ポケットモンスター (ゲームシリーズ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/21 10:20 UTC 版)
ポケモンの進化
ポケモンの中には一定の条件がそろうと別のポケモンに「しんか」(進化)するものがある。ここでいう「進化」とは現実世界においてダーウィンが示した進化(ミッシングリンクの概念も含む)とは異なり、「成長」や「変態」の概念に近い。進化は不可逆であり、一度進化すると進化前の姿には戻ることはできない。ただし一部、ヤドランに対して何らかの衝撃が加わり、尻尾に食いついていたシェルダーが外れてヤドンに戻る、ナッシーの頭が落ちてタマタマになり他の仲間をテレパシーで探して群れを成すなど、ポケモン図鑑には「進化前の姿に戻ってしまう」という内容の記述がある。また、ディグダやコイルやダンバルの様に、複数で集まって進化するという記述の例もあるが、この場合ゲーム上ではいずれも通常のレベルアップで進化する。
例えばアチャモは進化するとワカシャモになり、さらに進化するとバシャーモになる。進化すると別のポケモンとなるため能力が変わる。多くの場合は能力が上昇するが、例えばストライクからハッサムへの進化のような一部の能力が下がるものやハクリューからカイリューに進化することによるタイプの追加・変化、ヤルキモノからケッキングの進化における特性の変化、また進化前のポケモンのみの防御力を大幅に上昇するアイテム「しんかのきせき」などが存在し、完全には「進化したほうが強い」とも言い切れない。また、進化させるタイミングによって最終的にステータスに差が出ることは無い。第一世代の一部書籍に「ぎりぎりまで進化キャンセルした方がいい」「遅いレベルで進化させると能力が大幅に上がる」という説明があったが、これはきそポイントが反映されてから進化させた影響によるものである。
一方で、レベルアップによる進化をするとレベルアップで覚える「わざ」を覚えるレベルが遅くなる傾向がある。たとえば、ワカシャモは「スカイアッパー」をレベル50で覚えられるが、バシャーモに進化するとレベル59にならなければ覚えられない。また、一部の覚えられる「わざ」が変わったり、追加されたり無くなったりすることもある。このパターンは『ルビー・サファイア』になってから多くなっている。たとえば、アチャモが覚えられる「ほのおのうず」はワカシャモ以上に進化すると「ビルドアップ」に差し替えられる。また、第八世代や一部のポケモンを除き「しんかのいし」を使って進化させる場合は「わざ」をレベルアップでほとんど覚えられなくなることが多い。ただし通信交換によって進化するポケモンの場合はそのような現象はあまりない。
進化していないポケモンは俗に「たねポケモン」と呼ばれ、後発作品で「進化前」として追加されたポケモンは「ベイビィポケモン」と呼ばれているが、もともとポケモンカードゲームの用語でありゲーム中では用いられない。現在はカードゲームでも「ベイビィポケモン」の呼び名・分類は廃されており、進化しないたねポケモンとして扱われている(例:ポケモンカードゲームLEGENDシリーズのピチューはピカチュウに進化することができない)。
進化のバリエーション
ポケモンの進化は大抵の場合、一定のレベルに達すると起こる(「レベル進化」と呼ばれる)。レベルアップで進化する場合は、進化中にゲーム機のBボタンを押すことによって進化をキャンセルすることができる(レベルアップ以外の方法での進化はキャンセルできない)。また、『金・銀』以降ではポケモンに「かわらずのいし」という道具を持たせることであらゆる進化を未然に阻止することができる。野生のポケモンや一部のトレーナーが使用するポケモンの中には、本来進化するレベルよりも低いレベルで進化後の形態になっているものもいる。なお、レベルを下げる手段は現時点で存在しないため、第7世代まではレベルが100になってしまうと二度とレベルアップによる進化をすることができなかった。しかし第8世代以降ではレベルが100まで到達したポケモンに「ふしぎなアメ(レベルを1つ上げるアイテム)」を更に使用することでレベルはそのままで進化が発生するようになった。また、レベルアップ以外に以下の進化方法も確認されている。
- 条件付きレベルアップ
