AirJapan
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/08 21:55 UTC 版)
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運航開始 | 2024年2月9日 | |||
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拠点空港 | 成田国際空港 | |||
保有機材数 | 2機 | |||
就航地 | 3か所 | |||
備考 | ||||
エアージャパンによる運航
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AirJapan(エアージャパン)は、ANAグループ傘下の、エアージャパンが運航している中距離国際線の運航ブランドである[1]。「Fly Thoughtful」をコンセプトとしており[2]、格安航空会社 (LCC) と、フルサービスキャリア (FSC) の双方のサービスの利点を融合した「ハイブリッドエアライン」として低運賃で運航する[2]。
歴史
2020年10月27日、ANAホールディングス (ANAHD) により、エアージャパンを母体とし、全日本空輸 (ANA) およびPeach Aviationに次ぐANAHDの中距離国際路線第3ブランドの計画が公表された[3]。2022年3月8日、運航ブランドの名称「AirJapan」とコンセプト、ステートメントなどが公表された[4]。2023年2月15日、「2023-2025年度ANAグループ中期経営戦略」において航空事業のブランド戦略が発表され、その中に AirJapan の運航が含まれていた[5]。2023年3月9日、運航サービス内容の発表が行われた[1]。
2024年2月9日、成田 - バンコク間で初就航[2]。これによりエアージャパンは、ANAから運航を受託する国際旅客便に加え、新ブランド AirJapan の運航を担うことになった[6]。
運航機材
機材 | 運用機数 | 発注機数 | 座席数 | エンジン | 内際運用 | 備考 | ||
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Y | 合計 | |||||||
ボーイング787-8 | 2 | - | 324 | 324 | Trent 1000 | 国際 | 2機ともにANAからの移管 | |
合計 | 2 | - |
- ボーイング787-8 2機 (JA801A, JA803A)
- 2025年度までに6機をANAから移管する計画で、2024年中にJA803AとJA801Aの2機を導入[8]。3機目の就航は2026年1 - 3月期ごろになる見込み[9]。
- 全席エコノミークラスであり、座席幅は17.5インチ (44.5 cm)、シートピッチは32インチ (81.3 cm) である[10]。座席のデザインはイギリスのAcumen、製造はサフランが担当した。充電用USBポート (Type-A, Type-C) が設置されている。
- 通常、各コンパートメントはパーテーションやギャレーで区分けされるところ、当機材はモノクラスとしてシートピッチと席数を確保したため、ギャレーは前後集中配置とし、客室中間部分は化粧室と乗務員用ジャンプシートの配置となっている[11]。
就航地
全て成田国際空港発着の国際線。
国 | 都市 | 空港 | ターミナル | 運航開始 | 備考 |
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東京 | 成田国際空港 | 第1ターミナル南ウィング4階[12] | 2024年2月9日[13] | 本拠地 |
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ソウル | 仁川国際空港 | 第1ターミナル3階[12] | 2024年2月24日[14][15][16] | |
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バンコク | スワンナプーム空港 | 空港ターミナル4階[12] | 2024年2月9日[13] | |
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シンガポール | シンガポール・チャンギ国際空港 | 第2ターミナル2階[12] | 2024年4月26日[17] |
サービス
下記のサービス内容、料金などは2023年8月2日の就航発表時の情報である。
運賃
運賃タイプ[18] | Simple | Standard | Selected |
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機内持ち込み手荷物[19] | 7 kg以下、1個 | ||
事前預入手荷物[20] | 有償 | 23 kg以下、1個無償 | 23 kg以下、2個無償 |
事前座席指定[21] | 有償 | 無償(1,500円以下の席) | 無償(3,000円以下の席) |
機内食[22] | 有償 | 無償(1,600円以下の事前予約メニュー) |
座席指定
