F.Wave
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「ファミ通WaveDVD」の記事における「F.Wave」の解説
上述のメッセージを引き継ぐ形で新たに立ち上げられたのが、エンターブレイン発行のDVD-Video付きマガジン『F.Wave』(ファミツウウェーブ)であった。創刊号「2000.06 VOLUME 001」は2000年5月16日に発行されている。ゲーム情報を主軸としつつも、映画・音楽・ファッション・ホビー・車・グラビアアイドル等にまで誌面(とDVD容量)を割き、ファミ通姉妹紙らしからぬ新機軸を打ち出そうとした。しかし領域を広げすぎた故に雑誌の方向性はかえって不明瞭になり、迷走状態のまま僅か4号を発行したのみで事実上の廃刊となった。最終号「2000.09 VOLUME 004」では、「『F.Wave』内における“ゲーム分野”と“その他のエンタメ分野”を切り離し、それぞれ別雑誌として再創刊する」といったアナウンスがなされた。
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F.Wave(ファミツウウェーブ)
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「ファミ通WaveDVD」の記事における「F.Wave(ファミツウウェーブ)」の解説
誌面の傾向など エンターブレインが『月刊ファミ通Wave』を発展させる形で発行したDVD-Video付きの情報誌。この様な映像メディアと一体化した雑誌は当時まだ珍しく、PS2が発売され、DVDの普及率が徐々に伸びつつある時期に合わせた刊行だった。実質的には月刊誌であったが、「週刊ファミ通増刊号」という扱いになっており、なぜか発売日が一定しなかった。価格は『月刊ファミ通Wave』よりも引き下げられ680円となった。 ページ数が『月刊ファミ通Wave』の約半分(約50ページ前後)となり、DVDの収録内容を中心とした構成に変化した。誌面では「ゲーム情報」と「それ以外」が半々といった割合で掲載され、そのため巻頭特集に「ジャパニメーション特集」や「携帯電話特集」など、ゲームとは直接関係ない話題が取り上げられる場合もあった。 記事のトーンは総じてライトなものだったが、一部に『月刊ファミ通Wave』の空気を引き継いだマニアックなページもあり、雑誌全体をますますどっちつかずのものにしていた。ゲーム情報と他分野との遊離は著しく、互いの要素がぶつかって共倒れしたような形となり、結果的に中途半端で魅力に乏しい誌面になってしまっていた。 なお最終号では「休刊・廃刊」とは明言されず、巻末にて「『F.Wave』が“増殖”し、9月下旬に新雑誌『GameWaveDVD』が、10月下旬に『高感度なエンターテイメント誌』が誕生する」といった内容の告知がなされた。新雑誌の創刊ばかりが強調され、廃刊の理由はうやむやのままだった。 DVDコンテンツ 各コンテンツは「Game」(ゲーム情報)「Visual Entertainment」(映画、映像ソフト関係)「Music」(音楽関係)「Variety」(グラビアやカーグラフィックなど)の四カテゴリに分けられており、DVDメニューから再生する項目を選ぶという構成である。オールプレイ機能はついておらず、画質もそれほど良い方ではなかった。 収録コンテンツの一部、なかでもグラビア映像などには、マルチアングル再生できるものもあった。また「Game」カテゴリに収録されていた映像は『月刊ファミ通Wave』の延長上にあり、特定タイトルの攻略法を納めた「エッジプレイ」など一部のコーナーは、『GameWaveDVD』以降にも引き継がれている。 最終号付属のDVDには、何故か(最終号であるにも関わらず)、ロマンポルシェ。が出演する“新コーナー”も収録されており、廃刊間際のドタバタをにおわせた。 主なレギュラーコーナー・連載 『水野純子のファミ魂白書』 水野純子による漫画(1〜2ページ)。主人公のファミ助が、女性ゲームキャラクターにアレコレしようとして色々な目に遭う、という内容。 篠原ともえのHAPPY GAME HAPPY LIFE(しの通) タレントの篠原ともえがメインのコーナー。内容はフリートークや活動舞台裏の模様など。「篠原ともえのHAPPY GAME HAPPY LIFE」という名称は、コーナー名が「しの通」に本決定するまでの仮タイトルであり、実際のところゲームはほとんど関わってこなかった。“篠原ともえ監督の映画を創る”といった企画の雛形的なものもあるにはあったが、全く形にならなかった。一応、それでも『F.Wave』のDVDコンテンツ中で唯一連続性のあるコーナーだった。 なお、続きは『inDex View』誌に収録されている。
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