2015年の動向
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「シメオン・サクスコブルクゴツキ」の記事における「2015年の動向」の解説
2015年4月7日、長男のタルノヴォ公カルダムが死去した。これによってシメオン2世がもつ王位請求権の継承者は、カルダムの長男すなわち嫡孫であるボリス(英語版)となった。 2015年4月29日、ブルガリア正教会は教区内の教会・修道院で執り行われる奉神礼に、シメオン2世のための祈りを加えることを決定した。奉神礼の中でシメオン2世は「ブルガリア皇帝(ツァール)シメオン2世」と言及されている。5月2日、ブルガリア総主教ネオフィト(英語版)からリラの聖イオアン勲章一等を授けられた。同日、ロセン・プレヴネリエフ大統領は「ブルガリアのキリスト教徒を君主制支持者と共和制支持者に分裂させる恐れがある」として、シメオン2世のための祈りを加えるというブルガリア正教会の決定に対して再考を望むとの考えを明らかにした。5月6日、シメオン2世はブルガリア総主教に書簡を送り、「ブルガリア王シメオン2世」のための祈りを加える決定を取り止めるよう求めた。
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2015年の動向
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「南沙諸島海域における中華人民共和国の人工島建設」の記事における「2015年の動向」の解説
5月20日、国際空域(公海の上空)を飛行していたアメリカ軍のP-8ポセイドン対潜哨戒機に対して、中国人民解放軍海軍が強い口調で計8回も退去を命じる交信を行うなど軍事的緊張が高まった。5月31日に中国人民解放軍の孫建国副総参謀長は、シンガポールでのアジア安全保障会議で南シナ海での岩礁の埋め立てに関して、正当かつ合法であり、埋め立ての目的の1つとして軍事防衛上の必要性を満たす目的だと述べた。さらに6月30日の記者会見で中国外交部の華春瑩副報道局長が、岩礁の埋め立てについて「すでに埋め立て作業は完了した」と述べ、今後の関連施設の建設にあたっては「当然、軍事防衛上の必要性を満たすことも含む」と強調した。 7月2日、アメリカのシンクタンクのCSIS(戦略国際問題研究所)が、中国が浅瀬を埋め立てて施設の建設を続けているファイアリー・クロス礁の様子を6月28日に撮影した衛星写真を公開し、駐機場や誘導路が整備されている様子が確認できると指摘して3,000メートル級の滑走路が「ほぼ完成している」との分析を明らかにし、さらに2つのヘリポートと10基の衛星アンテナ、レーダー塔とみられる施設などが確認できるとした。8月6日には、CSISは中国が埋め立てを進めているスビ礁(渚碧礁)の最近の衛星写真を分析し、人工島に幅200 - 300メートル、2,000メートル以上の直線の陸地ができていることが確認でき、ファイアリー・クロス礁と同じ3,000メートル級の滑走路が建設されている可能性を示唆した。 日本は、7月21日に閣議に報告して了承を得た『平成27年版防衛白書』で中国が南沙諸島で強行している岩礁の埋め立てについて「国際社会から懸念が示されている」と指摘するとともに、中国の艦船や航空機による東シナ海や南シナ海への進出で「不測の事態を招きかねない危険な行為もみられる」と危機感を示し、公海での航行や飛行の自由が「不当に侵害される状況が生じている」と非難している。アメリカ国防総省も8月20日に「アジア太平洋での海洋安全保障戦略」と題した報告書を公表し、中国が2013年12月に南沙諸島での埋め立てを開始して2015年6月までに2,900エーカー(約12 km2)を埋め立て、その面積が周辺諸国による埋め立てを含めた全体の約95パーセントに当たることが明らかになった。また、埋め立てから滑走路や港湾施設の建設によるインフラ整備に重点が移行していることも指摘した。 9月15日には、CSISによる衛星写真の分析から、中国が南沙諸島で造成した人工島で3本目となる滑走路をミスチーフ礁(美済礁)で建設している可能性があることが明らかになった。9月25日に訪米した中華人民共和国主席(党総書記)の習近平がアメリカ大統領のバラク・オバマとホワイトハウスで会談したが、中国が岩礁埋め立てで軍事拠点化を進める南シナ海問題での進展はなかった。 米中首脳会談後に、アメリカ海軍の艦船を中国が埋め立てた人工島から12海里内 (国際法では、自国の領土の領海基線からの距離で領海とされる海域) に派遣する決断をしていたオバマ政権は、10月27日にアメリカ海軍横須賀基地所属のイージス駆逐艦「ラッセン」をスビ礁から12海里内の海域に進入航行させ、航行の自由を行動で示す作戦(「航行の自由」作戦、Freedom Of Navigation Operation)を実施した。また、同時期にアメリカ海軍太平洋艦隊は、2個の空母打撃群 (CSG) が第7艦隊担当海域 (AOR) で作戦航海中と10月29日に発表し、同時期にこの地域での不測の事態に対応できるように展開した。11月5日には、南シナ海を航海中のアメリカ海軍空母セオドア・ルーズベルトにアシュトン・カーター国防長官が視察乗艦し、さらに11月8日と9日にアメリカ太平洋空軍が、グアム・アンダーセン空軍基地所属のB-52爆撃機2機をアメリカ国防総省によると「南シナ海の南沙諸島付近の国際空域を通常のミッション」で人工島付近を飛行させた。
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