OdbcDataReader

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

OdbcDataReader クラス

データ ソースからデータ行の前方向ストリームを読み取る方法を提供します。このクラスは継承できません。

名前空間: System.Data.Odbc
アセンブリ: System.Data (system.data.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public NotInheritable Class
 OdbcDataReader
    Inherits DbDataReader

Visual Basic (使用法)

Dim instance As OdbcDataReader

C#

public sealed class OdbcDataReader : DbDataReader

C++

public ref class OdbcDataReader sealed : public
 DbDataReader

J#

public final class OdbcDataReader extends DbDataReader

JScript

public final class OdbcDataReader extends
 DbDataReader

解説

OdbcDataReader を作成するには、コンストラクタを直接使用せずに、OdbcCommand オブジェクトの ExecuteReader メソッドを呼び出す必要があります。

OdbcDataReader の使用中は、関連付けられた OdbcConnection は、その OdbcDataReader によって使用されるためビジー状態になります。この間、OdbcConnection に対して、閉じる以外の操作は実行できません。OdbcDataReader の Close メソッドを呼び出すまでこの状態が続きます。たとえば、Close を呼び出すまでは、出力パラメータは取得できません。

データの読み取り中に別のプロセスまたはスレッドが結果セットに加えた変更が、OdbcDataReader のユーザーに表示されることがあります。ただし、正確な動作はドライバとタイミングによって異なります。

OdbcDataReader を閉じた後に呼び出すことができるのは、IsClosed プロパティと RecordsAffected プロパティだけです。場合によっては、RecordsAffected を呼び出す前に Close を呼び出す必要があります。

使用例

OdbcConnection、OdbcCommand、および OdbcDataReader を作成する例を次に示します。この例では、データを読み取り、コンソールに出力します。最後に、この例では OdbcDataReader を閉じてから、OdbcConnection を閉じます。

Visual Basic

Public Sub ReadData(ByVal
 connectionString As String)
    Dim queryString As String
 = "SELECT DISTINCT CustomerID FROM Orders"

    Using connection As New OdbcConnection(connectionString)
        Dim command As New
 OdbcCommand(queryString, connection)

        connection.Open()

        Dim reader As OdbcDataReader = command.ExecuteReader()

        While reader.Read()
            Console.WriteLine("CustomerID={0}", reader(0).ToString)
        End While

        ' Call Close when done reading.
        reader.Close()
    End Using
End Sub

C#

public static void ReadData(string
 connectionString)
{
    string queryString = "SELECT DISTINCT CustomerID FROM
 Orders";

    using (OdbcConnection connection = new
 OdbcConnection(connectionString))
    {
        OdbcCommand command = new OdbcCommand(queryString, connection);

        connection.Open();

        // Execute the DataReader and access the data.
        OdbcDataReader reader = command.ExecuteReader();
        while (reader.Read())
        {
            Console.WriteLine("CustomerID={0}", reader[0]);
        }

        // Call Close when done reading.
        reader.Close();
    }
}

継承階層

System.Object
   System.MarshalByRefObject
     System.Data.Common.DbDataReader
      System.Data.Odbc.OdbcDataReader

スレッド セーフ

この型の public static (Visual Basic では Shared) メンバはすべて、スレッド セーフです。インスタンス メンバの場合は、スレッド セーフであるとは限りません。

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Millennium Edition, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0、1.1

参照

関連項目
OdbcDataReader メンバ
System.Data.Odbc 名前空間
その他の技術情報
DataReader の使用

OdbcDataReader プロパティ

パブリック プロパティ

	名前	説明
	Depth	オーバーライドされます。 現在の行の入れ子の深さを示す値を取得します。
	FieldCount	オーバーライドされます。 現在の行の列数を取得します。
	HasRows	オーバーライドされます。 OdbcDataReader に 1 行以上の行が格納されているかどうかを示す値を取得します。
	IsClosed	オーバーライドされます。 OdbcDataReader が閉じているかどうかを示します。
	Item	オーバーロードされます。 オーバーライドされます。 特定の列の値をネイティブ形式で取得します。
	RecordsAffected	オーバーライドされます。 SQL ステートメントによって変更、挿入、または削除された行数を取得します。
	VisibleFieldCount	DbDataReader の非表示ではないフィールドの数を取得します。 ( DbDataReader から継承されます。)

