ディーシー‐エッチエスディーピーエー【DC-HSDPA】
DC-HSDPA
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/10 01:21 UTC 版)
DC-HSDPA (Dual Cell High Speed Downlink Packet Access) とは、複数の周波数帯(日本では、主に5MHz幅×2)の利用により、2倍以上の速度を実現する高速化規格の一つ。下り最大42Mbps。 2010年12月3日より、イー・モバイルが、周波数帯域を5MHz×2幅(既存の5MHz幅と新規獲得の10MHz幅のうち5MHz幅によって実現としている)を利用し、下り最大21Mbps(HSPA+)を2つ束ねる形での最大42Mbps(誤り訂正符号を除外すると35Mbps)のサービスを開始している。サービスブランドは、EMOBILE G4。同ブランドは、DC-HSDPA開始と同時に、HSPA+が包括された。対応端末は、サービス開始時点でD41HWのみとなっていたが、GP02とGD01が後に追加されている。2011年11月時点で、音声端末でHSPA+以上の高速通信に対応した端末は無かった(後にGS03がHSPA+対応で発売)。2012年3月に予定される、LTEサービス開始に伴い、DC-HSDPAに対応していない基地局の運用については、当初からの5MHz幅分をHSPA+用途として、残り10MHz幅分をLTE用途に運用する方針のため、当該エリアでのDC-HSDPAサービスは受けられない可能性がある。なお、すでにDC-HSDPA運用を行っている基地局は、LTEは5MHz幅分のみ提供を行うため、下り最大37.5Mbpsサービスとなるとしている。ただし、2013年8月中旬以降、順次、DC-HSDPAのエリアを削減し、当該エリアをEMOBILE LTEの75Mbps対応エリアに転換する方針を明らかにしており、その後は、HSPA+のエリアとしてのみ利用可能な状態となる。なお、2018年3月末を以て、同帯域での3Gネットワークが完全に停波された為、旧イー・アクセス契約の音声通話利用者は強制解約となった(旧イー・アクセス契約のデータサービスで、LTEが使用できないユーザーで、アップグレードを希望する利用者へ無償で607HWに交換された)。 2011年2月25日より、ソフトバンクモバイル(現・ソフトバンクのSoftBankブランド)が開始したサービスは、ULTRA SPEEDというブランドでなされ、2010年4月に再獲得した1.5GHz帯の10MHz幅すべてを用いて実現される。当初はデータ通信端末のみの提供であったが、後にスマートフォンでも対応機種が出た。また、MVNOとしてウィルコムのWILLCOM CORE 3Gへも法人向けおよび、条件を満たした個人向けに、HX008ZT等を提供している。しかし、2015年11月3日に新規受け付けが終了され、2017年3月31日午前2時で、1.5GHz帯での3Gネットワークが停波した為、日本国内でのDC-HSDPAサービスは終了した。
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