AT105 サクソン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/31 00:32 UTC 版)
![]() |
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2025年1月)
|
![]()
イギリス陸軍のサクソン装甲車
|
|
基礎データ | |
---|---|
全長 | 5.17m |
全幅 | 2.49m |
全高 | 2.63m |
重量 | 10.6t |
乗員数 | 2名+兵員10名 |
装甲・武装 | |
装甲 | 8-9mm |
主武装 | 7.62mm機関銃L7 GPMGx1挺 |
機動力 | |
速度 | 96km/h |
エンジン | Btford 500 6気筒ディーゼル 164hp |
懸架・駆動 | 4x4 |
行動距離 | 510km |
出力重量比 | 35.1hp/t |
AT105 サクソン(英語: AT105 Saxon)は、イギリス製の装甲兵員輸送車で、GKN サンキー社がAT 100 IS計画としてAT104計画を基に設計された。
設計
サクソンは、費用対効果の高い「戦場タクシー」のコンセプトで設計開発され、軽装甲装輪装甲車は路上での速度で装軌式車両に勝り、さらに多くの部品を民生用トラックから流用することが可能だったため、整備維持費用の削減にも貢献した。最終的には10万ポンド(3,200万円相当)で生産できるようになっている
サクソンの装甲は、小火器の弾丸や榴弾の破片には耐えられるが、対装甲車両・対戦車兵器には耐えられない。車体の底面は対戦車地雷対策としてV字型の形状となっており、地雷が爆発しても爆風と爆圧を車体外部へ逃がすように設計されている。武装は対空自衛用の機関銃1挺のみである。
エンジンは、車体前部の操縦席の反対側に置かれ、後部の兵員室には10名収容できる。車台はベッドフォードMk4tトラックを流用しているためイギリス式の右ハンドル車で、車体前方左側にエンジンが配置されていたが、輸出用の左ハンドル型では操縦席とエンジンの配置が逆になっている。
運用
1978年から生産が開始されたが海外販売を先行したため、最初にサクソンが配備されたのは、西ドイツに駐屯するイギリス陸軍ライン軍団所属の第3歩兵師団であり、1983年に同師団所属の4個機械化歩兵大隊に配備された。
多数のサクソンIS(サクソン・パトロール)は、北アイルランド紛争において、サーチライトやワイヤーカッターなどを装備して、旧式のFV603 サラセンと共に警備任務に従事した。暴動発生時には、車体左右に装備された金網を左右に展開して暴徒の進行を阻止すると共に、イギリス軍鎮圧部隊の盾として活躍したほか、車体容積の広さを活かして救急車として運用された。
旧ユーゴスラビアにおいては、地雷処理車両として広く活躍した。
イギリスは1983年から導入し、最終的には700輌以上が完成したが、イギリス軍からは2016年までに退役しウクライナやヨルダン、ソマリアなどで再就役している。
派生型
このほかにも、ミラン対戦車ミサイルを搭載した戦車駆逐車仕様などの派生型が存在する。
採用国
イギリス(2003年時点で640両を保有)
バーレーン(10両)
ブルネイ(24両)
クウェート
マレーシア(40両)
ナイジェリア
オマーン - 2023年時点で、オマーン陸軍が15両のAT105 サクソンを保有している[1]。
ヨルダン
ソマリア[2]
セルビア(国家憲兵が保有。同国のサクソン装甲車は、ラバー製の装甲板と新型の銃架を装備し、そこにブローニングM2重機関銃を搭載している)
ウクライナ - イギリスから中古車両を導入。
脚注
出典
- ^ The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023-02-15) (英語). The Military Balance 2023. Routledge. pp. 346-347. ISBN 978-1-032-50895-5
- ^ Guy Martin (2025年5月14日). “Somalia receives Tiger armoured vehicles and other equipment from the AU”. defenceweb.co.za. 2025年7月31日閲覧。
関連項目
- ブッフェル装甲兵員輸送車 - サクソン同様、助手席がない装甲兵員輸送車
「AT105 サクソン」の例文・使い方・用例・文例
- 6世紀にアングロ・サクソン族はローマ文字を採用した。
- アングロサクソン語は現代英語の先祖である.
- (サクソン語に由来する)本来の英語, 純粋の英語.
- サクソン民族
- 古英語は、アングロ・サクソンとも呼ばれている
- ウィリアム征服王(ノルマンディーの公爵)がハロルド2世(1066年)の下のサクソン人、およびしたがってノルマン征服し、そのため英国を破った、決定的な戦い
- デーン人が991年にサクソン人を破った戦い
- アングロサクソン系の人−ユダヤ紙
- 初期のサクソン人またはアングロサクソン人と彼らの子孫(特に英国人または低地スコットランド人)と彼らの言語の、それらに関する、あるいはそれらの特徴を持つさま
- サクソンの王子
- より明快にするために、ラテン語の代わりにわかりやすいサクソン用語を選んでください
- アングロサクソンまたはその言葉に関する、またはそれの
- アングロサクソン詩
- スコットランドのアングロサクソンの人口
- ウエストサクソン語の代わりに書き言葉として登場した中期英語の方言で、近代標準英語の礎となった
- 876年までの、北イングランドのアングロサクソンの王国
- 10世紀までに最も強大な英国の王国になった南西部イングランドのサクソン王国
- アングロサクソン人によって礼拝される神
- プロテスタントの宗派に属すアングロサクソンの祖先の白人の人
- アングロサクソン人の侵略以前にブリテン島南部に住んでいた人
固有名詞の分類
装輪装甲車 |
AGF サーバル BTR-90 AT105 サクソン M20装甲車 BTR-70 |
装甲車 |
Sd Kfz 263 AML装甲車 AT105 サクソン M20装甲車 ガイ装甲車 |
イギリスの装甲戦闘車両 |
ロールス・ロイス装甲車 FV603 サラセン AT105 サクソン ガイ装甲車 ハンバー・ピッグ装甲車 |
- AT105_サクソンのページへのリンク