アリアン1、2、3
分類:ロケット
名称:アリアン1、2、3(Ariane 1-3)
打ち上げ国名・機関:欧州/欧州宇宙機関(ESA)
開発機関・会社:欧州宇宙機関(ESA)
運用機関・会社:アリアンスペース社
打ち上げ場所:ギアナ宇宙センター(GSC)
運用開始年:1979年
運用終了年:1989年
アリアンは、西ヨーロッパ11カ国(現在の加盟国はカナダを含む14ヵ国)が1975年に設立したヨーロッパ宇宙機関(European Space Agency)が開発した宇宙ロケットで、ヨーロッパの技術を結集して開発されました。アリアンの開発資金の約6割はフランスが出資し、フランス国立宇宙研究センター(CNES)が計画全体を取りまとめています。アリアン1の1号機は、1981年に赤道直下のフランス領ギアナのクールー基地から打ち上げられ、1982年の5号機から商業打上げを開始しました。静止遷移軌道(GTO)ペイロードが1.7tのアリアン1に代わって、第1段に固体ブースターを付加し、第3段の推進剤を増加してGTOペイロードを2.58tとしたアリアン3が、1984年にデビューしています。アリアン2は、アリアン3に付加ブースターが付かない型で、1986年から使われています。1990年には第1段を大型化したアリアン4シリーズが登場したので、アリアン2とアリアン3は1989年を最後に使われなくなりました。アリアンは、当初から衛星の商業打上げのために設計された最初のロケットで、アリアンスペース社(フランス法人)が国際的なマーケティングをおこなっています。アリアンスペース社は、世界の衛星打上げ市場の約半分の圧倒的シェアを誇っています。
1.どんな形をし、どんな性能を持っているの?
アリアン1-3は3段式ロケットで、第1段と第2段は非対称ジメチルヒドラジン/ヒドラジンのミックスと四酸化二窒素を、第3段は液体水素と液体酸素を推進剤としています。第1段にはヴィキングVエンジンが4基あり、合計推力は245tになります。第2段はヴィキングIVが1基で、推力72tになります。第3段のHM7エンジンは、推力6tです。アリアン3の第1段に付く2本の固体推進剤ブースターは、推力各71tです。アリアン3は全長49m、直径3.8mで、離床重量は237tになります。アリアン3の静止遷移軌道ペイロードは2,580kgになります。
2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
アリアン3は、第1段とブースターに同じに点火して離床し、ブースターは30秒後に燃え尽きて切り離されます。第1段は146秒燃焼し、第2段は123秒燃焼します。静止衛星打上げでは、第3段の燃焼でいったんパーキング軌道に乗ったあと、第3段が再点火されて、ペイロードが静止遷移軌道(高度200km×35,800kmの長楕円軌道)に投入されます。
3.どんなものを打ち上げたの?
インテルサット5号シリーズ、ECS、ジオット、SPOT1があります。
アリアン1
(Ariane 1 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/11 01:10 UTC 版)

アリアン I(Ariane 1)はアリアンシリーズの最初のロケットである。
詳細
打ち上げ時の重量は210,000kg、アリアンIは静止軌道に最大1850kgの1機若しくは小型の衛星2機を投入できる。以前、ヨーロッパ各国が共同開発していたヨーロッパロケットの経験を基にフランス主導で開発された。
アリアンIは3段式のロケットである。
- 1段目はSociété Européenne de Propulsion(現スネクマ)が開発した4基のバイキングエンジンを使用している。
- 2段目は1基のバイキングエンジンを使用する。
- 3段目は液体酸素/液体水素二液推進剤ロケットエンジンを使用する。推力は7,000kgf (69 kN)である。
この設計はアリアン4まで受け継がれた。
打ち上げの歴史
1979年12月24日南米のフランス領ギアナのクールーから打ち上げに成功した。打ち上げに際して商業衛星打ち上げ市場の独占を目論むアメリカからの外交的妨害工作により燃料の輸入が困難となったためソ連から輸入して使用した。品質検査を行った所、アメリカ製より高品質であったという。また、アメリカはキリル文字などでソ連船籍に偽装した船をクールー沿岸まで派遣し監視を行ったが、燃料輸入により外交ルートが出来上がっていたフランスがソ連に照会を行い船を派遣していない旨回答を受け取り、それをもってアメリカに対し警告を行うと船は去っていったという。2回目は1980年、第一段エンジンのバイキングエンジンの一基が不安定燃焼のために失敗した。 3回目の打ち上げは成功し、3基の衛星を軌道に投入し、最後の打ち上げ試験となる4回目の打ち上げも成功した。
次の最初の商業的な打ち上げは打ち上げ7分後に3段のエンジンのターボポンプが故障したため失敗した。次の6回の打ち上げは全て成功した。
1985年7月2日、アリアンIの10回目の打ち上げでハレー彗星探査機ジオットの打ち上げに成功した。
民間に衛星写真を提供するSPOTの初号機は1986年2月22日にアリアンIとしては最終の打ち上げとなる11回目の打ち上げで軌道投入に成功した。
「Ariane 1」の例文・使い方・用例・文例
- 1歳の娘は英語を多少は話すことができます
- 午後10時ごろ帰って来ます
- 約1か月のあいだ雨が降った
- 4人横1列になって歩く
- 数字の13が不運をもたらすと信じるのはばかげている
- 「happy」という語ではアクセントは第1音節にある
- スペードの1
- 彼は最高のピアニストの1人だと認められている
- 100エーカーのコーヒー農園
- 一律10パーセントの賃上げ
- あの家は家族が1人増えた
- この切符は1枚で2人入れます
- 18歳未満の子どもはこの映画は見られません
- このホールは1,200人収容できる
- 科学的知識は16世紀以来大いに進歩してきた
- 医者は1週間の休養をとるようにと強く勧めた
- この夏は休暇を1週間とれそうだ
- 5時15分過ぎです
- その絵を買った10年後,それが偽物だとわかった
- さらに私はもう1つ問題をかかえている
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