- 特定の条件を満たした状態でレベルを上げることで進化する。以下のような例がある。条件さえ揃えばレベルの数値自体は関係ない(最短でレベル2で進化できる種類もいる)。なお、時間帯に関係するものは、第二世代や第三世代の時計用電池が切れたROMや、同じく第三世代でも時計システムのない『ファイアレッド・リーフグリーン』では進化させることができない。
- 第二世代より採用
- 第三世代より採用
- 第四世代より採用
-
- 特定のポケモンが手持ちに入っている。例えば、テッポウオが手持ちに入っている状態でタマンタのレベルを上げると、マンタインに進化する。
- 特定の道具を持っている。例えば、ニューラは「するどいツメ」を持った状態で夜にレベルを上げるとマニューラに進化する。
- 特定の「わざ」を覚えさせてレベルを上げる。例えば、「げんしのちから」を覚えたヤンヤンマがメガヤンマに、「ダブルアタック」を覚えたエイパムがエテボースに進化する。第九世代にて新たに追加された過去のポケモンの進化形はこのパターンが多い。
- 特定の場所でレベルを上げる。例えば、イーブイを特定の場所でレベルアップさせるとそれぞれリーフィア、グレイシアに進化する(第八世代以降は進化の石に変更)。
- 第六世代より採用
-
- 3DSまたはSwitch本体が特定の状態になっている。マーイーカがレベル30以上にレベルアップする時、3DSまたはSwitch本体のジャイロセンサーが本体が逆さであることを検知している(本体をひっくり返した状態を維持している)と、カラマネロに進化する。
- ポケパルレの「なかよし(なつき度とは異なる)」のパラメーターが一定以上である。イーブイの「なかよし」のパラメーターを一定以上にして、フェアリータイプの技を覚えてレベルを上げるとニンフィアに進化する(第八世代からはなつき度進化に変更)。
- フィールドが特定の天気になっている。ヌメイルがLv.50以上にレベルアップする時、バトル終了時にフィールドが雨の状態だとヌメルゴンに進化する。
- 第八世代より採用
-
- 攻撃の成功判定による。カモネギ(ガラルのすがた)が1度の戦闘中に攻撃のクリティカルヒットを3回成功すると、ネギガナイトに進化する。
- 被ダメージ量が一定以上である。デスマス(ガラルのすがた)が49以上ダメージを受けた状態で特定の場所を訪れると、デスバーンに進化する。またバスラオ(しろすじのすがた)の場合は「すてみタックル」などの攻撃反動ダメージを累計294以上受ける(戦闘不能になるとリセットされるため途中で回復させる必要がある)とイダイトウに進化する。
- 特定の道具を持たせ、フィールドマップ上でキャラクターを回転させる。マホミルに「あめざいく」の道具(全6種類)のいずれかを持たせ、主人公を回転させることで、マホイップへと進化する。持たせるあめざいくや回転時間と回転方向、時間帯によって全63種類のフォルムのいずれかに進化する(キャンセル可)。
- イベント進化。ダクマを悪(または水)の塔最上階へ連れて行き、掛け軸を見せる演出後に進化が始まる(キャンセル不可)。なお、第九世代ではこの掛け軸は進化アイテム(たいせつなもの)となり、使う事で進化する。
- 特定の技を特定回数使う。例えばオドシシが「バリアーラッシュ」を早業で20回使うとアヤシシに、ハリーセン(ヒスイのすがた)が「どくばりセンボン」を力業で20回使うとハリーマンに進化する。
- 時間帯に加え、極めて限られた天気条件下でアイテムを使う。リングマに「ピートブロック」を使うとガチグマに進化するが、“満月の夜”でなければならない。
- 第九世代より採用
-
- 連れ歩き(レッツゴー)状態で特定歩数以上歩く。例えばアノクサをボールから出した状態で1000歩以上連れ歩き、レベルが上がるとアノホラグサに進化する。
- 戦闘中かつ手持ちに控えた状態でのレベルアップ。ワッカネズミは手持ちに控えている(戦闘に出さない)状態で分け与えられた経験値によりレベルが25以上になるとイッカネズミに進化する(キャンセル不可)。この種に限り進化演出がなく、ワッカネズミのまま100にまで達すると「ふしぎなアメ」を使っても進化できなくなってしまう。
- ワイヤレス通信中に他のプレイヤーが存在する状態でレベルアップ。ナミイルカは、ポケポータルで通信機能をONにし、他プレイヤーのユニオンサークルに参加した(または自分のユニオンサークルに他のプレイヤーを参加させた)状態でレベル38以上に達するとイルカマンに進化する。
