5代目 X70型(1984年 - 1997年)
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「トヨタ・マークII」の記事における「5代目 X70型(1984年 - 1997年)」の解説
バン、ワゴンを除き1984年 - 1988年 このモデルより正式に車名が「トヨタ・マークII」となり、名実共にコロナから独立したモデルとなった(ただし前述の通り、4代目からCM等では単にマークIIと呼ばれていた)。キャッチコピーは「美しき正統」。ボディは先代と同じセダンとワゴン、ハードトップの三種。ハードトップは、F30型日産・レパード、S120系クラウンと同様にクリスタル・ピラーと呼ばれるブラックアウトされたCピラー周りの樹脂処理がスタイリングの特徴。ハードトップが販売の主力で、セダンはタクシーや教習車としてよく使われた。搭載エンジンはディーゼルが2.2LのL型から2.4Lのレーザー2L型へ変更した程度で基本的にX60系(後期)と同じである。ディーゼル、1.8L車はリアサスが4リンクリジッドであった。2.5Lや3.0Lなどの3ナンバー車は設定されなかった。ハードトップの「グランデ(1G-EU型エンジン搭載車)」は1985年度のグッドデザイン賞を受賞している。CM出演者は九代目松本幸四郎。 1984年8月 - 登場。 1984年11月 - ワゴンをフルモデルチェンジ。エンジンは2.0Lのレーザー1G-II のみ。 1985年10月 - チェイサー・クレスタと共に1G-GTEU型を搭載した「GT TWIN turbo」(GTツインターボ)が登場。これは日本初のツインカム・ツインターボエンジンである。この追加によりM-TEU搭載の「グランデ・ターボ」は廃止。トランスミッションには電子制御4速AT(ECT-S)と5速マニュアルが用意された。セダンモデルには「GTツインターボ」は設定されなかった。同時に小変更が行われ、電動格納式ドアミラーが上級モデルに標準装備されると共にLG以下のグレードにもフロント合わせガラスが採用される。 1986年8月 - マイナーチェンジで内外装を変更。1G-GEUエンジンの改良、サスのチューニングの見直し、インパネ右側吹出し口の形状変更、スイッチ類の見直し、リアヘッドレストの改良等を行う。セダンにも一部を除きフォグランプが標準装備された。タクシー仕様のLPGエンジンを1.8L 2Y-PU型から2.0L 3Y-PU型に換装。 1988年8月 - ハードトップ、セダン生産・販売終了。これに伴いワゴン(GX70G)・バン(YX76V、LX76V)はマイナーチェンジを行い、フェイスリフトおよびエンジンを1G-FE(ワゴン)に変更し、インテリアカラーを変更。ボンネット・フロントフェンダー・バンパーを北米仕様と同様のパネルに変更、ロングノーズとなる。 1990年9月 - 上級グレードにLGグランデエディション追加。 1993年2月 - 一部変更でワゴンはルーフレール・マッドガードが装着され、バンは自動車NOx法に適合するため2Y-J型1.8Lから3Y-E型4気筒2.0Lに変更した(YX78V)。またテールゲートにトヨタマークが装着された。 1996年8月 - X90系マークIIセダンの一部改良に伴って全車種に運転席エアバッグが標準で装着され(オプションでエアバッグレスハンドル仕様もあり)、それまで使用されていたマークIIのロゴが入ったX70型ハードトップ仕様のハンドルからエアバッグ付きハンドルがX90型ハードトップと共通の物に、オプションのエアバッグレスハンドルはトヨタロゴが入った丸みを帯びた仕様に変更された。 1997年3月 - バン・ワゴンの生産終了。在庫対応分のみの販売となる。 1997年4月 - ワゴン・バン販売終了(ワゴンはマークIIクオリスにモデルチェンジ。バンはカルディナバンに統合)。5代目の販売終了前月までの新車登録台数の累計は64万5594台。 ハードトップ(1986年型) バン(後面)
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