内陸国とは? わかりやすく解説

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ないりく‐こく【内陸国】

読み方:ないりくこく

内陸にあり、海岸もたない国。内陸国は沿岸国と同等条件公海の自由享有するため、海岸との間にある国との合意により、その国の領域自由に通過することができる。オーストリア・スイスなど。


内陸国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/18 16:10 UTC 版)

世界の内陸国(紫色は二重内陸国)
世界の島国
領土がすべてで構成される国、緑色は陸上の国境を持つ国)
陸上の国境がない国
(大陸であるオーストラリアを含む)

内陸国(ないりくこく、: landlocked country)とは、国境に囲まれ、がない国家である。 世界には48の内陸国がある。

歴史

内陸であることは、河川などの水系さえ確保できていれば防衛上はこれ以上ない利点であった。河川は上流であるほど抑える価値があり、下流域は上流域より価値が低かった。日本でも干ばつなどの際、古代から、上流の田畑には水が行き届くが下流では水不足になったという記録は枚挙にいとまがない[要出典]。また、6世紀から8世紀にかけては日本では都は多く内陸におかれた。これは白村江の戦い新羅連合軍に敗北した日本の朝廷が防衛を考慮し、大阪湾にでる河川を確保したうえで、山城大和近江といった内陸に貴人の住処を移し都を構えたこととも関連する。なお、世界的にみても、古今問わず、洋の東西を問わず、海を持つ大国の都は海からの上陸の容易な海岸沿いの沿岸都市ではなく、あくまでも河川のある内陸都市に宮城(きゅうじょう)がおかれていることが多い(例外としては、コンスタンティノープルを首都とした東ローマ帝国や、それをイスタンブールとして引き継いだオスマン帝国などが挙げられる)。

その後、世界で大規模船舶建造が行われ食糧や燃料、人員を大量に積んで長距離での航海が盛んになり、植民地を得ることが自国の繁栄につながると考えられるようになると、進出侵略上では海に面した国のほうが先んじることになった。大型船舶の建造は植民地と本国との海運貿易の発達を促し、中世から第一次世界大戦戦後にかけては欧州各国は内陸国であっても海への出口を確保することに躍起になった。

白はクロアチア領。赤はボスニア・ヘルツェゴビナで唯一海岸がある町ネウム。

第一次世界大戦は毒ガスの開発・近代的な戦車の使用・航空機による空爆などが初めて大規模に行われた戦争であり、その後の第二次世界大戦でも制空権の確保が被害の拡大と戦況を左右したこともあり、海岸線の確保は以前よりは重視されなくなっている。貿易産業においても、欧州の時計などの機器、高級酒、生鮮花卉、ICチップなどは内陸で生産して空港から航空機により輸送することで、船便よりも短時間で世界に運ばれ、20世紀には先進各国では航空機産業と空港の整備が争うように進んだ。

内陸国・海岸線をめぐる事情

内陸国の通過貿易に関する条約は初めて、内陸国が関税なしに他国を通過して海に連絡する権利を定めた多国間条約である。その後に採択された、海洋に関する包括的な条約、国連海洋法条約でも、同じく「内陸国の海への出入りの権利及び通過自由」を認めている。国際連合には、発展途上の内陸国を援助するための行動プログラムがある。

いくつかの内陸国は内陸の「海」(例えばカスピ海アラル海)に面している。しかし、これらの「海」は湖ともみなされるため、また、内陸の海と外の海との間で船舶の航行が行えないため、そのような国(カザフスタンなど)は内陸国とされる。

内陸国には、海に接続するための回廊と呼ばれる陸地が与えられることがある。例えば、第一次大戦後のポーランドに与えられたポーランド回廊がそうである。

しかし、回廊によって他国の領土を分断し飛地ができてしまうことがある。

二重内陸国

国境を接する全ての国が内陸国である内陸国のことを二重内陸国(doubly landlocked country)という。二重内陸国では、に出るために少なくとも2つの国境を越えなければならない。

現在世界にある二重内陸国は、リヒテンシュタインウズベキスタンの2カ国のみである。うちウズベキスタンは塩湖であるアラル海に面する。

準内陸国

以下に掲げる国は、国土の面積に対して、非常に短い海岸線しか持っていない(陸上国境線と海岸線の合計のうち海岸線の占める割合が5%未満)。

内陸国の一覧

面積 (km²) 人口
アフガニスタン 647,500 29,117,000
アンドラ 468 84,082
アルメニア 29,743 3,254,300
 オーストリア 83,871 8,396,760
アゼルバイジャン [a] 86,600 8,997,400
 ベラルーシ 207,600 9,484,300
ブータン 38,394 691,141
ボリビア 1,098,581 10,907,778
ボツワナ 582,000 1,990,876
ブルキナファソ 274,222 15,746,232
ブルンジ 27,834 8,988,091
中央アフリカ 622,984 4,422,000
チャド 1,284,000 10,329,208
 チェコ 78,867 10,674,947
エチオピア 1,104,300 85,237,338
 ハンガリー 93,028 10,005,000
カザフスタン[a][b] 2,724,900 16,372,000
コソボ[c] 10,908 1,804,838
キルギス 199,951 5,482,000
ラオス 236,800 6,320,000
レソト[d] 30,355 2,067,000
リヒテンシュタイン 160 35,789
ルクセンブルク 2,586 502,202
北マケドニア 25,713 2,114,550
マラウイ 118,484 15,028,757
マリ 1,240,192 14,517,176
モルドバ 33,846 3,567,500
モンゴル 1,564,100 2,736,800
ネパール 147,181 29,331,000
ニジェール 1,267,000 15,306,252
パラグアイ 406,752 6,349,000
ルワンダ 26,338 10,746,311
サンマリノ[d] 61 31,716
セルビア 88,361 7,306,677
スロバキア 49,035 5,429,763
南オセチア[c] 3,900 72,000
南スーダン 619,745 8,260,490
エスワティニ 17,364 1,185,000
スイス 41,284 7,785,600
タジキスタン 143,100 7,349,145
沿ドニエストル[c] 4,163 537,000
トルクメニスタン[a] 488,100 5,110,000
ウガンダ 241,038 32,369,558
ウズベキスタン[b] 447,400 27,606,007
バチカン[d] 0.44 826
ザンビア 752,612 12,935,000
ジンバブエ 390,757 12,521,000
合計 16,963,624 470,639,181
世界に占める割合(%) 11.4% 6.9%
a  世界最大の塩湖であるカスピ海に海岸線がある。
b  塩湖であるアラル海に海岸線がある。
c  係争地域で限られた国だけが承認する。
d  1つの国のみに囲まれている

出典

関連項目

外部リンク


内陸国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 04:53 UTC 版)

後発開発途上国」の記事における「内陸国」の解説

詳細は「内陸開発途上国」を参照 後発開発途上国には、アフリカ・アジアの内陸国が多い。内陸国は、隣国港湾賃貸料そこまで輸送費などがかかるために、貿易の利益少なくなる他、港湾のある隣国情勢左右されることが多く経済活動が不安定である。

※この「内陸国」の解説は、「後発開発途上国」の解説の一部です。
「内陸国」を含む「後発開発途上国」の記事については、「後発開発途上国」の概要を参照ください。

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内陸国

出典:『Wiktionary』 (2018/07/05 06:47 UTC 版)

名詞

ないりくこく

  1. 周りが陸の国境のみに囲まれていて、海に接していない国家

関連語

翻訳


「内陸国」の例文・使い方・用例・文例

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