ARCSモデル
ジョン・ケラー
ARCSモデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/13 09:28 UTC 版)
ケラーは、1979年に最初に導入した教育設計のARCSモデル(「注意・関連性・自信・満足感」)で最もよく知られている。ARCSモデルはこれまでの行動主義者や認知アプローチに基づいて開発されており、外的刺激に過度に焦点を当てたものものではなく、学習者の動機づけに十分に注意を払ったものである。ARCSモデルによって、学習者の動機付けは4つの要素(注意、関連性、自信、満足感)に分解され、指導者はそれぞれの要素を自身のコースに組み込む戦略を手に入れることができ、学習者のモチベーションは促進されるようになる。 ARCSモデルは広く採用されており、学習者の動機付けに関するその後の研究の「中心的基準」になった。 ARCSモデル主分類枠分類作業質問注意(Attention)関心の獲得・好奇心の刺激 知覚的喚起知覚レベルの好奇心を喚起し、学習者の興味を引くことをしているか? 探究心喚起知的好奇心を喚起し探究的な行動を引き出しているか? 変化性学習者のモチベーションを維持するために授業に変化をつけているか? 関連性(Relevance)肯定的な態度に作用する 個人的ニーズやゴールを満たす 目的指向性学習者の将来の目的あるいはゴールと授業を結びつけているか? 動機との一致目的を持たない学習者を含め、学習者を授業に関与させるための動機づけをしているか? 親しみやすさ学習者の過去の経験や興味と授業を関係づけているか? 自信(Confidence)学習者が成功できること また成功は自分自身の工夫次第であることを 確信・実感するための助けをする 学習要求学習者に期待すること及び評価することを理解させているか? 成功の機会成功を経験する機会を学習者に与えているか? 成功への自信成功が学習者の能力や努力によるという自信をもたせているか? 満足感(Satisfaction)インセンティブによる達成強化 内発的な強化学習者が内発的な興味を発展させるために新たに獲得した知識やスキルをできるだけ早く活用する機会を与えているか? 外発的な強化学習者の成功に対してコメントや賞賛を与えているか? 公平さチェックリストやルールブックによって学習者を公平に評価しているか?
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