アイパッド‐エア【iPad Air】
読み方:あいぱっどえあ
米国アップル社が開発したタブレット型端末。iPadの第五世代モデルとして、2013年10月に発表。旧世代モデルに比べ、重量は約7割、厚さは約8割になり、64ビット対応の新型マイクロプロセッサーApple A7により、処理速度が最大2倍になった。また、二つのアンテナを用いて通信を高速化するMIMO技術を採用。前年発売の第四世代モデルと同じく、画素密度が高いレティナディスプレー(2048×1536ピクセル)、顔認識AFと電子式手ぶれ補正機能をもつ裏面照射型CMOSイメージセンサー採用の5メガピクセルカメラ、会話型アシスタント機能Siri、Lightningコネクターを搭載。LTE、DC-HSDPA、HSPA+などの高速データ通信規格に対応する。
iPad Air
別名:アイパッドAir
iPad Airとは、Appleが2013年10月に発表した、タブレット型端末「iPad」の新モデルの名称である。
iPad Airの大きな特徴は、7.5ミリという薄さ、469グラムという軽さにある。ディスプレイは従来のiPadと同じく9.7インチのままであるが、前モデルの第4世代iPadに比べて20%薄く、28%軽くなっている。また、ベゼル部分では43%の狭額縁化を実現している。
iPad AirにはiPhone 5sにも搭載された64ビットアーキテクチャのモバイルCPU「A7チップ」、モーション処理用の補助プロセッサ(コプロセッサ)「M7コプロセッサ」、および64ビット対応でフラットデザインが特徴の最新OS「iOS 7」が搭載されている。処理性能は約2倍に向上し、バッテリー持続時間は10時間の長時間駆動を実現する。複数のアンテナで送受信を行うMIMO(Multiple-In-Multiple-Out)をサポートしており、従来比2倍となる最大300Mbpsの高速通信が可能となっている。
iPad Airと同様「Air」の名を冠する製品として、Apleが2008年に初めて発表した「MacBook Air」がある。MacBook Airはクラムシェルを閉じた状態で最大1.94cmという薄さが当時話題を読んだ。
ちなみに、前世代モデル(第4世代iPad)の公式な呼称は初代モデルと同じ、単に「iPad」である。
iPad Airと同時に、iPad mini Retinaディスプレイモデルも発表されている。iPad mini Retinaディスプレイモデルは7.9インチディスプレイを搭載した7インチタブレットであり、iPad Airと同じくiOS 7、A7チップ、M7コプロセッサを搭載している。
※画像 / Apple Japan
参照リンク
iPad Air - (Apple)
iOSデバイス: | iPad mini iPad Retinaディスプレイモデル iPod touch loop iPad Air iPad mini Retinaディスプレイモデル iPad Air 2 iPad mini 3 |
iPad Air
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/04 23:58 UTC 版)
iPad Air (第4世代) | |
製造元 | Apple |
---|---|
種別 | iPad Air(第1世代) 2013年10月22日 () iPad Air 2 2014年10月16日 () iPad Air (第3世代) 2019年3月18日 () iPad Air(第4世代) 2020年10月23日 () iPad Air(第5世代) 2022年3月8日 ()| iPad Air(M2) 2024年5月7日 () |
SoC | Appleシリコン |
ストレージ | フラッシュメモリ 16, 32, 64, 128GB, 256GB *16GB・32GB・128GBは第1世代と第2世代のみ *256GBは第3世代以降 |
入力機器 | マルチタッチタッチスクリーンディスプレイ、Apple Pencil、ヘッドセットコントロール、近接センサーとローキー照明センサー、3軸加速度計、デジタルコンパス |
オンラインサービス | iTunes Store, App Store, iBooks, iCloud |
関連商品 | iPad, iPod touch, iPhone |
iPad Air(アイパッド エア)は、Appleによって開発及び販売されているタブレット型コンピュータである。
概要
2013年発売の第1世代・2014年発売の第2世代は従来のiPad (無印) シリーズと同じ9.7インチのディスプレイを採用し、その薄型・軽量モデルとして位置づけられた。
2015年から2017年の間はiPad (無印) シリーズが販売されず、その後継機種または代替機種としてiPad Airは販売されていた[1][2]。2017年にiPad (無印) シリーズが復活し、2016年にiPad Pro 9.7インチモデルが、2017年にiPad Pro10.5インチモデルが発売されていたため、iPad Airとしての後継機種は2019年まで発売されなかった。
