサラリーマンで、99回も見合いを断られ、半ば結婚をあきらめていた。母親に見合いを勧められた薫は、妹の千恵にも後押しされ、お見合いをするが、現れたのは達郎だった。達郎は薫の曖昧な返事を聞いて脈ありと思い込み、弟の純平とはしゃぐが、薫は電話で断る。達郎はリハーサルを終えた薫の元に駆けつけ、千恵に教えられた「50年後の君を今と変わらず愛してる」の言葉を叫ぶ。真壁と同じプロポーズの言葉をかけられた薫は心揺さぶられ、達郎と会うようになる。

薫は達郎に「人を好きになって失うのが怖い」と泣きながら打ち明ける。達郎はトラックの前に飛び出し、「僕は死にません。あなたが好きだから僕は死にません。僕が幸せにします」とプロポーズする。

薫は達郎のプロポーズを受け入れる。婚約した二人は真壁の墓に報告しにいくが、その帰り、薫は真壁そっくりの男・藤井克巳に出会う。藤井は達郎の新しい上司だった。

薫は藤井にひかれる。藤井は薫にプロポーズ。薫は達郎に婚約指輪を返す。達郎は会社を退職し、もう一度薫に向き合うため司法試験を目指す。薫は藤井とは相容れないと思い至り別れる。司法試験発表の日、コンサートに出演していた薫は自分を本当に愛してくれたのは達郎だと気付き会場から飛び出す。

司法試験に落ちた達郎は婚約指輪を海に投げ捨て、薫のことをきっぱりあきらめる。深夜、道路工事のバイトをする達郎の元にウェディングドレスを着た薫が駆けつける。「僕にはもう何もありません」と言う達郎に薫は「私をもらってください」と答える。薫は落ちていたナットを指輪代わりにはめ、達郎と歩き出す。


  1. ^ 武田鉄矢 『101回目~』で「僕は死にません!」の誕生秘話
  2. ^ 新語・流行語大賞”. 自由国民社. 2021年9月23日閲覧。
  3. ^ そのうち100回目のお見合いで出会った女性(演・平淑恵)とは婚約し挙式に至ったが、挙式当日に彼女に逃げられた事から破談になった(未入籍)。
  4. ^ http://www.hakataza.co.jp/propose/[リンク切れ]
  5. ^ http://www.hakataza.co.jp/propose/intro/index.php[リンク切れ]
  6. ^ a b ドラマ『101回目のプロポーズ』、放送終了が早まる
  7. ^ ただし、設定をチェリストからアナウンサーに変更している。101回目のプロポーズ innolife.net (2012.2.4 03:14 (UTC) 閲覧) 参照。
  8. ^ 101번째 프러포즈 SBS. 2021年9月10日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m "출연". Daum. 2022年9月14日閲覧。
  10. ^ 以上は제작진 (朝鮮語) SBS公式サイト (2012.2.4 03:26 (UTC) 閲覧) より。


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