MOS-FETとは? わかりやすく解説

モスフェット【MOSFET】


MOS-FET(Metal-Oxide-Semiconductor-Field-Effect-Transistor)

電界効果型と呼ばれるトランジスターの一種。高周波特性に優れ、大規模ICに多く使われるが、オーディオ用や電力用もある。アンプの出力段に使われるのがパワーMOS-FETで熱暴走を起こしにくく低歪率なことが特徴。

(執筆:オーディオビジュアル評論家 高津修)
※この情報は「1999~2002年」に執筆されたものです。


MOSFET

フルスペル:Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor
読み方モスエフイーティーモスフェット
別名:MOS型電界効果トランジスタMOS型FET

MOSFETとは、電界効果トランジスタFET)のうち、金属酸化膜半導体MOS)の構造持ったもののことである。

MOSFETは、半導体基板上に絶縁体となる酸化膜を形成しその上に導体である金属蒸着させた構造となっている。金属上にはゲート電極設けられており、ゲート電圧加えると酸化膜の下で電流流れるようになっているゲートへの電圧入力によって電流流れ容易に制御できるため、MOSFETは高速スイッチングを行う論理回路などに適しているといわれるまた、ゲート絶縁されているため、入力インピーダンス高く消費電力抑えることができる。

MOSFETにはp型n型があり、それぞれPMOSFET、NMOSFETと呼ばれている。また、PMOSFETとNMOSFETの両方をひとつの回路持っているものはCMOSComplementary MOS)と呼ばれる

MOSFETは、電界効果トランジスタとしてデジタル回路アナログ回路のどちらにでも使用することができる。現在の論理回路はMOSFETが主流として用いられている。

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MOSFET

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/11 08:40 UTC 版)

MOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ・: metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)は、電界効果トランジスタ (FET) の一種で、LSIの中では最も一般的に使用されている構造である。材質としては、シリコンを使用するものが一般である。「モス・エフイーティー」や「モスフェット」と呼ばれたり、「MOS-FET」と記述されることもあり、IGFET[注釈 1]MISFET[注釈 2]がMOSFETとほぼ同義で用いられることがある。ユリウス・エドガー・リリエンフェルトが考案した。


注釈

  1. ^ : insulated-gate FET
  2. ^ : metal-insulator-semiconductor FET
  3. ^ ただしジャンクションFETでのピンチオフ状態では、電子が流れるチャネルそのものを空乏層が遮断するので電流は流れなくなる。
  4. ^ 容量性があるため、過渡電流や交流は流れる。
  5. ^ : intrinsic capacitance

出典

  1. ^ 「微細MOSFETとパワーMOSFETの違い」 [1]
  2. ^ 佐野昌 2009.
  3. ^ 「パワーMOSFETを使った設計 よくある問題や故障モードの回避方法」著者: ピーター B. グリーン(infineon) 18ページ
  4. ^ 大豆生田 利章「アーリー電圧の導出について」『群馬高専レビュー』第28巻、国立高等専門学校機構群馬工業高等専門学校、2009年、19-23頁、doi:10.51030/krev.28.0_19 
  5. ^ a b MOSFETのボディーダイオードとは (マクニカ)
  6. ^ 西久保靖彦 2003.



MOSFET(MOS = Metal-Oxide-Semiconductor、金属-酸化物-半導体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 14:53 UTC 版)

電界効果トランジスタ」の記事における「MOSFET(MOSMetal-Oxide-Semiconductor金属-酸化物-半導体)」の解説

ゲート金属電極の下の半導体部分表面酸化膜による絶縁になっている現在の集積回路主流となっている。特にP/N両型を相補的利用するCMOS型が多用されている。

※この「MOSFET(MOS = Metal-Oxide-Semiconductor、金属-酸化物-半導体)」の解説は、「電界効果トランジスタ」の解説の一部です。
「MOSFET(MOS = Metal-Oxide-Semiconductor、金属-酸化物-半導体)」を含む「電界効果トランジスタ」の記事については、「電界効果トランジスタ」の概要を参照ください。

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