- 特定の個体・アイテム所持・倒した回数。自分のキリキザンの攻撃によって、“「かしらのしるし」を持った他のキリキザン”を3回倒す(トドメを刺す)とドドゲザンに進化する[注 16]。
- 特定アイテムを特定数所持した状態でレベルアップ。「コレクレーのコイン」を999枚所持した状態でコレクレーがレベルアップするとサーフゴーに進化し、コインは進化時に全て消費される。
- 「しんかのいし」による進化
- 「ほのおのいし」「みずのいし」など特殊な石を使うことにより進化する。例えば、ピカチュウからライチュウへの進化は「かみなりのいし」を必要とする。なお、『ピカチュウ』バージョンで主人公のパートナーとなるピカチュウは、アニメ版の「サトシのピカチュウ」が進化を拒否する描写を再現しており、「かみなりのいし」による進化を拒否する。該当する石を持ってさえいれば、ポケモンのレベルに関係なくいつでも進化させられる反面、上述の通りレベルで「わざ」をほとんど覚えられなくなってしまう[注 17]。
- 通信進化
- ポケモンの通信交換を行った際に進化する。例えば、ユンゲラーからフーディンの進化は通信進化である。
- 分岐進化
- 一種のポケモンが異なる進化条件の下で複数のポケモンに進化するものがある。例えば先に述べたイーブイは「かみなりのいし」でサンダースに、「みずのいし」でシャワーズに進化するほか、なつき進化もするなど現時点で8つのバリエーションがある。そのほか、レベル進化と通信進化を併せ持つポケモンや、能力値によって異なった進化をするポケモン・性別によって進化形態が異なるポケモンもいる。
- 何に進化させるかはほとんどの場合プレイヤーが自由に選択できるが、ケムッソだけはカラサリスとマユルドのどちらに進化するかが個体ごとにランダムで決まっており、実際に進化させるまでどちらに進化するかわからない。
- 分裂
- ツチニンのみが起こす特殊な進化形態である。ツチニンがテッカニンに進化する際に手持ちに空きがあり、なおかつ「モンスターボール」を少なくとも1個持っている場合に、空きの部分にヌケニンが1匹加わる。第三世代では、モンスターボールを持っていなくても手持ちに空きがあればよく、進化前のツチニンと同じボールに入ったヌケニンが入手できる。第四世代以降では、ヌケニンはモンスターボールに入っている。ドードーやモノズの様に進化する毎に頭が増えるなどの意味の分裂とは異なる。
- メガシンカ
- 『X・Y』からできた新しい進化で、進化を超えた進化とされる。上記の進化とは異なり、バトル中のみ進化し、バトル終了後には元の姿に戻るため、どちらかと言えば後述のフォルムチェンジに近い。『X・Y』においてメガシンカはカロス地方のみで見られるとされているが、ポケットモンスター THE ORIGINではカントー地方内でメガシンカしている描写があり、同じくカントー地方を舞台とする『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』でもメガシンカが採用されている[62]。
- メガシンカには「メガストーン」という石をポケモンに持たせ、それと反応する「キーストーン」という石をトレーナーが装備する必要がある。ただし、『Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』の場合、ポケモンに物を持たせることができないが、メガストーンを持たせる必要がなくなった。メガストーンにはいくつか種類があり、それぞれのメガストーンがいずれかポケモン1体とのセットになっており、メガストーンの名前にはどのポケモンとセットなのか分かるようにセットのポケモンの名前が入っている。例えば、「ルカリオナイト」というメガストーンがルカリオ専用であるなど。リザードンなどの様に、同一のポケモンに対してメガストーンが2種類存在する場合もある。ただしレックウザのみメガストーンを必要とせず、「ガリョウテンセイ」という技を覚えさせることでメガシンカする。類似のシステムとして、グラードン・カイオーガのみ使用可能な「ゲンシカイキ」というものがある。
ポケモンのフォルムチェンジ
進化とは似て非なる物に、「フォルムチェンジ」がある。これは形質が何らかの要因で大きく変化するが、変化の要因が失われると元の姿に戻る、または新たな要因が加わると更に別の姿に変化するというもので、一時的な変化であり可逆の現象である。例えば、デオキシスは特殊な隕石の力で4種類の姿に変化する。また、これに類似するシステムとして、キュレムやネクロズマやバドレックスが使用可能な「融合・合体」、サトシのゲッコウガのみ使用可能で、特性「きずなへんげ」によって発生する「キズナ現象」がある。