2019年に発売された第3世代は10.5インチのディスプレイを採用し、従来のiPad (無印) シリーズの薄型・軽量モデルとしてだけではなく、エントリーモデルとしてのiPad (無印) シリーズとハイエンドモデルとしてのiPad Proシリーズとの間を埋めるミドルレンジモデルとして再定義された[3]。
2020年10月に発売の第4世代はホームボタンを排除し、A14 Bionic、10.9インチのLiquid RetinaディスプレイとUSB-Cを採用している。第4世代も第3世代と同様ミドルレンジモデルとして販売されている。2022年3月発売の第5世代は第4世代のスペックを継承しているが、SoCにM1を採用し、Wi-Fi+Cellularモデルでは5Gに対応している。
沿革
- 2013年10月22日(米国時間)- 製品発表会でiPad Airとしては第1世代となるiPad Air(第1世代)を発表[4][5]。
- 2014年10月16日(米国時間)- 製品発表会で第2世代のiPad Air 2を発表[6]。
- 2019年3月18日(米国時間) - 10.5インチモデルとして第3世代となるiPad Airを発表した[7]
- 2020年9月15日(米国時間) - Apple Eventにて[8]、10.9インチモデルとして第4世代となるiPad Airを10月より発売と発表した[9]。
- 2022年3月8日(米国時間) - Apple Eventにて、10.9インチモデルとして第5世代となるiPad Airを3月11日より受注開始、同月18日発売と発表した[10]。Cellularモデルは初の5G対応となる。
- 2024年5月7日(米国時間) - Apple Eventにて、11インチと新たな13インチの2サイズで、新たなApple Pencil Proに対応したiPad Air (M2)を5月7日より受注開始、同月15日発売と発表した[11]。
機種ごとの仕様一覧
サポート(Appleでの修理受付)終了(日本国内) 販売終了(日本国内) Apple Store・携帯キャリアで販売中
機種 | iPad Air(第1世代) | iPad Air 2 | iPad Air(第3世代) | iPad Air(第4世代) | iPad Air(第5世代) | 11インチiPad Air (M2) | 13インチiPad Air (M2) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
初期搭載iOS | iOS 7.0 | iOS 8.1 | iOS 12.1.4 | iPadOS 14 | iPadOS 15 | iPadOS 17.5 | |
対応iOS最新版 | iOS 12.5.7 | iPadOS 15.8.1 | iPadOS 17.5.1 | ||||
iOS最終サポート系列 | iOS 12系 | iPadOS 15系 | 未発表 | ||||
CPU | Apple A7 2コア 1.4GHz | Apple A8X 3コア 1.5GHz | Apple A12 6コア 2.48GHz | Apple A14 Bionic 6コア | Apple M1 8コア | Apple M2 | |
64Bit | |||||||
GPU | PowerVR G6430 4コア | PowerVR GXA6850 8コア[12] | Apple独自GPU 4コア | Apple独自GPU 8コア | Apple独自GPU 9コア | ||
メインメモリ | 1GB | 2GB | 3GB | 4GB | 8GB | ||
LPDDR3 | LPDDR4 | LPDDR4X | |||||
フラッシュメモリ | 16/32/64/128GB | 64/256GB | 128/256/512GB, 1TB | ||||
ディスプレイ | Retinaディスプレイ 9.7インチ型TFT(IPS)マルチタッチ液晶 QXGA(Quad-XGA) 画素数:2048×1536ピクセル 解像度:264ppi 色深度:8bit 1677万色表示 型番:LP097QX2(LG)[13] 反射防止コーティング | Retinaディスプレイ 9.7インチ型TFT(IPS)マルチタッチ液晶 QXGA(Quad-XGA) 画素数:2048×1536ピクセル 解像度:264ppi 色深度:8bit 1677万色表示 フルラミネーションディスプレイ 反射防止コーティング | Retinaディスプレイ 10.5インチ型TFTマルチタッチ液晶 画素数:2224×1668ピクセル 解像度:264ppi 色深度:DCI-P3対応 True Tone 耐指紋性撥油コーティング フルラミネーションディスプレイ 反射防止コーティング Apple Pencil(第1世代), Logitech Crayon対応 | Liquid Retinaディスプレイ 10.86インチ型TFTマルチタッチ液晶 画素数:2,360 x 1,640ピクセル 解像度:264ppi輝度:500ニト 色深度:DCI-P3対応 True Tone 耐指紋性撥油コーティング フルラミネーションディスプレイ 反射防止コーティング, 1.8%の反射率 Apple Pencil(第2世代), Logitech Crayon対応 | Liquid Retinaディスプレイ 