事前座席指定は有償であり[21]、料金は細かく分かれている[23]。StandardまたはSelected運賃である場合は、上限額までの座席指定が無償となる[18]。最前列から9列目までは、ソフトドリンクが無償で提供される[10]。
手荷物
機内持ち込み手荷物は7 kgまでに制限され、サイズにも制限がある[19]。事前預入手荷物は有償、事前予約制であり[20]、予約の時期などで料金が異なる[24]。
機内食
機内食は有償で提供される。事前予約メニュー[22]は、日本の「美味しさ」「文化」を感じられるメニューとなる[1]。ほか、機内購入メニュー[25]もある。
アルコール類を除き、飲食物の機内持ち込みが認められている[26]。
機内エンターテインメント
機内専用Wi-Fiを用いたエンターテイメントサービスは無償であり、乗客の持ち込んだスマートフォン、タブレットなどにより映画、アニメ、動画などが視聴できる[10]。パナソニック アビオニクスによるインターネット接続サービスが有償で提供される[27]。ただし、2月12日から当面の間、利用停止となっている[28]。
搭乗の際、東京藝術大学×AirJapanの産学連携プロジェクトにより作られた曲「あい」(作曲:冷水乃栄流)[1]が流れる。
不祥事・トラブル
ソウル線の就航日は、当初2024年2月22日の予定であったが、前便のバンコク発成田行が出発時に機体主脚不良を起こし部品交換が必要となったため、バンコク発成田行の便ともども欠航となり、2日延期された。
また、このバンコク発成田行欠航の際の旅客対応について、タイ民間航空局 (CAAT) はAirJapanに対し、予備機なしの1機運用であることを指摘のうえで、欠航に備えた緊急計画を準備し早急に増機すること[29]、および乗客に対し適切な措置を講じることを強く求めた。また当該便利用者に対しては、補償を求める場合はタイの消費者保護委員会事務局 (OCPB) へ相談できることを案内した[30]。AirJapanは2月26日、公式ウェブサイト上で謝罪し、欠航に伴う乗客の負担に関して対応すると発表した[31]。
脚注
- ^ a b c d 国際線新ブランド『AirJapan』のサービス発表 - ANAホールディングス 2023年3月9日
- ^ a b c 新ブランドAirJapan、2024年2月9日より成田=バンコク線に就航します! - ANAホールディングス 2023年8月2日
- ^ ANAグループの新しいビジネス・モデルへの変革について - ANAホールディングス 2020年10月27日
- ^ 新ブランド『AirJapan』、2023年度下期に国際線就航 - ANAホールディングス 2022年3月8日
- ^ 2023-2025年度ANAグループ中期経営戦略について - ANAホールディングス 2023年2月15日
- ^ ABOUT US - エアージャパン
- ^ AirJapan Fleet Details - PlaneSpotters.net
- ^ AirJapan、初号機はJA803Aに 全6機がANA機改修 - Aviation Wire 2023年3月9日
- ^ Tadayuki YOSHIKAWA「AirJapanの787、3号機は26年1-3月期就航へ」『Aviation Wire』2025年2月3日。2025年2月4日閲覧。
- ^ a b c 座席/機内サービスについて - AirJapan
- ^ ギャレー跡地は広々 写真特集・ANA新ブランドAirJapan 787-8初号機 - Aviation Wire 2024年2月14日
- ^ a b c d 空港ガイド - AirJapan 2024年1月26日
- ^ a b AirJapanは、2024年2月9日(金)から成田⇔バンコク線に就航します! - AirJapan 2023年10月10日
- ^ AirJapanは、2024年2月22日(木)から成田⇔ソウル(仁川)に就航します! - AirJapan 2023年11月15日
- ^ 【欠航のご案内】2月22日運航のNQ2便、NQ1便、NQ21便、NQ22便は欠航いたします。 [リンク切れ]
- ^ AirJapanの787、主脚に不具合 バンコク発前に交換、成田-ソウル初便欠航 - Aviation Wire 2024年2月22日
- ^ AirJapanは、2024年4月26日(金)から成田⇔シンガポール線に就航します! - AirJapan 2024年1月26日
- ^ a b 運賃タイプ - AirJapan
- ^ a b 持ち込み手荷物について - AirJapan
- ^ a b 預入手荷物について - AirJapan
- ^ a b 有料事前座席指定サービスについて - AirJapan
- ^ a b 機内食について - AirJapan
- ^ 座席指定料金表 - AirJapan
- ^ 預入手荷物料金表 - AirJapan
- ^ 機内購入メニュー - AirJapan
- ^ “よくあるご質問 機内食”. AirJapan. 2023年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月4日閲覧。
- ^ インターネット接続サービスについて - AirJapan
- ^ 機内インターネット接続サービス(有料)の提供停止、および機内販売でのカードご利用について - AirJapan
- ^ エアジャパン(Air Japan)の運休トラブル。本来6機が週6で運行すべきところ1機で運行。どうなる補償問題?
