テオフィリン薬
テオフィリン薬
テオフィリン薬は気管支拡張薬としての歴史はふるい。最近では作用時間の長い徐放剤が開発されて以来、喘息症状を持続的に抑制する目的で長期管理薬として使用されるようになった。その作用機序はphosphodiesterase(PDE) 阻害作用あるいはアデノシン受容体阻害作用を介して平滑筋細胞内のcAMP濃度を上昇させて気管支拡張作用を現すと考えられている。また、気道炎症に対してはT細胞や好酸球の浸潤を抑制し、横隔膜筋の収縮力を増強し、呼吸中枢を刺激する作用も認められる。テオフィリンは肝臓で代謝されるが、その速さは個人差が大きく、時に血中のテオフィリン濃度が上昇して中毒症状を起こすことがある。有効かつ安全な血中濃度は、5~15μg/ ml。副作用は初回投与時の悪心、嘔吐などの消化器症状、さらに頻脈、不整脈など循環器症状、重篤になる。
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