10.86インチ型TFTマルチタッチ液晶 画素数:2,360 x 1,640ピクセル 解像度:264ppi輝度:500ニト 色深度:DCI-P3対応 True Tone 耐指紋性撥油コーティング フルラミネーションディスプレイ 反射防止コーティング, 1.8%の反射率 Apple Pencil Pro, Apple Pencilのホバー,Logitech Crayon対応 | Liquid Retinaディスプレイ 12.9インチ型TFTマルチタッチ液晶 画素数:2,732 x 2,048ピクセル 解像度:264ppi輝度:600ニト 色深度:DCI-P3対応 True Tone 耐指紋性撥油コーティング フルラミネーションディスプレイ 反射防止コーティング, 1.8%の反射率 Apple Pencil Pro, Apple Pencilのホバー, Logitech Crayon対応 | |
無線LAN | Wi-Fi(802.11 a/b/g/n)、MIMO | Wi-Fi(802.11 a/b/g/n/ac)、MIMO | Wi-Fi 6(802.11 a/b/g/n/ac/ax)、MIMO対応HT80 | Wi-Fi 6E(802.11 a/b/g/n/ac/ax)、MIMO対応HT80 | |||
Buletooth | Bluetooth 4.0+HS | Bluetooth 4.2+HS | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.3 | |||
センサー | 3軸ジャイロスコープ 加速度センサー 環境光センサー | 指紋認証センサー(Touch ID) 3軸ジャイロスコープ 加速度センサー 環境光センサー 気圧計 | |||||
カメラ(バック) | HDビデオ撮影(1080p、最大30fps、オーディオ入り) 静止画(5倍デジタルズーム、500万画素) | HDビデオ撮影(1080p、最大30fps、オーディオ入り、120fpsスローモーション撮影対応) 静止画(5倍デジタルズーム、800万画素、バーストモード対応) | HDビデオ撮影(4K、最大60fps、オーディオ入り、1080p 240fpsスローモーション撮影対応) 静止画(5倍デジタルズーム、1200万画素、バーストモード対応) | ||||
カメラ(フロント) | HDビデオ撮影(720p、最大30fps、オーディオ入り) 静止画(120万画素) | HDビデオ撮影(1080p、最大30fps、オーディオ入り) 静止画(700万画素) | HDビデオ撮影(1080p、最大60fps、オーディオ入り) 静止画(1200万画素)、122°視野角、ƒ/2.4絞り値、センターフレーム対応 | 横向き HDビデオ撮影(1080p、最大60fps、オーディオ入り) | |||
外部接続端子 | Lightningコネクタ | USB-C 5Gbps | USB-C 10Gbps | ||||
バッテリー | 電圧3.75ボルト、32.4ワット時のリチウムポリマー電池 最長10時間のバッテリー駆動 | 電圧3.75ボルト、27.3ワット時のリチウムポリマー電池 最長10時間のバッテリー駆動 | 32.4Whリチャージャブルリチウムポリマーバッテリー | 28.6Whリチャージャブルリチウムポリマーバッテリー | 28.93Whリチャージャブルリチウムポリマーバッテリー | 36.59Whリチャージャブルリチウムポリマーバッテリー | |
サイズ | 240mm(縦)×169.5mm(横)×7.5mm(厚) | 240mm(縦)×169.5mm(横)×6.1mm(厚) | 250.6mm(縦)×174.1mm(横)×6.1mm(厚) | 247.6 mm(縦)×178.5mm(横)×6.1mm(厚) | 280.6 mm(縦)×214.9mm(横)×6.1mm(厚) | ||
重さ | 469g | 437g | 456g | 458g/460g | 461g/462g | 462g | 617g/618g |
ビンテージ製品 と オブソリート製品 (Appleによるサポート) [14][注 1] | ビンテージ (全世界) | ビンテージ (全世界) | |||||
機種 | iPad Air(第1世代) | iPad Air 2 | iPad Air(第3世代) | iPad Air(第4世代) | iPad Air(第5世代) | 11インチiPad Air (M2) | 13インチiPad Air (M2) |
モバイルネットワーク(3G/LTE)対応モデルを含めた各機種の仕様詳細については各機種の記事を参照。また、iPad mini・iPad Proの機種ごとの仕様一覧はそれぞれの記事を参照。
iPadモデルの変遷
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脚注
注釈
- ^ オブソリート製品は米国を含めた世界でサポートを終了した製品(販売から7年以降)。ビンテージ製品は米国以外でサポートを終了した製品(販売から5年以上7年未満)
出典
- ^ “アップル「iPad Air」レビュー--薄型軽量、「A7」搭載で高速化”(日本語).CNET Japan.