ポケモンのタマゴ
『金・銀』から追加された要素。オスとメスを同時に「そだてや」とよばれる施設に預け、しばらく冒険すると「タマゴ」が手に入り、やがてポケモンが孵る。オスとメスは後述のタマゴグループが同じならば別の種類のポケモンでも構わない。この場合、孵るのは原則としてメスと同じ種類の一番進化前のポケモンとなるが、片方がメタモンである場合はメタモンでない側となる。孵ったばかりのポケモンのレベルはすべて同じ(第二/第三世代はレベル5、第四世代以降ではレベル1)であり、預けたポケモンから「わざ」などを受け継ぐことができる(後述)。そのためタマゴからかえったポケモンは他のポケモンより戦略の幅が広がることが多い。
タマゴの見つかりやすさは、高い方から種類が同じで親が違う>種類も親も同じか、種類も親も違う>種類が異なり親が同じの順番。
なお、タマゴが決して見つからない組み合わせでなければいつかは必ずタマゴが見つかる。ポケモンを預けっぱなしにしてタマゴを複数手に入れることも可能。その場合、先述のタマゴの見つかりやすさに応じてタマゴが発見される。
すべてのポケモンのペアからタマゴが得られる訳ではなく、下記の「タマゴグループ」と呼ばれる分類が一致していなければならない。これは後述の「タイプ」とは別物であり、生物的な雰囲気の似ているポケモンが同じグループに属している。2つのグループを持つポケモンもおり、この場合は少なくとも一方が一致していれば良い。
- タマゴグループ
- 植物(フシギダネ、ナゾノクサ、チコリータ、ヒマナッツなど。キモリなどの一部を除くほぼ全てのくさタイプ)
- 虫(バタフリー、ヘラクロス、スコルピ、ナックラーなど。むしタイプに限らず、昆虫を始めとする節足動物)
- 怪獣(クリムガン、ヨーギラス、ワニノコ、ココドラ、ナエトルなど。爬虫類型がやや多い。主に進化系が怪獣映画の怪獣の様な姿のポケモン)
- 鉱物(イシツブテ、オニゴーリ、ダンゴロ、メレシーなど。岩石を始めとする無機物が多い。樹木に似た外見のウソッキーも含まれる。ペルシアンやヤミラミなど、身体に宝石を含むだけのポケモンは含まれない例がある)
- 陸上(イーブイ、ピカチュウ、コラッタ、ニャース、ジグザグマ、ヤングースなど。陸生の哺乳類が多い)
- ドラゴン(ヒトカゲ、ミニリュウ、アーボ、キモリ、エリキテル、ジャラコなど。ドラゴンタイプ以外にも爬虫類も多い)
- 飛行(ポッポ、ズバット、スバメ、コロモリなど。鳥やコウモリのような姿の物が多い)
- 妖精(ピッピ、プリン、パチリス、ハネッコ など。見た目が俗にファンシー系なものが多い。最近ではフェアリータイプに多いが、フェアリータイプでないピカチュウやラッキーなども該当)
- 水中1(ニョロモ、タッツー、マリル、ブイゼルなど。一般的な魚以外の水生脊椎動物が多い)
- 水中2(トサキント、コイキング、ハリーセンなど。海水や淡水を問わず魚類が多い)
- 水中3(メノクラゲ、シェルダー、オムナイトなど。魚以外の、海や川にすむ無脊椎動物が多い。サソリのポケモンスコルピも含まれる)
- 人型(ケーシィ、ワンリキー、バリヤード、サボネア、ヒコザル、ルカリオなど。手足や胴体を持ち尚且つ直立する、ヒトにある程度近い姿。かくとう・エスパータイプに多い。ラルトスやゴチムの様に含まれない例もある。)
- 不定形(ベトベター、ゴース、ムウマ、マグマッグ、ポワルン、ミミッキュなど。体が液体や気体や霊体になっているものが多く、どく・ゴーストタイプに多い)
- 性別不明(性別が存在せず、メタモンと預けることでのみタマゴが得られる。『ルビー・サファイア』発売から『ファイアレッド・リーフグリーン』の発売まではメタモンが入手できなかったため、『ルビー・サファイア』の攻略本ではこのグループに属するポケモンは、後述の未発見グループのポケモンと扱われていた。『ダイヤモンド・パール』以降ではそれぞれ「鉱物」「不定形」など他の分類に変更されている。ビリリダマ、ポリゴン、ヒトデマン、ヤジロン、ダンバル、ゴビットなど)