参照

関連項目

OdbcDataReader クラス
System.Data.Odbc 名前空間

その他の技術情報

DataReader の使用

OdbcDataReader メソッド

パブリック メソッド

( プロテクト メソッド も参照)

	名前	説明
	Close	オーバーライドされます。 OdbcDataReader オブジェクトを閉じます。
	CreateObjRef	リモート オブジェクトとの通信に使用するプロキシの生成に必要な情報をすべて格納しているオブジェクトを作成します。 ( MarshalByRefObject から継承されます。)
	Dispose	DbDataReader によって消費されているリソースを解放します。 ( DbDataReader から継承されます。)
	Equals	オーバーロードされます。 2 つの Object インスタンスが等しいかどうかを判断します。 ( Object から継承されます。)
	GetBoolean	オーバーライドされます。 指定した列の値をブール値として取得します。
	GetByte	オーバーライドされます。 指定した列の値をバイトとして取得します。
	GetBytes	オーバーライドされます。 特定のバッファ オフセットを開始位置として、指定した列オフセットからバッファに、バイトのストリームを配列として読み込みます。
	GetChar	オーバーライドされます。 指定した列の値を文字として取得します。
	GetChars	オーバーライドされます。 指定したバッファ オフセットを開始位置として、指定した列オフセットからバッファに、文字のストリームを配列として読み込みます。
	GetData	要求された列の序数の DbDataReader オブジェクトを返します。 ( DbDataReader から継承されます。)
	GetDataTypeName	オーバーライドされます。 ソース データ型名を取得します。
	GetDate	指定した列の値を DateTime オブジェクトとして取得します。
	GetDateTime	オーバーライドされます。 指定した列の値を DateTime オブジェクトとして取得します。
	GetDecimal	オーバーライドされます。 指定した列の値を Decimal オブジェクトとして取得します。
	GetDouble	オーバーライドされます。 指定した列の値を倍精度浮動小数点数として取得します。
	GetEnumerator	オーバーライドされます。 データ リーダーの行の反復処理に使用できる IEnumerator を返します。
	GetFieldType	オーバーライドされます。 オブジェクトのデータ型である Type を取得します。
	GetFloat	オーバーライドされます。 指定した列の値を単精度浮動小数点数として取得します。
	GetGuid	オーバーライドされます。 指定した列の値をグローバル一意識別子 (GUID) として取得します。
	GetHashCode	特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュ アルゴリズムや、ハッシュ テーブルのようなデータ構造での使用に適しています。 ( Object から継承されます。)
	GetInt16	オーバーライドされます。 指定した列の値を 16 ビット符号付き整数として取得します。
	GetInt32	オーバーライドされます。 指定した列の値を 32 ビット符号付き整数として取得します。
	GetInt64	オーバーライドされます。 指定した列の値を 64 ビット符号付き整数として取得します。
	GetLifetimeService	対象のインスタンスの有効期間ポリシーを制御する、現在の有効期間サービス オブジェクトを取得します。 ( MarshalByRefObject から継承されます。)
	GetName	オーバーライドされます。 指定した列の名前を取得します。
	GetOrdinal	オーバーライドされます。 列の名前を指定して、列の序数を取得します。
	GetProviderSpecificFieldType	指定した列のプロバイダ固有のフィールドの型を返します。 ( DbDataReader から継承されます。)
	GetProviderSpecificValue	指定した列の値を Object のインスタンスとして取得します。 ( DbDataReader から継承されます。)
	GetProviderSpecificValues	現在の行のコレクション内にあるすべてのプロバイダ固有の属性列を取得します。 ( DbDataReader から継承されます。)
	GetSchemaTable	オーバーライドされます。 OdbcDataReader の列メタデータを記述する DataTable を返します。
	GetString	オーバーライドされます。 指定した列の値を String として取得します。
	GetTime	指定した列の値を TimeSpan オブジェクトとして取得します。
	GetType	現在のインスタンスの Type を取得します。 ( Object から継承されます。)
	GetValue	オーバーライドされます。 指定した序数の列の値をネイティブ形式で取得します。
	GetValues	オーバーライドされます。 現在の行のすべての属性列を取得します。
	InitializeLifetimeService	対象のインスタンスの有効期間ポリシーを制御する、有効期間サービス オブジェクトを取得します。 ( MarshalByRefObject から継承されます。)
	IsDBNull	オーバーライドされます。 列に格納されている値が存在しない値または欠損値かどうかを示す値を取得します。
	NextResult	オーバーライドされます。 バッチ SQL ステートメントの結果を読み込むときに、OdbcDataReader を次の結果に進めます。
	Read	オーバーライドされます。 OdbcDataReader を次のレコードに進めます。
	ReferenceEquals	指定した複数の Object インスタンスが同一かどうかを判断します。 ( Object から継承されます。)
	ToString	現在の Object を表す String を返します。 ( Object から継承されます。)