- ^ “冬ボで欲しいアップル製品――「iPad Air」編”(日本語).ITmedia PC USER.
- ^ 株式会社インプレス(2019年4月5日).“【山口真弘の電子書籍タッチアンドトライ】 リーズナブルな価格設定ながら「薄型大画面」の大本命? 「Apple iPad Air(第3世代)」”(日本語).PC Watch.
- ^ “米Apple、9.7インチタブレット「iPad Air」発表 - 11月1日より日本でも発売”.マイナビニュース.2013年10月23日閲覧。
- ^ “米Apple、高精細タブレット「iPad mini Retinaディスプレイモデル」発表”.マイナビニュース.2013年10月23日閲覧。
- ^ “アップル、「iPad Air 2」「iPad mini 3」を発表〜iOS 8.1も配信”.ケータイWatch.2014年10月17日閲覧。
- ^ “新「iPad Air」と新「iPad mini」は何が変わった? iPad/iPad Proと比較する”. ITmedia Mobile. 2019年5月2日閲覧。
- ^ “Appleのイベント - 2020年9月”. Apple(日本). 2020年9月16日閲覧。
- ^ “新「iPad Air」が10月に発売 「A14 Bionic」搭載、Touch IDが電源キーと一体に”. ITmedia Mobile. 2020年9月16日閲覧。
- ^ “Apple、これまでで最もパワフルで万能なiPad Airを発表”. Apple Newsroom (日本). 2022年3月12日閲覧。
- ^ “Apple、M2を搭載し、再設計された11インチとまったく新しい13インチのiPad Airを発表”. Apple Newsroom (日本). 2024年5月10日閲覧。
- ^ Ryan,Smith “Apple A8X’s GPU - GXA6850, Even Better Than I Thought”.www.anandtech.com.
- ^ “iPad Air LTE Teardown”(英語).iFixit(2013年11月1日).
- ^ ビンテージ製品とオブソリート製品 - apple
外部リンク
「iPad Air」の例文・使い方・用例・文例
- アップルのiPadが発表される
- 1月27日,アップル社はサンフランシスコでの記者会見で新しいタブレット型コンピュータ「iPad(アイパッド)」を発表した。
- iPadは厚さが約1.3センチ,重さが約680グラムだ。
- ユーザーはタッチパネルでiPadを簡単に操作することができ,インターネットや写真,ビデオ,音楽,ゲームを楽しんだり,電子メールを送ったりできる。
- アップルはまた,iPadで電子書籍を買って読むことができるようになる新しいアプリケーション「iBooks(アイブックス)」も発表した。
- iPadは3月下旬に世界中で発売される。
- アップルの最高経営責任者(CEO)であるスティーブ・ジョブズ氏は記者会見で,「iPadは我々の最も進んだ技術を反映した魔法のようで革新的な機器であり,驚きの価格で提供されます。」と語った。
- iPadが日本の電子書籍市場を活性化へ
- 5月28日,アップルのiPad(アイパッド)が日本,英国,オーストラリアなど9か国で発売された。
- アップルによると,iPadは4月3日の米国での発売から60日間で200万台以上が売れた。
- iPadの特徴の1つはその電子書籍リーダー機能だ。
- 米国では,iPadとアマゾン・ドット・コムの電子書籍端末「キンドル」が電子書籍市場を活気づけている。
- 同社はまた,iPad向けにキンドルのアプリケーションを無償提供し始めた。
- iPadの大型画面は雑誌や漫画を表示するのに適していることから,日本の一部ファッション誌はiPad版の制作を開始した。
- iPadの発売によって日本の電子書籍市場が活性化しそうだ。
- iPad(アイパッド)
- アップル社のiPadは5月の発売後すぐにタブレット型コンピュータ市場を独占した。
- iPadは持ち運べて,どこでも使える。
- ユーザーはiPadで電子書籍を読むことができるため,iPadは電子書籍市場を活性化させている。
- タッチパネル式携帯電話「iPhone」とタブレット型コンピュータ「iPad」はともにヒット商品となった。
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