数列
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/23 14:35 UTC 版)
定義
S を自然数全体の集合 N またはその n における切片 {0, 1, 2, …, n} とするとき、S から実数(あるいは複素数)への関数 a を数列(すうれつ、英: sequence)と呼び、順序付けられた数の並びとして
- a0, a1, a2, …, an, …
のように記す。各数 ai をこの数列の項という。すなわち、関数 a の n における値を an と書き、列のn 番目の項と考える。また、(ak)k=0,1,2,…,n,… あるいは、慣習的に {ak}k=0,1,2,…,n,…(または単に {an})とも表す[注釈 1]。
各項を表すために添えられる n を数列 a の添字 (index) という。添字が 0 からでなくてもよいことは既述のとおりであるが、その場合にも(特に n が自然数以外の値をとる場合でも)形式的に「an は n 番目の項である」と言うことがある[要出典]。
任意の添字 n に対応する項 an を一般項 (general term) という。一般項は必ずしも n の明示的な式として定まっているわけではないし、一般にその必要もないが、n を勝手に指定したときに対応する項 an がきちんと定まることが言える必要はある。
関数 a の定義域を整数全体の集合 Z に変え、初項や末項のない両側無限列 (an)n∈Z を考えることもある。両側無限列は実質的に 2 つの片側無限列の合成であり、n = 0 などを基準に番号の付け替えを行えば、1 つの片側無限列に直すことができる。
数列 (an) の各項 an がそれ以前の項 (a0, …, an) を用いて帰納的に定められるならば、その帰納的関係式をその数列が満たす漸化式と呼び、数列 (an) はその漸化式(と初期値)によって定められるという。
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