プロテクト メソッド

	名前	説明
	Finalize	Object がガベージ コレクションにより収集される前に、その Object がリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 ( Object から継承されます。)
	MemberwiseClone	オーバーロードされます。 ( MarshalByRefObject から継承されます。)

明示的インターフェイスの実装

	名前	説明
	System.Collections.IEnumerable.GetEnumerator
	System.IDisposable.Dispose

参照

関連項目

OdbcDataReader クラス
System.Data.Odbc 名前空間

その他の技術情報

DataReader の使用

OdbcDataReader メンバ

データ ソースからデータ行の前方向ストリームを読み取る方法を提供します。このクラスは継承できません。

OdbcDataReader データ型で公開されるメンバを以下の表に示します。

パブリック プロパティ

	名前	説明
	Depth	オーバーライドされます。 現在の行の入れ子の深さを示す値を取得します。
	FieldCount	オーバーライドされます。 現在の行の列数を取得します。
	HasRows	オーバーライドされます。 OdbcDataReader に 1 行以上の行が格納されているかどうかを示す値を取得します。
	IsClosed	オーバーライドされます。 OdbcDataReader が閉じているかどうかを示します。
	Item	オーバーロードされます。 オーバーライドされます。 特定の列の値をネイティブ形式で取得します。
	RecordsAffected	オーバーライドされます。 SQL ステートメントによって変更、挿入、または削除された行数を取得します。
	VisibleFieldCount	DbDataReader の非表示ではないフィールドの数を取得します。(DbDataReader から継承されます。)

パブリック メソッド

( プロテクト メソッド も参照)

