D&D3版(2000)、3.5版(2003)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 09:08 UTC 版)
「ビホルダー」の記事における「D&D3版(2000)、3.5版(2003)」の解説
3版及び3.5版の『モンスターマニュアル』に登場。 3版では直径6フィート・大型サイズの異形(のクリーチャー)に改変。3.5版では直径8フィートと更に大型化、能力値も軒並み上昇しており、3.5版の「モンスターの強大化」のルールによってより大型の個体も存在し得る。またガウス(後述)と併せて「ビホルダー族」、独自言語は「ビホルダー語」と記述された。 日本ではこの版からビホルダーの生態が紹介されている。ビホルダーは一般に憎悪に満ち強欲で攻撃的、排他的かつ支配的である。個体ごとの外見の差異が非常に大きく、生来の傲慢さも加わって自身こそが理想的なビホルダー(そして完璧な生物)と考え、同族を侮蔑している。ビホルダー同士が遭遇すると多くの場合殺し合う。ビホルダーの住処は地面を歩く種族が到達し難い場所に設けられる。「分解」で岩盤に掘られたり自然の洞窟を拡張したりして作られる住居内部は、平行に走る管状通路が部屋や垂直に伸びる通路などで連結される階層構造で、飛行できないと移動するのは困難な作りである。 3版サプリメント『次元界の書』(2001)にはビホルダーの神格「太母」が登場した。外方次元界の一つ・アビスの第6階層、無数の曲がりくねったトンネルが網の目のように走っており、その壁面には宝石を散りばめた様に無数の眼が生えているという世界「百万眼の封土」を支配する神で、その眼全てが太母のもの。特に信仰心の篤いビホルダーやビホルダーキンの個体は、このトンネルを彷徨い、デーモンや迷い込んだ訪問者、そして互いを喰らうという。太母は3.5版の『モンスターマニュアル』巻末のモンスター神格の表に記載され、その表の増補版が3.5版サプリメント『信仰大全』(原題『Complete Divine』(2004))に記載された。太母の属性は「混沌にして悪」、領域は「悪、混沌、死、力」、好む武器は「噛みつき、グレートアックス」という上級神である。太母は3.5版サプリメント『魔物の書 1:奈落の軍勢』(原題『Fiendish Codex I: Hordes of the Abyss』(2006))にもアビスの項に名前だけ記載されている。 eyestalksは眼柄と訳され、中央の眼共々固有のHPを持つビホルダー専用戦闘ルールはなくなり、同時に眼の魔法を封じる方法はなくなった。魔法は全て光線として発動し、対応する呪文が明記、かつ個人に対する攻撃とされた(逆呪文として使用できず、呪文なら一定範囲に掛かる魔法でも個人にしか効果がない)。内訳自体はAD&D2版と変わらないが、一部対応する呪文により効果が変わったものがある。これらを前後左右一つの方向90°に最大3本使用できる。 1:インフリクト・モデレット・ウーンズ(中傷付与、抵抗判定でダメージ半減) 2:スリープ 3:スロー 4:チャーム・パースン 5:チャーム・モンスター 6:ディスインテグレイト(分解orダメージ) 7:テレキネシス 8:フィアー 9:フィンガー・オブ・デス(即死orダメージ、HP0になると判定無しに死亡) 10:フレッシュ・トゥ・ストーン 央:アンティマジックの場(円錐形) 中央の眼は閉じることでアンティマジックの場を稼働停止にできることが明記された(各ラウンドに1回)。 3.5版サプリメント『アンダーダーク』(2003)にはビホルダーの都市「ウールタル」「ザンコロス」が紹介されている。同族嫌いのビホルダーだが峻険な岩山や地下の巨大な石柱など安全な住居を作れる場所には嫌悪より保身を優先して集まることがある。その場合、他のビホルダーは自分の守衛程度に考えているか、強大な支配者に守衛扱いされているかだ。
※この「D&D3版(2000)、3.5版(2003)」の解説は、「ビホルダー」の解説の一部です。
「D&D3版(2000)、3.5版(2003)」を含む「ビホルダー」の記事については、「ビホルダー」の概要を参照ください。
- D&D3版、3.5版のページへのリンク