- メタモン(メタモンのみが持つタマゴグループ。上記いずれのグループのポケモンとペアを組んでも、性別を問わずタマゴが得られる。メタモン同士は不可。第二世代の一部書籍には「メタモン同士を預けるとメタモンのタマゴができる」と書かれているものがあるが、これは誤りである)
- 未発見(ニドリーナ、トゲピー、ミュウツー、セレビィなど。「ベイビィポケモン」をはじめとする繁殖能力がないポケモン、別世界のポケモンである「ウルトラビースト」「パラドックスポケモン」、そもそも入手自体が困難であることが前提となっている「伝説・幻のポケモン」などが該当する。その名の通り、どのポケモンと預けても(たとえ同種やメタモンであっても)タマゴを得られないが、代わりに『X・Y』以降、個体値が最低3つ最大値に設定される。『オメガルビー・アルファサファイア』以降はこの補正は主に伝説のポケモンにしかかからなくなった)
新バージョンで進化前のポケモンが追加された場合
『ルビー・サファイア』以降で新たに追加された進化前のポケモンのタマゴを得るためには、預けるポケモン(オス・メスどちらでもよい)に特定のアイテムを持たせることが必要となる。第九世代ではこの仕様はなくなった。
わざの継承
タマゴから孵るポケモンは、預けたポケモンのわざを条件次第で引き継ぐことができる。通常は先に述べた孵った時点でのレベルまでに覚えるわざを覚えた状態で孵るが、以下の条件を満たしていればそのわざを優先的に覚えた状態で生まれる。
- 預けたオス・メス共に覚えているわざで、孵るポケモンがレベルアップで覚えるわざ。
- 預けたオスが覚えているわざで、孵るポケモンがわざマシン・ひでんマシンで覚えることができるわざ(第六世代以降では引き継がない)。
- 預けたオスが覚えているわざで、孵るポケモンの「タマゴわざ」として定義されている、レベルアップやわざマシンで覚えられないわざ。「タマゴわざ」といえば、普通はこれを指す。なお、『X・Y』からはこの技をメスが覚えている場合も継承するようになった。
世界観上での設定
『金・銀』の冒頭で「今までポケモンがどこから生まれるのか謎だったが、『ポケモンのタマゴ』がついに発見された」という話が語られるが、直接の前作との間ですら矛盾が見られる。例としては『赤・緑』のポケモン図鑑内で、他のポケモンの卵を食べたり産卵のために川を上るポケモンについて触れられている。
哺乳類系や無機物系など、卵から産まれることに違和感のあるポケモンもいる。公式ガイドブックなどによると「『タマゴ』は必ずしも『卵』ではなく、保育器のようなもの」との設定が存在する。
設定ではポケモンが卵を産む瞬間は一切目撃されていないということになっており、「産んだ」証拠がない以上、タマゴはあくまでも「どこからかいつのまにか持ってくる」ものとされている。ゲーム内や(『金・銀』以降の)関連書籍でも決して「産む」という表記はされていないが、「親」「子」などの表現は使用されている。『X・Y』のヒヨクシティにいるおじさんが正確には、ポケモンのゆりかごと語っている。
注釈
- ^ 最低一度は捕獲するか通信交換などで手に入れることで図鑑に登録される。
- ^ ポケットモンスターの作品群は、ディズニーやスター・ウォーズやマーベル・シネマティック・ユニバースすらも大幅に上回る総収益を誇る。
- ^ 任天堂の2014年3月期決算説明会では544万本とも[14]
- ^ 4Gamer.netでは1622万本(2014年9月末時点)とも[16]
- ^ ファミ通版2010年テレビゲームソフト売り上げTOP1000では219万本(2011年12月末時点)とも[22]
- ^ 193万本(2018年度)[43]、14万本(2019年度)[44]、8万本(2020年度)[45]、3万本(2021年度)[46]の合算。
- ^ 452万本(2019年度)[44]、62万本(2020年度)[45]、50万本(2021年度)[46]の合算。
- ^ 346万本(2021年度)[44]、18万本(2022年度)[54]の合算。
- ^ 735万本(2022年度)[54]、69万本(2023年4月~12月)[56]の合算。
- ^ 第三世代から第七世代(3DS)までは、ソフトとハードをそろえていれば、手持ちのポケモンを次世代のソフトに順繰りに送り込むことができたが、第七世代→第八世代(Switch)では送り込めるポケモンに制限がかかった。
- ^ 同一世代内で後で発売されたソフト同士での転送(通信交換)なら可能。