- ^ タイ民間航空局、AirJapan欠航で会社側に説明要求 ANA新ブランド - Aviation Wire 2024年2月23日
- ^ 2月22日 NQ2便にご搭乗予定でしたお客様へ
外部リンク
エアージャパン
(Air Japan から転送)
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種類 | 株式会社 |
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本社所在地 | ![]() 〒282-0005 千葉県成田市木の根38番地 (成田国際空港ANA成田スカイセンター3B) 北緯35度45分56.0秒 東経140度23分19.5秒 / 北緯35.765556度 東経140.388750度座標: 北緯35度45分56.0秒 東経140度23分19.5秒 / 北緯35.765556度 東経140.388750度 |
設立 | 1990年6月29日 (ワールドエアーネットワーク株式会社) |
業種 | 空運業 |
事業内容 | |
代表者 | 峯口秀喜(代表取締役社長) |
資本金 | 5000万円 (2023年4月1日時点[1]) |
純利益 | 1億2,000万円 (2024年3月期)[2] |
純資産 | 16億7,500万円 (2024年3月期)[2] |
総資産 | 60億7,200万円 (2024年3月期)[2] |
従業員数 | 903名(2023年6月1日現在[1]) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | ANAホールディングス株式会社 100%[3] |
株式会社エアージャパン(英: Air Japan, Co.,Ltd.)は、千葉県成田市(成田国際空港内)に本社を置くANAグループの航空会社。ANAから受託した一部の国際線路線(ANA便名)および、「AirJapan」ブランドで自社での中距離国際線の運航を行っている[4][5][6]。
元は1990年に国際チャーター路線の運航を目的としたワールドエアネットワーク株式会社(WAC : World Air Network、コールサイン:WING ACE(ウイングエース))として設立された。会社立ち上げにANAホールディングス現会長である片野坂真哉が関与していた[7]。
沿革


- 1990年(平成2年)6月29日 : ワールドエアーネットワーク株式会社として設立[8]。
- 1991年(平成3年)2月8日 : 不定期航空運送事業免許 取得[1]。
- 1995年(平成7年)9月1日 : 事業休止。
- 2001年(平成13年)7月5日 : 商号を株式会社エアージャパンに変更[9][1]。
- 2002年(平成14年)
- 2003年(平成15年)
- 2004年(平成16年)
- 2005年(平成17年)1月1日 : 貨物便・東京/成田 - 上海/浦東線の運航をANAから受託。
- 2006年(平成18年)
- 8月1日 : ANA&JPエクスプレスに貨物部門を分割。
- 10月29日 : 東京/成田 - 広州線の運航をANAから受託。
- 2008年(平成20年)4月1日 : 東京/羽田 - 香港線の運航をANAから受託。
- 2010年(平成22年)7月1日 : ANA&JPエクスプレスを吸収合併[10]。
- 2014年(平成26年)5月14日 : 貨物便・沖縄/那覇 - シンガポール線 就航[11][12]。
- 2020年(令和2年)
- 2022年(令和4年)3月8日 : ANAホールディングスとエアージャパンは新ブランド「AirJapan」を発表した[16]。エアージャパンはANAから受託した路線の運航も継続し、同社運航乗務員はANAとAirJapanの2つのブランドを担当する[5]。
- 2024年 2月9日 : 独自ブランド 「AirJapan」による運航を開始[17]。
AirJapan
AirJapan は、2024年2月より運航を開始した中距離国際線の運航ブランドである。
運航受託
全日本空輸 (ANA) から東南アジア路線を中心に国際線旅客便を受託運航している[18]。航空機の運航、機材、サービス等は、全日本空輸 (ANA) と同じ基準である[19]。
機材
塗装
ANAグループであるため、機体はANAのトリトンブルーをベースに胴体尾部に「Air Japan」と表記されていた。[要出典]
就航当初もトリトンブルーであったが、1991年3月2日の初便(大分 - シンガポール)のみ、垂直尾翼には全日空と同じ書体で「WAC」、ボディには垂直尾翼と同じ書体で「World Air network」と書かれたフルカラー塗装がボーイング767-300(機体記号JA8286)に施されていた[20]が、ステッカーによるマーキングであり、フライト中に垂直尾翼右側のそれが剥がれてしまったため[21]、その後は全日空の国際線標準塗装に戻され、機首にWACのロゴを入れる形となった。[要出典]
サービス
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- 旅客サービス(機内食・エンターテイメント等)は、ANAのサービスに準ずる。2010年秋以降に導入された(JA619A~JA627A)「Inspiration of Japan」仕様(202席)のサービスで各路線に展開されている。
