5代目 S200型(2009年 - 2013年)
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「トヨタ・クラウンマジェスタ」の記事における「5代目 S200型(2009年 - 2013年)」の解説
基本的に先代のキープコンセプトであるが、全体的に押しの強さが控えられ、やや落ち着いたデザインになった。全長は4,995mm、全幅も1,810mmとなりボディサイズは拡大されたが、レクサス・LSよりもサイズは小さく、かつてトヨタブランドで販売されていたセルシオに極めて近いサイズである。目標月間販売台数は1,000台。 エンジンはレクサス・LSやGSにも搭載されている1UR-FSE型エンジンを採用しているが、4WDモデルの「i-Four」にはエンジンルームのスペースの都合で1URエンジン用のセンターデフが収まらないとの理由から、先代の4.3Lの3UZ-FE+6ATを引き続き採用している。 シャシーとサスペンションは先代から継続されるものの、新型エンジンのパワーに耐えられるよう各部が強化されている。電子制御式エアサスペンションを今回も全グレードで採用し、カーナビゲーションの地図情報を元にしてダンパーの減衰力を変更する機能も搭載。また、ブレーキはレクサスGSと同様の、モノブロックタイプの4ポットキャリパーと大径ディスクブレーキをフロントに初採用。タイヤサイズは先代やレクサスGS350(標準仕様)と同じく17インチであるが、エンジンやサスペンションの向上に伴い235サイズへと拡大されている。 グレード体系も変更された。ベーシックグレードのAタイプ、それをベースに「アクティブステアリング統合制御」と「VGRS(ギア比可変ステアリング)」を装備して走行性能を強化した「Lパッケージ」(ホイールも専用デザイン)、今回は中間グレードとなる「Cタイプ」、そして最上級グレードとして「Gタイプ」が新設された。そしてGタイプの後席の居住性を重視し、ショーファードリブン需要に対応したクラウン・マジェスタとしては初の大型リアセンターコンソールを設置した4人乗りグレード「Fパッケージ」も設定されている。また、Aタイプ及び同Lパッケージを除き、クラウンハイブリッドで採用されたファイングラフィックメーターがメーカーオプションで装着可能になった。 そしてこの「Gタイプ」には、世界初の技術として斜め前方の検知もできるようになった「前側方プリクラッシュセーフティシステム」、衝突時に後席のシートが前方に少し起き上がり乗員を保護する「プリクラッシュシートバック」、「Fパッケージ」には後席中央のエアバッグで後席の乗員同士の衝突を防ぐ「後席センターエアバッグ」の3つが搭載されている。 なお、マークXやレクサスLS、13代目クラウンと同じく、リヤバンパーとマフラーが一体化したデザインを採用している。 2009年3月26日 - およそ5年ぶりにフルモデルチェンジ。4月 - 「オート上海2009」にてマジェスタのボディをベースとした新型クラウンを出展。先代にあたるGRS180系クラウンの後継として中国の一汽汽車にて現地生産を開始。フロントグリルのエンブレムはトヨタのCIではなく、GRS200系クラウン同様に王冠を前面にしたデザインとしている。エンジンラインナップは国内仕様とは大きく異なり、2.5L・V6の5GR-FEと3.0L・V6の3GR-FE、そして国内仕様の4WDと同じV8・4.3Lの3UZ-FEで構成される。また、グレード体系も異なり「ロイヤル(2.5Lと3.0L)」「ロイヤルサルーン(3.0Lと4.3L)」「ロイヤルサルーンVIP(3.0Lと4.3L)」の3種となる。 2010年12月1日 - 一部改良。ルーフアンテナをフィンタイプの形状に変更。また、HDDナビゲーションシステムの機能強化やポータブルオーディオプレーヤーとの接続ができるUSB端子を新たに装備。さらに、ナビゲーションと連動で交通情報を画面や音声で知らせて安全運転をサポートするITS対応DSRCユニット(ETC機能付)をオプション設定した。 2012年11月1日 - 一部改良。JC08燃費測定対応。フロントフォグランプスモーク塗装。 2013年8月 - 生産終了。在庫対応分のみの販売となる。 2013年9月 - 6代目にバトンタッチして販売終了。 中国仕様車
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