フモニシン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 23:31 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動フモニシン類 (英: fumonisins) は主にフザリウム属菌に由来するマイコトキシン(カビ毒)のひとつ[1]。トウモロコシおよびその加工品や干しぶどう[2]での汚染が問題となる。作用機序はスフィンゴシンアシルトランスフェラーゼの阻害である。
より厳密には下記の2つを意味する。
毒性はフモニシンB2の方が高い。
構造
フモニシンには4種類の類縁体がある。以下に構造を示す。
フモニシン | 構造式 | R1 | R2 | CAS登録番号 |
---|---|---|---|---|
B1 | ![]() |
-OH | -OH | 116355-83-0 |
B2 | -H | -OH | 116355-84-1 | |
B3 | -OH | -H | 136379-59-4 | |
B4 | -H | -H | 136379-60-7 |
主な産生菌
脚注
- ^ Fumonisins - MeSH・アメリカ国立医学図書館・生命科学用語シソーラス(英語)
- ^ a b 田端節子、「:食品中のフモニシン汚染の新たな展開 ―Aspergillus niger による産生―」 『マイコトキシン』 2013年 63巻 2号 p.191-199, doi:10.2520/myco.63.191, 日本マイコトキシン学会
- ^ 橋本ルイコ, 浅野勝佳, 渡嘉敷唯章 ほか、「Aspergillus niger とその近縁種黒麹菌のマイコトキシン産生性及び系統解析」 『マイコトキシン』 2013年 63巻 2号 p.179-186, doi:10.2520/myco.63.179, 日本マイコトキシン学会
外部リンク
- Haruhisa Suga., "Evolution of a fumonisin biosynthetic gene cluster in Fusarium fujikuroi species complex." 『マイコトキシン』 2015年 65巻 2号 p.121-130, doi:10.2520/myco.65.121
フモニシン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/02 20:53 UTC 版)
(Fusarium) 属により産生され、主にトウモロコシが汚染される。馬の大脳白質部液化性壊死症やブタの肺水腫の原因物質。ヒトでは食道ガンとの因果関係が疑われているほか、新生児の神経管欠損のリスクを高める。
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