This_is_my_trialとは? わかりやすく解説

This is my trial

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/03 15:22 UTC 版)

This is my trial
山口百恵スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ポップス
歌謡曲
時間
レーベル CBSソニー
プロデュース 酒井政利
チャート最高順位
山口百恵 アルバム 年表
不死鳥伝説
(1980年)
This is my trial
(1980年)
伝説から神話へ
(1980年)
テンプレートを表示

This is my trial』(ディス・イズ・マイ・トライアル)は、山口百恵の22枚目のスタジオ・アルバム。百恵の引退後の1980年10月21日CBSソニーより発売された。同年12月1日には、CBSソニー高音質アナログ仕様 ″マスター・サウンド″ 盤でも発売された。

背景

帯コピー:阿木燿子、宇崎竜童、谷村新司、井上陽水他作家陣による山口百恵ラスト・オリジナル・アルバム

本作は特にコンセプトを設けず、最後のアルバムということで肩の力を抜いて、単純に良い曲を集めた作品を作ろうという企画から制作された[1]

担当ディレクターの川瀬泰雄によると、同年3月に百恵の引退が発表されたことにより、現場のスタッフはその後に発売されるアルバム『メビウス・ゲーム』『不死鳥伝説』そして本作の企画及びレコーディングに関するすべての作業を行わなくてはならず、数カ月は頭の中も身体も百恵のことでいっぱいになっていたという[2]。さらには日本武道館で行われるライブの予行演習や、他のアーティストのレコーディングなども重なり、寝る時間もなくスタッフの誰かが倒れてもおかしくないほどの忙しさだったと述懐している[2]。しかし、当時の百恵の多忙さはスタッフの比でなかったであろうと振り返り、その影響でハスキーな声質へと変化が見られると指摘している。また、その少しかすれた声が非常にセクシーであるといい、この声質でもう2~3枚アルバムを作ってみたかったとも話している[1]。なお、百恵はこのような尋常でない忙しさの中でも一度も弱音を吐いたことはなかったという[3]

アルバムの最後に収められたタイトル曲「This is my trial (私の試練)」は、作者である谷村新司から百恵へのオマージュソングともいえる楽曲であり、百恵は本作の発売前の10月5日に開催された日本武道館におけるファイナルコンサートのオープニングでこの曲を歌った[4]

B-1「Crazy Love」は井上陽水の作詞作曲による山口への唯一の提供曲。井上自身もセルフカバーし、「クレイジーラブ」のタイトルで同年11月21日にシングルとして発売された。

2003年6月4日に発売された全オリジナルアルバム22枚を復刻したCD-BOX『MOMOE PREMIUM』には、リマスタリング音源で収録されている。2007年9月30日には更なるマスターサウンド仕様が施された『Complete MOMOE PREMIUM』が発売された。

収録曲

A面
# タイトル 作詞 作曲 編曲
1. 「輪廻」 阿木燿子 宇崎竜童 萩田光雄
2. 「あやつり人形館」 阿木燿子 宇崎竜童 萩田光雄
3. 想い出のストロベリーフィールズ 横須賀恵 杉真理 萩田光雄
4. 「琥珀の季節」 うさみかつみ 萩田光雄 萩田光雄
5. 「闇の薫り」 来生えつこ 来生たかお 萩田光雄
B面
# タイトル 作詞 作曲 編曲
1. 「Crazy Love」 井上陽水 井上陽水 萩田光雄
2. 「Jigsaw Puzzle」 上田洋 芳野藤丸 大谷和夫
3. 「神様のおぼし召し」 阿木燿子 宇崎竜童 大谷和夫
4. 「幕間の風景」 伊藤強 杉真理 大谷和夫
5. 「恋は千里眼」 糸井重里 来生たかお 大谷和夫
6. 「This is my trial(私の試練)」 谷村新司 谷村新司 萩田光雄

クレジット

ミュージシャン

スタッフ

関連作品

脚注

出典

  1. ^ a b 川瀬 2011, p. 331
  2. ^ a b 川瀬 2011, p. 330
  3. ^ 川瀬 2011, p. 332
  4. ^ This is my trial - 山口百恵のアルバム”. Apple Music. 2023年11月3日閲覧。

参考資料


「This is my trial」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「This_is_my_trial」の関連用語

This_is_my_trialのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



This_is_my_trialのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのThis is my trial (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS