Mycotoxinとは? わかりやすく解説

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マイコトキシン【mycotoxin】

読み方:まいこときしん

コウジカビ・アオカビなどの真菌代謝産物人畜摂取されると有害。アフラトキシンなど。黴毒(かびどく)。


マイコトキシン

【英】: Mycotoxin

かび毒

一部のかびが穀類などの農産物食品等に付着増殖して産生する有害な化学物質天然毒素)で、「マイコトキシン」ともいいます一般に、かび毒は耐熱性があることから、加工調理段階多く低減望めないため、農作物生産乾燥貯蔵などの段階で、かびの増殖やかび毒の産生防止することが重要です。湿潤かつ温暖なわが国では、かびの生育適していることから、気象条件農作物不適切生産取扱い方法によってはかび毒を産生する可能性あります。かび毒の例としては、アフラトキシン類、パツリンデオキシニバレノ ールオクラトキシンAなどがあります

真菌毒素 [Mycotoxin(s)]

 かび毒またはマイコトキシンともよばれ、真菌もっているヒトまたは動物病変または障害作用がある成分を真菌毒素という。この毒素原因でおこる症状真菌中毒といい、現在、およそ50種の真菌毒素が知られている。多くの真菌毒素は食中毒や癌の原因になる場合真菌症原因考えられる場合がある。とくにかびに汚染され穀類豆類などによる急性障害原因になるアスペルギルス属アフラトキシン(aflatoxins)、嘔吐下痢をおこすフサリウム属のトリコテセン毒素(trichothecene toxins)、黄変米による肝臓癌などの原因とされるペニシリウム属イスランジシン(islandisin)、麦角菌(クラジセプス属)の麦角アルカロイドで、痙攣(けいれん)や壊死(えし)をおこすエルゴットトキシン(ergot toxin)、テングタケなど毒きのこ(担子菌類)のファロトキシン(phallotoxins)やアマトキシン(amatoxins)など重要な真菌毒素がある。また、ヒト真菌病の一つカンジダ症原因となるカンジダ・アルビカンス(Candida albicans)のカンジトキシン(canditoxin)や肺感染症原因となるアスペルギルス・フミガタス(Aspergillus fumigatus)のフミガトキシン(fumigatoxin)なども知られている。

マイコトキシン

(Mycotoxin から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 18:46 UTC 版)

マイコトキシン (Mycotoxin) とは、カビ二次代謝産物として産生されるの総称である[1]ヒト家畜などに対して、急性もしくは慢性の生理的あるいは病理的障害を与える物質。現在、300種類以上のマイコトキシンが報告されており、アスペルギルス (Aspergillus) 属、ペニシリウム (Penicillium) 属、フザリウム (Fusarium) 属の3属により産生されるものがほとんどである。


  1. ^ a b 食べものについて知っておきたいこと サイト:食品安全委員会 p.19
  2. ^ 川本伸一「技術解説: 食品安全分野における研究」『食品と技術』、独立行政法人 農研機構 食品総合研究所、2009年2月、2010年11月18日閲覧 
  3. ^ 鈴木孝昌, 小原有弘 ほか、バルカン腎症の原因物質としてのアリストロキア酸およびオクラトキシンA 日本環境変異原学会大会プログラム・要旨集 (38), 140, 2009-11-06, NAID 110007522299
  4. ^ 佐々木美香、斉藤貢一、渡邉みどり ほか、LC/UVによる液状調味料中シクロピアゾン酸の定量 『日本食品化学学会誌』 2015年 22巻 3号 p.163-169, doi:10.18891/jjfcs.22.3_163, NAID 110010022699


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