	名前	説明
	Close	オーバーライドされます。 OdbcDataReader オブジェクトを閉じます。
	CreateObjRef	リモート オブジェクトとの通信に使用するプロキシの生成に必要な情報をすべて格納しているオブジェクトを作成します。 (MarshalByRefObject から継承されます。)
	Dispose	DbDataReader によって消費されているリソースを解放します。 (DbDataReader から継承されます。)
	Equals	オーバーロードされます。 2 つの Object インスタンスが等しいかどうかを判断します。 (Object から継承されます。)
	GetBoolean	オーバーライドされます。 指定した列の値をブール値として取得します。
	GetByte	オーバーライドされます。 指定した列の値をバイトとして取得します。
	GetBytes	オーバーライドされます。 特定のバッファ オフセットを開始位置として、指定した列オフセットからバッファに、バイトのストリームを配列として読み込みます。
	GetChar	オーバーライドされます。 指定した列の値を文字として取得します。
	GetChars	オーバーライドされます。 指定したバッファ オフセットを開始位置として、指定した列オフセットからバッファに、文字のストリームを配列として読み込みます。
	GetData	要求された列の序数の DbDataReader オブジェクトを返します。 (DbDataReader から継承されます。)
	GetDataTypeName	オーバーライドされます。 ソース データ型名を取得します。
	GetDate	指定した列の値を DateTime オブジェクトとして取得します。
	GetDateTime	オーバーライドされます。 指定した列の値を DateTime オブジェクトとして取得します。
	GetDecimal	オーバーライドされます。 指定した列の値を Decimal オブジェクトとして取得します。
	GetDouble	オーバーライドされます。 指定した列の値を倍精度浮動小数点数として取得します。
	GetEnumerator	オーバーライドされます。 データ リーダーの行の反復処理に使用できる IEnumerator を返します。
	GetFieldType	オーバーライドされます。 オブジェクトのデータ型である Type を取得します。
	GetFloat	オーバーライドされます。 指定した列の値を単精度浮動小数点数として取得します。
	GetGuid	オーバーライドされます。 指定した列の値をグローバル一意識別子 (GUID) として取得します。
	GetHashCode	特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュ アルゴリズムや、ハッシュ テーブルのようなデータ構造での使用に適しています。 (Object から継承されます。)
	GetInt16	オーバーライドされます。 指定した列の値を 16 ビット符号付き整数として取得します。
	GetInt32	オーバーライドされます。 指定した列の値を 32 ビット符号付き整数として取得します。
	GetInt64	オーバーライドされます。 指定した列の値を 64 ビット符号付き整数として取得します。
	GetLifetimeService	対象のインスタンスの有効期間ポリシーを制御する、現在の有効期間サービス オブジェクトを取得します。 (MarshalByRefObject から継承されます。)
	GetName	オーバーライドされます。 指定した列の名前を取得します。
	GetOrdinal	オーバーライドされます。 列の名前を指定して、列の序数を取得します。
	GetProviderSpecificFieldType	指定した列のプロバイダ固有のフィールドの型を返します。 (DbDataReader から継承されます。)
	GetProviderSpecificValue	指定した列の値を Object のインスタンスとして取得します。 (DbDataReader から継承されます。)
	GetProviderSpecificValues	現在の行のコレクション内にあるすべてのプロバイダ固有の属性列を取得します。 (DbDataReader から継承されます。)
	GetSchemaTable	オーバーライドされます。 OdbcDataReader の列メタデータを記述する DataTable を返します。
	GetString	オーバーライドされます。 指定した列の値を String として取得します。
	GetTime	指定した列の値を TimeSpan オブジェクトとして取得します。
	GetType	現在のインスタンスの Type を取得します。 (Object から継承されます。)
	GetValue	オーバーライドされます。 指定した序数の列の値をネイティブ形式で取得します。
	GetValues	オーバーライドされます。 現在の行のすべての属性列を取得します。
	InitializeLifetimeService	対象のインスタンスの有効期間ポリシーを制御する、有効期間サービス オブジェクトを取得します。 (MarshalByRefObject から継承されます。)
	IsDBNull	オーバーライドされます。 列に格納されている値が存在しない値または欠損値かどうかを示す値を取得します。
	NextResult	オーバーライドされます。 バッチ SQL ステートメントの結果を読み込むときに、OdbcDataReader を次の結果に進めます。
	Read	オーバーライドされます。 OdbcDataReader を次のレコードに進めます。
	ReferenceEquals	指定した複数の Object インスタンスが同一かどうかを判断します。 (Object から継承されます。)
	ToString	現在の Object を表す String を返します。 (Object から継承されます。)

プロテクト メソッド

	名前	説明
	Finalize	Object がガベージ コレクションにより収集される前に、その Object がリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 (Object から継承されます。)
	MemberwiseClone	オーバーロードされます。 ( MarshalByRefObject から継承されます。)

明示的インターフェイスの実装

	名前	説明
	System.Collections.IEnumerable.GetEnumerator
	System.IDisposable.Dispose

参照

関連項目

OdbcDataReader クラス
System.Data.Odbc 名前空間

その他の技術情報

DataReader の使用