D&Dにおけるビホルダー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 00:43 UTC 版)
「ビホルダー」の記事における「D&Dにおけるビホルダー」の解説
「:en:Beholder (Dungeons & Dragons)」も参照 「目玉の暴君(アイ・タイラント)」「多眼の球魔(スフィア・オブ・メニィ・アイズ)」という別名を持つ。 属性は一般的に「秩序にして悪」(ローフル・イビル)。多くの場合、巨大な一つ目と単眼がついた10本の触手に備わる暗闇を見通す視力で全周を知覚し、高い知能に加え巨人にも匹敵する頑強な身体、プレートアーマーに勝るとも劣らぬ外皮、両手持ち武器を凌ぐ威力の牙を持つ強力なモンスター。キャンペーンシナリオなどのボス役に配されることもある。配下を従えることは良くあるが、基本的に単独で出現し、同族と行動を共にすることはまずない。 巨大な一つ目/単眼がついた触手(eyestalks)は新和版では主眼/眼突起、ホビージャパン版では中央の眼(セントラル・アイ)/眼柄とそれぞれ表記される。ビホルダーの代表的能力は、巨大な一つ目/eyestalksの眼が秘める固有の魔法である。ただ「見る」だけで発動する魔法は一般的な呪文による魔法の構成要素(詠唱や身振り、道具や物質的要素(AD&Dでは触媒))を一切必要とせず、故に代表的な魔法封じである「沈黙」の魔法も影響しない。更に回数など使用に関する制限もなく、失敗することもなく、呪文の使用でイニシアチブ(先制権)を失うルールにおいても通常攻撃と同じ扱いでイニシアチブに影響しない。通常の呪文による魔法と同様の効果を発現することもあるが、可視/不可視の光線の形で発現することが多い。呪文では接触が必要な魔法でも、光線なので離れてかける事が出来る。 一つ目の魔法はほとんどの場合常に発動している。目を閉じるなど魔法を停止できるかはTSR社製のシステム(オリジナル~AD&D2版)時代は不定であり、目を閉じ停止できることが明言されたのはWotC社の3版からである。 またeyestalksの知覚は全周に及び、1本でも機能していれば基本的に死角はない。一方で一つ目でも全周を知覚できるかは不明。 全ての眼は攻撃を受けても瞬きせず、視力と魔法を損なうことはない。TSR社製のシステムでは本体・一つ目・eyestalksでそれぞれアーマークラス(AC。命中判定の目標値を決める数値。有効打の与えにくさ)が異なり、固有のHPを持つ。0になった眼は魔法も視力も失うが、数日で再生する。 その歴史は不明。一つ目の魔法がAD&D及びクラシックD&Dでは異界の力の強力かつ特殊な形であることから、異界と関わりがある事が伺える。4版サプリメント『次元界の書』(2008)では「彼方の領域」の影響で生まれたとされている(直接やってきたわけではない)が、何時から、如何にして存在しているのかはやはり不明。3.5版サプリメント『エベロンワールドガイド』(2004)によると背景世界の一つエベロンでは狂気の次元界ゾリアットの支配者・デルキールによって物質界への侵攻に際し生ける砲台として創造されている。 ビホルダーのバリエーションの内、亜種(ビホルダーと名がついていないもの)はまとめてビホルダーキン(Beholderkin)と呼ばれる。 全てのビホルダーとビホルダーキンは(あれば)眼の魔法と牙による噛みつきで攻撃する。
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