媚薬 媚薬の概要

媚薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/05 09:44 UTC 版)


  1. ^ 俳人小林一茶は残された日記によれば、50歳で故郷の信州柏原に帰り、その2年後28歳の妻きくを娶り、野草などの媚薬を探しまわり、結婚後連日連夜の交合に及んでおり(激しさを嫌がって離婚した嫁もいた)、妻の妊娠中も交わったほか、脳卒中で58歳のときに半身不随になり63歳のときに言語症を起こしても、なお交合への意欲は止むことがなかった。
  2. ^ 江戸時代に黒薬専門の四目屋(よつめや)と称する薬屋が売った撒布薬が有名だった。交尾期のイモリの雌雄を節をへだてて竹筒に入れると一夜のうちに節を食い破って交尾し、引き離して焼けば山を隔てていてもその煙が空中でいっしょになるという言い伝え江戸時代から伝わる媚薬である。「余録」毎日新聞(2014年8月12日)によれば、江戸川柳「黒焼と榎は縁のうらおもて」は、イモリの黒焼の粉を思い人にかけると縁が結ばれるという俗信があり、これは「板橋の木皮の能は医書にもれ」という川柳を意識したもの。「板橋の木皮」とは中山道の板橋宿にあった縁切り榎の木の皮、「能」は効能のことである。昔、それを粉にして相手の男に飲ませると、その男との悪縁が切れるという俗信があった。当時の中山道沿いに生えていたこの榎、結婚式の行列が避けて通っていたそうで、幕末に将軍家茂(いえもち)に嫁いだ皇女和宮の一行も迂回したという。
  3. ^ 「ヒポクラテスの袖」Hippocrates' sleeveというのを飲まされるが、これはギリシャの医学者ヒポクラテスの袖に、妙薬を濾過する木綿の濾過器が似ていたからだという。石井美樹子『中世の食卓から』(ちくま文庫)にこの作り方が出ている。


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