- 制服はANAグループ共通であり、基本的には便名がANAとエアージャパンのコードシェア便がついているだけである。かつて2005年3月31日まではエアージャパン独自の制服があったが、2005年にANAグループ共通のユニフォームを導入し統一されたため、他グループと同様にANA本体との区別がなくなった。
- 2010年秋以降は、運航乗務員などは外国人を採用しているが、客室乗務員は基本的に日本人を採用している(台北線は中国語通訳として台湾人のスタッフを採用している)上、制服も同じであるため、ANAの客室乗務員との見分けはつかない。かつてのワールドエアーネットワーク時代は、マレーシア人客室乗務員を安価な給与体系で採用しコスト削減を図ったが、クアラルンプール線の運休でこれは不可能となった。
過去の運航路線
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この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2023年8月)
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2019年現在、成田からアジア・リゾート路線を中心とした、香港・シンガポール・ホーチミン・バンコク・ヤンゴンなど約12路線の国際線旅客便、沖縄ハブを中心にアジア各都市を結ぶ約27路線の貨物便を運航していた。新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの路線が運休、全日本空輸への移管が行われた。
旅客便
- 自主運航便
- ANA本体による受託運航便
貨物便
※COVID-19に伴う検疫強化により沖縄貨物ハブは当面の間、全便運休
不祥事
- 新型コロナウィルス感染症の流行に対し、親会社ANAホールディングスが政府委託事業で受託した成田空港国際線での検疫補助業務に際し、ANAから出向してきた社員の指示により、エアージャパンの客室乗務員が検疫補助業務に従事後、PCR検査を受けずに運航乗務に従事している可能性があると「Business Journal」に掲載された[22]。衆議院でも立憲民主党の中谷一馬議員からその件について質問があったが[23]、その質問に対し政府は「把握していない」と回答した[24]。
脚注
- ^ a b c d e ABOUT US - Air Japan
- ^ a b c 株式会社エアージャパン 第34期決算公告
- ^ ANAホールディングス株式会社 (17 July 2020). 第70期(2019年4月1日 - 2020年3月31日)有価証券報告書 関係会社の状況 (Report).
- ^ “Air Japan 公式サイト”. 2024年5月3日閲覧。
- ^ a b “ANAの新ブランド「AirJapan(エアージャパン)」、LCCではないと峯口社長”. トラベル Watch. (2022年3月8日)
- ^ 国際線新ブランド『AirJapan』のサービス発表 ANAホールディングス、2023年3月9日
- ^ 難産だったエアージャパン、経営企画でリストラも ANAホールディングス社長 片野坂真哉氏(下) 日本経済新聞電子版、日本経済新聞社、2017年11月26日
- ^ ANAHD、国際線新ブランド「AirJapan」 23年度就航 - 日本経済新聞 2022年3月8日
- ^ 国際線新規航空会社「株式会社エアージャパン」事業計画変更認可申請を、運輸省に本日提出 - ANA NEWS 平成12年8月31日
- ^ 『連結子会社の合併に関するお知らせ』(プレスリリース)全日本空輸、2010年4月2日 。
- ^ “沖縄貨物ハブおよび貨物便ネットワークの拡充について(5月14日〜)”. ANA Cargo. (2014年4月30日)
- ^ “ANA、沖縄―シンガポール便就航 国際貨物事業”. 琉球新報. (2014年5月15日)
- ^ 那覇空港国際貨物ハブ、来年3月まで休止 ANAが再開見通せず - 琉球新報 2020年09月26日
- ^ 『沖縄国際物流ハブの新たなモデルについて』(プレスリリース)ANAグループ、2021年1月29日 。
- ^ 『ANAグループの新しいビジネス・モデルへの変革について』(プレスリリース)ANAグループ、2020年10月27日 。
- ^ 『新ブランド『AirJapan』、2023年度下期に国際線就航』(プレスリリース)ANAグループ、2022年3月8日 。
- ^ エアージャパンが就航 ANA新ブランド、訪日客狙う - 時事通信 2024年02月09日
- ^ a b 運行路線 - エアージャパン
- ^ エアージャパン運航便のご案内 - ANA
- ^ WACフルカラーのボーイング767-300ER - FLY TEAM [出典無効]
- ^ 垂直尾翼の塗装が剥がれたWACフルカラー機 - FLY TEAM [出典無効]
- ^ 松岡久蔵 (2021年7月22日). “「ANAグループ社員だと分からないように」危険な検疫補助業務を子会社に押し付け、現場CAから怒りの声”. サイゾー
- ^ 政府が民間事業者に委託している検疫業務にかかる支援業務に関する質問主意書 衆議院
- ^ 衆議院議員中谷一馬君提出政府が民間事業者に委託している検疫業務にかかる支援業務に関する質問 に対する答弁書 衆議院
関連項目
外部リンク
- 株式会社エアージャパン
- AirJapan (airjapan.jp) - Facebook
- AirJapan Journey - YouTubeチャンネル
「Air Japan」の例文・使い方・用例・文例
- Air Japanのページへのリンク