インディアナ大学システム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/20 10:04 UTC 版)
ラテン語: Indianensis Universitatis | |
モットー | Lux et Veritas (Light and Truth) |
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種別 | 公立大学 大学システム |
設立年 | 1820年1月20日 |
学長 | パメラ・ウィットン |
教員数 | 8,685 university-wide[1] |
学生総数 | 大学全体で109,445人[1] |
学部生 | 88,067 university-wide[1] |
大学院生 | 17,651 university-wide[1] |
所在地 | アメリカ合衆国 インディアナ州ブルーミントン |
キャンパス | 9キャンパス合計3,639エーカー (14.73 km2)[1] |
スクールカラー | cream and crimson |
公式サイト | www.indiana.edu |
インディアナ大学システム(インディアナだいがくシステム、Indiana University system)とは、1820年に設立された、アメリカ合衆国インディアナ州内の8つのキャンパス大学システムの総称。
インディアナ大学(Indiana University、通称IU。誤って "University of Indiana" と呼ばれることがある。)は、1820年に設立されたアメリカ合衆国中西部における名門州立大学であり、インディアナ大学システムとは、アメリカ合衆国インディアナ州における8つのキャンパスから構成される教育システムであるIndiana University Systemの総称である。単に「インディアナ大学」と言った場合には、学生数、規模、研究水準、スポーツ等の観点からブルーミントン市にあるインディアナ大学ブルーミントン校(en: Indiana University (Bloomington))を指す場合が一般的である。
多くの学部が高いランキングを保っており、パブリック・アイビーと称される大学の一つである。特にジェイコブズ音楽院は全米で最も優れた音楽学校のひとつとして知られる。U.S. News(2019年版)の大学院部門ランキングでは、公共政策大学院(SPEA)(1位)、歴史学(20位)、経営大学院(ケリー経営学部)(21位)、社会学(15位)、社会心理学(2位)、心理学(17位)、認知心理学(8位)、教育学(28位)、英文学(20位)、図書館情報学(9位)、法科大学院(34位)、政治学(29位)、生物学(39位)などが上位に入っている。
なお、全米において優秀な研究機関並びに教育機関を持つ一流校のみが加盟を許される アメリカ大学協会60校の一つである。また、アメリカ合衆国インディアナ州 テレホートにあるインディアナ州立大学(Indiana State University)とは、別の大学である。
沿革
インディアナ大学は、全米で最も歴史のある州立大学のひとつであり、1816年に州法により州教育機関システム設立の方針決定が行われ、1820年にインディアナ州により神学校として設立された。
1823年には最初の教授が採用され、最初の講義が1824年に行われ、1830年に最初の卒業生を送り出した。1838年にはIndiana Collegeより現在の正式名称であるIndiana Universityに名称が変更された。1850年代には学生数が100人を超え、教授陣も7名を擁する規模となった。
また、男女機会均等の観点から全米で最も古く女性を受け入れた大学の一つであり、1867年には初めて女学生(サラ・モリソン)を受け入れ、1873年にはモリソンは同校初の女性教授となった。
大学関係の有名人
- ジェームズ・デウィー・ワトソン (James Dewey Watson):1962年ノーベル生理学・医学賞受賞、DNA螺旋構造の発見
- エリノア・オストロム (Elinor Ostrom):2009年ノーベル経済学賞
- リカルド・ジャコーニ (Ricardo Giacconi):2002年ノーベル物理学賞
- ダン・コーツ - 政治家、元国家情報長官
- マイク・ペンス - 政治家、副大統領、元インディアナ州知事
- クリス・ライトル - 総合格闘家
- デイブ・ハーマン - 総合格闘家
- 井上福子 経営学者、同志社大学教授、エクセディ取締役、ローム取締役
- ソーントン不破直子 - 比較文学者、日本女子大学名誉教授、日本比較文学会会長
- 富井幸雄 - 法学者、東京都立大学教授
- 渡邊智暁 - 情報学者、国際大学主幹研究員
- ジョシュア・ベル - バイオリニスト
- 堤剛 - チェリスト
スポーツ
インディアナ大学のスポーツチームは「Hoosiers」と呼ばれている。Hoosiersとは「インディアナ州の住民」の意味で、インディアナ州民のニックネームである。全米大学スポーツの大激戦区であるビッグ・テン・カンファレンスに所属し(1899年加盟)、バスケットボール、サッカー、アメリカンフットボール、競泳などが盛んである。特に特に、男子バスケットボールは全米大学においても名門中の名門で、全米学生王者のタイトルはUCLAの11回、ケンタッキー大学の7回に続く5回獲得している。
IUシステム
このIUシステムは以下のキャンパスが含まれる。
- インディアナ大学ブルーミントン校
- インディアナ大学イースト校
- インディアナ大学ココモ校
- インディアナ大学ノースウエスト校
- インディアナ大学サウスベンド校
- インディアナ大学サウスイースト校
また、このシステムはパデュー大学との協力で3つの地域キャンパスの運営もしている。
- IUPUI(インディアナ大学-パデュー大学インディアナポリス校)
- IPFW(インディアナ大学-パデュー大学フォートウェイン校)
- IUPUC(インディアナ大学-パデュー大学コロンバス校)
IUPUIキャンパスにはメデカル・センター (en:Indiana University School of Medicine) 及び歯学専門大学院 (Indiana University School of Dentistry) の本部が所在しているほか、ロー・スクール (en:Indiana University School of Law Indianapolis) も所在している(ブルーミントン校に所在するインディアナ大学ブルーミントン校ロー・スクール (en:Indiana University School of Law - Bloomington) とは別の独立したロー・スクールである)。学術的にはブルーミントン校が群を抜いて著名である。
インディアナ大学の学生数は92,916人である。それらの生徒の大多数はブルーミントン校(生徒数35,694人)及びIUPUI(生徒数28,139人)で学んでいる(2005年秋学期現在)。
脚注
外部リンク
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