- ^ 「かっこよさ」「うつくしさ」「かわいさ」「かしこさ」「たくましさ」の5種類。それぞれ特定の「ポロック」や「ポフィン」を与えると伸びる。
- ^ 「スピード」「パワー」「テクニック」「スタミナ」「ジャンプ」の5種類。それぞれ特定の「ポケドリンク」を与えると伸びる。
- ^ 作中では「きそポイント」と呼称されているもの。
- ^ 好きな味だとコンディションが少し多めに上がる。
- ^ 「かしらのしるし」を1つでも入手している場合、「トリック」など互いの道具を交換する技で他のキリキザンに「かしらのしるし」を押し付けた状態で倒してもカウントされ、この手法であればダブルバトルにて味方同士でも可能。なお、このアイテム自体にこれと言った使用方法・効果はない。
- ^ イーブイのように進化後にタイプが全く変わってしまうポケモンなど一部例外はある。
- ^ サトシがクラブを捕まえる際は、木の枝を突きつけて注意を逸らしタイミングを見計らって捕獲。ムサシがハブネークを捕まえる際は、自分の髪を食いちぎられたことに激怒し、「こわいかお」「みだれひっかき」「メガトンキック」で弱らせて捕獲した。
- ^ 他のRPGの「たたかう」などと称される、MPを消費せず素手や武器での攻撃など
- ^ 多くのポケモンが初期から覚えている「たいあたり」などですら数多くの技の一つでしかない。
- ^ ただし、『金、銀、クリスタル』以前の作品は命中率や回避率の変動による影響を受ける。
- ^ 『サン・ムーン』以降はこおりタイプ以外が使用した「ぜったいれいど」に限り命中率が20%に下がる。
- ^ ゴーストタイプが使用した場合、自分のHP最大値の半分を削って相手に呪いをかける。HPが半分以下でも発動し、その場合は自分が「ひんし」になる。呪いをかけられた相手はターン毎にHP最大値の1/4ずつダメージを受ける。交代すると効果は消える。それ以外のタイプが使用した場合、自分の「こうげき」「ぼうぎょ」が1段階上がり、「すばやさ」が1段階下がる。自分に対する変化技のため、相手の「まもる」「みがわり」を無視して呪いをかけられる。
- ^ 「みやぶる」や「かぎわける」、みずタイプに対して「フリーズドライ」など。
- ^ でんきタイプの「でんじは」がじめんタイプに、どくタイプの「どくどく」がはがねタイプに効かないなど。
- ^ 「つりびと」はみずタイプ、「からておう」はかくとうタイプ、「サイキッカー」はエスパータイプなど。
- ^ ゴーストタイプの技「あやしいひかり」などを覚えるゴルバットだけでなく、アーボックも使用する。
- ^ ドラゴンタイプのポケモンがミニリュウとその進化系のみであり、ギャラドスやプテラも使用し、第二世代の『金・銀・クリスタル』で再登場した時に至っては手持ち全てがひこうタイプだった。
- ^ 『Pokémon LEGENDS アルセウス』では、既に何らかの状態異常になっている場合でも、新たに別の状態異常への上書きが可能。「ひんし」以外はターン経過や戦闘終了・離脱でも治癒可能だが、戦闘中に上書きされると残りターン数も初期化される。一部、呼称や症状がこれまでと異なるものもある。
- ^ 数ターンの間混乱し、ランダムで自分を威力40で物理攻撃し技を封じられる。特性「マイペース」を持つポケモンはこの状態にならない。
- ^ 異性のポケモンが相手だと一定の確率で技を封じられてしまう。自分か相手が交代するまで持続。性別不明や、特性「どんかん」を持つポケモンはこの状態にならない。
- ^ 「やどりぎのタネ」を受けるとターンごとにHPを奪われる。くさタイプはこの状態にならない。「やどりぎのタネ」を仕掛けてきた相手が交代しても持続し、交代した別の相手にも引き続きHPを奪われる。自分が交代する以外に、「こうそくスピン」など特定の技を使って自力で解除することもできる。
- ^ 野生ポケモンとのバトルで「にげる」を選択しても失敗する場合がある。逃げる自分の「すばやさ」が相手より低い場合に起こりやすい。野生ポケモンが相手の逃走・交代を防ぐ技(「クモのす」「くろいまなざし」「まきつく」など)や特性(「かげふみ」「ありじごく」「じりょく」など)の効果を受けた場合は完全に逃走不可能。
- ^ 第八世代の場合は天気に関与せず、ミストフィールドが展開される。
出典
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